組み込みLinux専門技術集団、リネオソリューションズの挑戦 |
長野県・塩尻市に拠点を置く、組み込みLinuxの専門技術集団「リネオソリューションズ」。組み込みLinuxの土壌で長年培った高い専門性を武器に、開発環境からソフトウェア、関連技術・サービスまでを幅広く手掛け、組み込み開発における高付加価値を提供し続けている。本稿では、その高い専門性に裏打ちされたソリューション、組み込みLinux“超”高速起動技術「Warp!!」を中心に、リネオソリューションズが提供する“価値”に迫る。
| 組み込みLinuxの専門技術集団 ― リネオソリューションズ ― |
豊かな自然環境に恵まれた長野県・塩尻市――ここに拠点を置くリネオソリューションズ(以下、リネオ)は、現在、多くの組み込み機器に採用されている組み込みLinuxを主軸に、開発環境からソフトウェア、関連技術・サービスまでを幅広く提供する“ユニーク”かつ“高い専門性”を持つ企業だ。
「ユニーク」「高い専門性」。この2つの言葉を最も象徴している実績が、“りなざう”での採用だろう。2001〜2006年ころまでシャープが発売していた「Zaurus SLシリーズ」、当時はやりのPDAとしては珍しくOSにLinuxを採用したことから、通称“りなざう”で長年愛された製品。ここにリネオの組み込みLinuxが採用されたことは知る人ぞ知る有名な話だ。
この当時からいまも変わらぬ組み込みLinuxへの強いこだわり――。これがリネオの最大の特長であり、強みといえる。ここで、組み込みLinuxに精通しているリネオ“ならでは”、リネオ“だからこそ”できる画期的な組み込みソリューションの代表例として、いま彼らが注力する「Warp!!」を紹介したい。
| “速さ”と“使いやすさ”を実現――製品に高付加価値を提供する「Warp!!」 |
高機能・多機能化が進む昨今、デジタル家電や携帯端末などのOSに、組み込みLinuxが採用されるケースは少なくないが、“電源OFF状態からの起動の遅さ”が機器メーカーにとって大きな課題となっている……。
リネオは、長年の組み込みLinuxへの取り組み・実績からこうした課題を解決するソリューションとして、いち早く、Linux標準のハイバネーション技術を応用・拡張した組み込みLinux“超”高速起動技術「Warp!!」を独自開発。OS起動直後のメモリやレジスタ内容のスナップショットイメージを、不揮発性フラッシュメモリなどに保存しておき、電源ON時にそれらを基に書き戻すことで起動の高速化を実現する。
リネオソリューションズ ソリューション統括部 統括部長 小林 明氏は「2008年のリリース以来、高速起動を実現する『Warp!!』は進化を続けており、すでに起動時間を通常の約10分の1に短縮し、1秒台での高速起動を実現している。これにより、機器の未使用時は、従来のように待機電力を消費することなく、完全に電源をOFFにできる」と胸を張る。製品に「Warp!!」を搭載することで、飛躍的な高速起動が可能となり、機器の使い勝手を向上させるだけでなく、待機電力ゼロという機器のエコ化にも大きく貢献できるのだ。
こうした高速起動技術は、これまでどちらかというと「あればいい」という認識の技術だったが、近年の組み込みLinuxの普及/Androidの登場により、今後、標準化された土俵(プラットフォーム)で戦っていくために「絶対になくてはならない」技術として位置づけられていくだろう。「Warp!!」は、組み込みLinuxの中の中まで知り尽くしたリネオならでは、そして、リネオだからこそ実現できた代表的なソリューションといえる。
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【動画】 組み込みLinux“超”高速起動技術「Warp!!」 |
組み込みLinux“超”高速起動技術「Warp!!」に象徴されるリネオの“とんがった”ソリューションをご自身で確認・体感できる機会が間もなく訪れようとしている。
| 組み込みLinuxをコアとした“とんがった”ソリューションに注目! |
2010年12月1日(水)から3日(金)、パシフィコ横浜で開催される「組込み総合技術展 Embedded Technology 2010(以下、ET2010)」では、今回紹介した組み込みLinuxの“超”高速起動ソリューション「Warp!!」をさらに進化させた、最新バージョン「Warp!! 3.1」の展示・デモを行うという。
より高速動作を目指した機能向上はもちろんのこと、対応CPUアーキテクチャをさらに拡大。新たに、ARM Cortex-A9、MIPS 32 34K、QorIQ P1を正式サポートするほか、インテル Atomへの対応も進めているという。「これらはすべてマルチコア対応のプロセッサとなっている。リネオであれば、マルチコア対応も可能だということをお見せできればと思う」と小林氏。基本機能として速さを追求しながらも、多くのCPUアーキテクチャの正式サポート、SDメモリをはじめとするさまざまな記録媒体からの起動の実現など、ユーザーの使いやすさを何よりも大切にしている心配りが随所にうかがえるのも“リネオ流”モノづくりのなせる技だ。
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| リネオソリューションズ ソリューション統括部 統括部長 小林 明 氏 「会期2日目のETフェスタでは、長野名産のワインと当社燻製窯で作った極上の燻製をご用意してお持ちしています。当社技術者との交流の場としてぜひお立ち寄りください」 |
ET2010のリネオのブースでは、Atomを搭載したシステム環境による高速起動の実演のほか、次世代デバイスに「Warp!!」を組み込んだ製品プロトタイプの目玉展示も行われるという。ぜひリネオのブースに足を運んでいただき、“超”高速起動の実力を体感していただきたい。
ほかにもET2010では、ANSI/ISO規格 SQL準拠でメンテナンスフリーが特長の組み込みデータベース「Mimer SQL Embedded」によるスマートグリッド環境をイメージした展示デモや、Linuxシステムの実行状況を可視化するツール「Vzet」をAndroidに対応させた新バージョンのお披露目、さらに、Linuxシステムを搭載した機器のリモートアップデートを実現する「SmartU2」の実演が行われるとのことだ。
「われわれは組み込みLinuxを専門にしてきた技術集団。ディストリビューションから、開発ツール、ソフト/ミドルウェアまで、一気通貫した価値を提供することが可能だ。ET2010では、こうした実績ある多くの“価値”を来場者の方々に伝えていきたい」と小林氏。リネオのブースで組み込みLinuxに関する悩みや疑問・質問をぶつけてみてはいかがだろうか。きっと解決策のヒントが発見できるだろう。
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