“Windows 7旋風”が組み込み分野にも巻き起こる!! 〜組み込み機器におけるユーザーエクスペリエンスの進化〜

マイクロソフト・ブースに注目 ― Embedded Technology 2009 ―

“Windows 7旋風”が組み込み分野にも巻き起こる!!
〜組み込み機器におけるユーザーエクスペリエンスの進化〜

マイクロソフトは2009年11月18から20日までの3日間、パシフィコ横浜で開催される「組込み総合技術展 Embedded Technology 2009(以下、ET2009)」で、Windows 7やSilverlightなどの最新テクノロジを実装した新しい「Windows Embedded」ファミリに関する展示・デモンストレーション、ならびにテクニカル・セッションを多数行う。従来の組み込み開発に革新をもたらす新しいWindows Embeddedの実力とは!? きっと、ET2009のマイクロソフト・ブースで、これまで感じたことのない新しいエクスペリエンス(=体験)があなたを待ち受けているだろう。

――マイクロソフトが提供する組み込み向けプラットフォーム「Windows Embedded」ファミリがいま、新たな進化を遂げる!!

 2009年10月22日に一般販売が開始されるマイクロソフトのデスクトップPC向け最新OS「Windows 7」。この最新OSが巻き起こす新たなムーブメントは、デスクトップPCのみならず、組み込み機器分野へも新たな変化をもたらそうとしている。

新しいユーザーエクスペリエンスが組み込み機器を進化させる

 Windows 7のテクノロジを組み込んだ新しいWindows Embeddedファミリが発表(米国時間2009年9月22日)されたばかりだが、その中で特に注目されているのが、コンシューマ機器向けのOSとして、ユーザーエクスペリエンスの向上とWindows 7搭載PCおよびサーバ、そしてオンラインサービスとの連携を強化した「Windows Embedded CE 6.0 R3」と、エンタープライズ機器向けのOSとして、Windows 7をベースOSに採用した「Windows Embedded Standard 2011」(現在、CTP:Communication Technology Preview版が公開されている)の存在だろう。

  エンドユーザーが触りたくなるようなインターフェイスの開発がカギ

 Windows Embedded CE 6.0 R3は、新たなユーザーエクスペリエンスを実現するために、タッチパネルでの操作を想定したパン/ズーム/ジェスチャによるブラウジングを可能にするフレームワークと、マイクロソフトの最新テクノロジの1つである「Silverlight」を組み込み機器向けに最適化した「Silverlight for Windows Embedded」を搭載している。このSilverlight for Windows Embeddedは、一般的に知られるWebブラウザ上で動作するSilverlightとは異なり、いわゆるインブラウザではなく、単独のユーザーインターフェイスアプリケーションであり、組み込み機器向けに最適化された実行環境として提供される。

 
マイクロソフト OEM統括本部
OEMエンベデッド本部
シニアマーケティングマネージャ
松岡 正人氏
 

 マイクロソフト OEM統括本部 OEMエンベデッド本部 シニアマーケティングマネージャ 松岡 正人氏は「現在、各メーカーから発売されている組み込みデバイスを比較しても、CPUやメモリなど基本性能に大きな差がない。こうしたスペックだけで見比べるとまさに横並びの状態であり、ハードウェア構成だけで差別化を図ることは困難になりつつある」と指摘し、「これからはエンドユーザーが触りたくなるようなインターフェイスの開発、そして早期市場投入が差別化のカギとなる」と語る。

 マイクロソフトは、開発期間の短縮・早期市場投入の観点から、.NET FrameworkやSilverlightを活用し、優れたユーザーエクスペリエンスを構築するためのユーザーインターフェイスデザインツール「Expression Blend」を提供している。今回の新機能Silverlight for Windows Embeddedについても、IT分野におけるユーザーインターフェイス開発と同様に、Expression Blendによる開発が可能だ。「Expression Blendにより、デザインとコアとなる機能の開発を分離することが可能となり、デザイナーはユーザーインターフェイス部分に、エンジニアは機能部分に注力できる。つまり、今後の組み込み分野におけるユーザーインターフェイス開発は、現在ITの世界で行われている開発スタイルに近づくことになるだろう。エンジニアに余計な作り込みをさせず、その負担を軽減することで、短期市場投入とコスト削減を実現できる」(松岡氏)。

  組み込み開発を革新する“エポックメイキング”なWindows 7の新機能

 一方、Windows Embedded Standard 2011はベースOSにWindows 7を採用し、新たに「Sensor and Location プラットフォーム」と呼ばれる仕組みを備えている。Sensor and Location プラットフォームとは、USBマウスやキーボード、プリンタのようにプラグアンドプレイでコンピュータに対して自由に抜き差しする感覚で、工業用のセンサやモータ、アクチュエータなどを接続できる仕組みだ。

