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Solid Edge ST3で完成の域に達したヒストリベースと
シンクロナス・テクノロジベースのモデリングの融合

新しいSolid Edgeが拓く設計データの
真の流通

Solid Edgeのシンクロナス・テクノロジが熟成した! シーメンスPLMソフトウェアのSolid Edge ST3は、従来手法とシンクロナス・テクノロジがより融合し、使いやすさを徹底追求した。過去に蓄積してきた設計データや他ブランドのCADデータも無駄にすることなくフル活用できる。

 シーメンスPLMソフトウェアが2010年10月13日にSolid Edge ST3(以下「ST3」と略す)を発表した。Solid Edgeは同社が中堅規模の企業に向けて展開する「Velocity」製品群の中心的存在である3次元CADだ。2008年に同社が発表したシンクロナス・テクノロジを取り入れて以来、着実に発展してきたSolid Edgeは、今回発表された新バージョンであるST3によって、いよいよ完成の域に達してきているといっても過言ではない。

3次元データの流用を推進するST3の環境

 画期的なST3の環境は、従来以上に幅広い設計データの流用を可能にする。ヒストリを持たないシンクロナス・テクノロジベースでモデルを作れば、他CADからインポートした設計データをベースに容易に再設計ができる。ダイレクト編集の機能も単に「その形状を動かす」ということにとどまらない。例えばリブ形状を認識する機能を使えば、樹脂部品の再設計の際などに、リブに該当するフィーチャを容易に移動することが可能だ。

 シンクロナス・テクノロジの新たなユーザーとして、その価値を享受できるのが解析を主に行うユーザー(解析専任者)だ。設計者が解析の世界に入ってくると同時に、解析専任者も設計のより早いタイミングで開発プロセスにかかわってきているのが最近の傾向だ。これまでは元のジオメトリの変更が必要な場合、解析専任者は設計者に形状の変更を依頼しなくては難しい状況が珍しくなかった。ところが、ST3を用いることで、簡単にヒストリベースのフィーチャとして定義されていたものを、作成の順序に依存しないシンクロナス・テクノロジベースのフィーチャに変換することができるため、3次元CADに詳しくない解析専任者も簡単に、解析に必要のないフィーチャ、例えば、細かいフィレットや、小さな穴などを削除する、フィーチャの場所を移動して検討するなど、さまざまな解析データを短時間で効率的に使用することができる。

 削除するだけではなく、逆に3次元モデルに寸法を付けることで寸法駆動できるため、長さなどの寸法を変えてのパラメトリックスタディーを容易に実行することも可能だ。

 従来のSolid Edgeは、2次元ユーザーにとっての使い勝手も意識していた。今回もその機能が強化されている。例えば、他社CAD製の3次元データと、DXFなどの2次元データをインポートしてきた場合も、2次元図面で定義されている寸法を3次元モデルの「駆動寸法」として付加することができ、3次元モデル上で編集可能な情報となる。3次元データの変換時に失われる情報や設計意図も、2次元図面の活用によって補うことが可能だ。3次元設計への移行が、より効率的になった。

ST3の2次元図面活用
ST3の2次元図面活用 ※画像クリックで拡大表示

さらに進化した使い勝手と品質

 ST3では使い勝手の面でも工夫がなされている。新しいラジアルメニューでは、ユーザー自身がよく使用するコマンドなどをドラッグ&ドロップで簡単に入れ替えることが可能なっており、ユーザーは自分仕様のメニューを簡単に作れるほか、Windows7の機能を生かした、透過表示のパスファインダによって、ユーザーはよりモデリングや設計そのものに集中できる環境が整っている。

 もう1つ忘れてはいけないのが、その品質の安定性だ。もともと定評のあったSolid Edgeの品質であるが、今回の開発中にβテストにもかかわらずフィールドからの不具合のレポートがほとんど出なかったという。つまり、品質レベルでの完成度も非常に高かったというわけだ。

ST3のラジアルメニュー
ST3のラジアルメニュー ※画像クリックで拡大表示

ヒストリとノンヒストリが1つのプラットフォームで

 このST第3世代になって初めて、ヒストリとノンヒストリの双方のフィーチャが1つの3次元のプラットフォームの上で共存し、融合できるようになった。シンクロナス・テクノロジの最初のリリース以来、モデリングや作成したジオメトリの変更に対して大きな有効性が認識されていたが、一方でこれまでヒストリベースでやってきた設計者にとっては、従来の環境とシンクロナス・テクノロジが完全に同じ環境で使えるとはいい難かった。

 ところが、今回のST3の登場により、同じ統合設計環境の中で、従来存在するヒストリベースのフィーチャと、シンクロナス・テクノロジベースのフィーチャとの両方を操作することが可能になった。例えば、シンクロナス・テクノロジのフィーチャを使って作成したモデルの上にヒストリベースのフィーチャを追加する、あるいは逆に、これまでヒストリベースで作ってきた部品の上にシンクロナス・テクノロジのフィーチャを追加するのも、設計者は特に意識をすることなく実行することができる。

 モデリング時には、画面の左側にヒストリベースのフィーチャのリストとシンクロナス・テクノロジベースのフィーチャのリストが表示されるが、このときにヒストリベースのフィーチャを選択してドラッグアンドドロップをするだけで、シンクロナス・テクノロジベースのフィーチャにすることができる。シンクロナス・テクノロジの登場以前からSolid Edgeを使用してきたユーザーにとっても、何のデータ変換をすることもなく、いま持っているファイルをそのまま使いながら、選択的に両方の環境を選ぶことができる。この統合環境なら安心して、さらなる効率化を図ることができるものであるといえよう。

 シンクロナス・テクノロジは完成の域に達し、ユーザーから求められていた数多くの機能の改良に応えたST3は、3次元の設計データの流通のシーンを一層広げていきそうだ。


提供:シーメンス プロダクトライフサイクルマネジメント ソフトウェアJP株式会社
アイティメディア営業企画
制作:@IT MONOist編集部
掲載内容有効期限:2010年12月28日