“Excelでテストケースを管理”が行き詰まったなら……

数万件超の膨大なテスト資産を管理できる
エンピレックス「e-Manager Enterprise」
組み込み機器の開発規模や複雑度が大きくなるにつれ、ソフトウェアテストとテストケース管理の重要性が増している。スプレッドシートによるレガシーな管理方法に対し、テスト工程から関連資料までデータベースを用いてトータルで管理する手法を提案するのがエンピレックスの「e-Manager Enterprise」だ。
 
エンピレックス株式会社
エンタープライズ・ソリューション・
グループ 営業推進マネージャー
浦口宗也氏
 

 携帯電話や液晶テレビ、DVDレコーダーなど組み込み機器におけるソフトウェア開発の大規模化や複雑化が進む中で、品質管理のためのソフトウェアテストの重要性が叫ばれている。品質管理ミスによる不具合の発生は、最悪の場合製品の回収修理にもつながりかねないからだ。

  ここ数年でさまざまな不具合の報告や回収が行われている携帯電話端末などは、その最たるものの1つだ。定められた一連の操作ステップを基に動作確認を行うテストケースの数は1機種あたり1万5000件以上もあり、Word、Excelなどに対応するドキュメントビューアやWebブラウザなどを搭載する高機能モデルに至っては10万件以上ともいわれている。

 「組み込みソフトウェア開発の現場では、従来Excelなどのスプレッドシートを用いたテストケース管理が主流でした。しかしスプレッドシートでは数万件を超えるテストケースの実施状況や、機能テストに合格するまでの経緯、関連するドキュメントなどをまとめて管理することは非常に難しい。こうした状況を改善するために誕生したのが、テスト工程管理ツール『e-Manager Enterprise』なのです」と、エンピレックス エンタープライズ・ソリューション・グループの浦口宗也氏は語る。

テストケースをデータベースで一元管理できる
e-Manager Enterprise


 e-Manager Enterpriseはテストの要件管理やテストケースの作成・実行管理、不具合追跡管理などを、データベースを用いて行うWebアプリケーションだ。テスト計画、テストケースの策定状況および実施状況、不具合情報などのテスト資産をデータベースで一元管理する。このテストレポジトリにWebブラウザ経由でアクセスすることで、開発者からテスト担当者、プロジェクト管理者などチーム全体における一貫したソフトウェアの品質管理を実現するというものだ(図1)。

 図1 e-Manager Enterpriseのシステム概略図


テスト資産の一元管理および再利用が可能に

 テストケースをデータベースで管理することによって、さまざまなメリットが得られるようになる。まず、最初に挙げたようにテスト状況を一元的に管理できること、それによってテスト状況を「テスト資産」として有効的に活用できることが大きい。

 テストケースを作成・更新し、それを日々実施していくことで、不具合を効率よく発見する手法を磨けるようになる。1件当たり数ステップの操作を行うテストケースを数万件以上作成するのは骨の折れる作業だが、データベースを利用することで以前利用したテストケースの再利用も容易だ。また、担当者間のテスト情報の受け渡しの漏れやテスト実施漏れなどの予防にもつながるというメリットもある。

作業工数の削減にもつながる

 テスト資産のデータベース管理は、作業工数の削減にもつながる。1つのスプレッドシートファイルで数万件のテストケースを管理するのに比べて、テストケースの補正は簡単に行える。

 また、テストの工程で発生する報告書などのドキュメントや、関連するテスト結果や不具合などの情報ともリンクできる。不具合が生じたプロセスをテスト計画からテスト実施状況までの道筋の中でとらえ、関連する情報を紐付けることで、不具合の迅速な再現性確認が可能になる。修正したはずの不具合が新しい製品でも生じてしまう「バグの先祖返り」も、こうした一連の流れの中で管理することで防ぐことが可能になる。

e-Manager Enterpriseのアーキテクチャ

 e-Manager Enterpriseのアーキテクチャは、大きく「要件管理」「テスト管理」「問題管理」の3つに分かれる。

要件管理

 ソフトウェア品質に関する要求から要件定義までのステータス管理を行う機能。複数レベルの要件を管理するため階層構造となっており、要件ごとにプライオリティを設定できる。各要件に詳細情報や関連したテストと問題(不具合)へのリンクを登録できる。

テスト管理

 テスト管理機能では、テストステップごとに必要な情報を登録し、テストケースを管理する。テストの操作方法や期待する結果、必要な添付ファイルなどの情報を登録し、ステップごとに進捗状況を管理することで、テストのアウトソーシングも可能になる。テストケースはメニューによる手動登録のほか、Excelファイルからのインポートも可能なため、以前に実施したテスト資産を有効に活用できる。階層構造や要件ごとのプライオリティ設定が可能で、添付ファイルや関連情報へのリンクも登録できる(図2)。

図2 テスト管理を行うユーザーインターフェイス
中央ペインの下部には、ここに登録されている「テストステップ」が表示されており、右ペインには「添付ファイル」「関連した要件」「関連した不具合」といった関連情報が表示されている。こういった情報の関連付けは、データベースを活用したアプリケーションならではの利点だ。(画面をクリックすると拡大します


問題管理

 問題管理機能は、不具合ごとにソフトウェア品質に関する要件、テストケースや結果と紐付けてステータス管理を実現するもの。操作パターンや設定条件、動作環境などの情報を盛り込むことで不具合の再現性を特定できるようになる。階層構造やプライオリティ設定、関連情報へのリンクはそのほかの機能と同様だ。

管理レポートのグラフ出力も可能

 これらのテスト状況や不具合状況をさまざまなグラフ形式でレポートする「レポートビュー」や、レポートビューで出力しているデータをテーブル形式で出力する「データビュー」などのレポート表示も可能。

 モジュール機能ごとの不具合件数レポートや不具合分析グラフなどを活用することで、製品リリースのタイミングを計ることも可能になる。不具合が多く発生するモジュールを見つけることでリスク回避分析を行い、どの部分に集中して人やコストのリソースを配分するかを検討したり、どのバグがどのテストケースに結びついているかを追跡できるトレーサビリティを実現することで、製品の品質向上につなげることが可能になる。

 e-Manager Enterpriseは組み込み専用ツールというわけではなく、ITシステムでも使用できる製品だ。しかし現在、ユーザーの80%は組み込み開発ユーザーだという。職人的な世界といわれてきた組み込みソフトウェア開発の世界にも、e-Manager Enterpriseのような開発支援ツールを活用した管理手法が本格的に導入されだした証といえよう。


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以下の画像をクリックしてください。
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提供:エンピレックス株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2007年11月15日



関連リンク
エンピレックス

e-Manager Enterprise

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 −データシート(PDF)

テスト工程の管理という解答、エンピレックス(@IT News)

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