 「この仕組みにより、システム構築の手間が省けるだけではなく、エンタープライズ系のエンジニアでもこれまで手を出せなかった組み込み系の制御システムを簡単に構築できるようになる。Windows 7の新機能の中でもSensor and Location プラットフォームは組み込み分野に革新をもたらす機能といえる」と松岡氏は自信を伺わせた(なお、Windows Embedded Standard 2011の正式リリースは2010年Q2ころを予定している)。

 以上のように今回発表された新製品は、これまでマイクロソフトが唱えてきた『ユーザーエクスペリエンスの向上』を具現化し、従来の組み込み分野におけるユーザーインターフェイスをさらに進化させる存在になるだろう。

マイクロソフトの最新テクノロジをこの目で
― Embedded Technology 2009 ―

――本稿で紹介した、Windows Embeddedファミリがもたらす新たなユーザーエクスペリエンスを実際に肌で感じられる機会がもう間もなく訪れようとしている。

 その機会とは2009年11月18から20日までの3日間、パシフィコ横浜で開催される「組込み総合技術展 Embedded Technology 2009(以下、ET2009)」である。本稿で紹介した新製品・新機能がパートナー企業各社の協力の下、マイクロソフト・ブースで披露される。特に、間もなく出荷されるWindows Embedded CE 6.0 R3を中心に、実機によるデモンストレーションや展示、テクニカル・セッションを多数用意しているという。また、19日の午前中には新製品に関するセミナー、同日午後からは個別の製品・テクノロジに関するテクニカルセミナーを開催する予定だ。

 どちらかというと、これまでのマイクロソフト・ブースは、パートナーである半導体メーカーの展示・デモンストレーションが中心であったが、今回のET2009ではWindows Embedded CEのサポートを行っているボードメーカーの出展が目立つという。「Intel Atomのような安価なチップセットの登場もあり、今回はAtomを搭載したパートナー各社のボードにWindows Embeddedを載せ、さまざまなデモンストレーションを行う」と松岡氏。

 
「実際に新しいユーザーエクスペリエンスを感じてもらえる展示やデモンストレーションを多数用意している」と松岡氏  

 また、Silverlight for Windows Embeddedに関連したデモンストレーション・展示も行われるとのこと。「実際にどのような環境・チップセットで、新しいユーザーインターフェイス、つまりSilverlight for Windows Embeddedを搭載したデバイスが作れるのかを来場者の方々に実感してもらいたい」(松岡氏)。そのほかにも、Expression Blendによる新たなユーザーインターフェイス開発、デザインのアプローチについて、セカンドファクトリーをはじめとするいくつかのパートナー企業から展示・デモンストレーションが披露される予定だ。

 ET2009のマイクロソフト・ブースでは、全19社のパートナー企業が集結し、各社の製品/ソリューションの展示・デモンストレーションが行われる。さらに、ESEC2009で大変好評だった1コマ40分間のブース内テクニカル・セッションも催される。「Windows Embeddedに関する最新情報からディープな技術情報まで、さまざまな切り口で講演を行う」と松岡氏。

 テクニカル・セッションの中でも、今回マイクロソフト・ブース初出展となるARMの講演は特に興味深い。近年、制御系システムのハードウェア検証で使われているシミュレータ環境を用いて、ARMコアによるハードウェア環境を再現し、そのうえでWindows Embedded CEを動作させるというもの。「SoCの中にOSやアプリケーションを実装するということは一般的に行われていること。しかし、“Windowsがシリコンの中で動かせる”ということを理解している、知っている人がまだ少ないのが現状。今回はARMの協力で、これまでにないデモンストレーションを準備している」(松岡氏)。

 このように、注目度の高いWindows 7やSilverlightのテクノロジはもちろんのこと、ハードウェアエンジニアが多く集うET2009ならではの仕掛けがマイクロソフト・ブースで堪能できる。きっと、これまで感じたことのない新しいエクスペリエンス(=体験)があなたを待ち受けているだろう。

 松岡氏は、インタビューの最後を次のように締めくくった。「マイクロソフトは技術・製品をユーザーへ提供し続けることで、新しい、そして、いままでになかったものを作るヒントを創出していく。ET2009の会場でぜひ、いままでにない新しいユーザーエクスペリエンスを感じて、新たなモノづくりのモチベーションとしてほしい」。

【ET2009】 マイクロソフト ブース情報
展示会名 組込み総合技術展 Embedded Technology 2009(ET2009)
開催日 2009年11月18日(水)から20日(金)
会場 パシフィコ横浜
ブース番号 E-20
詳細情報 http://www.microsoft.com/windowsembedded/ja-jp/default.mspx

 


提供:マイクロソフト株式会社
企画:アイティメディア 営業本部
制作:@IT MONOist 編集部
掲載内容有効期限:2009年11月20日