電子機器 イベントレポート

電子機器 イベントレポート(11)〜Display 2009〜

3Dや有機ELなど、各社個性が見えたDisplay2009

上口 翔子/池田 厚生 @IT MONOist編集部 2009/4/21

2009年4月14日から16日の3日間、東京ビッグサイトで液晶・プラズマ・有機ELなど最新のフラットパネルディスプレイが一斉に揃った「Display 2009(第5回国際フラットパネルディプレイ展)」が開催された。今年の展示ではどのような新製品・新技術が見られたのだろうか。(編集部)

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 2009年4月14〜16日の3日間、東京ビックサイトで有機ELや3次元ディスプレイなど、最新のFPD技術が集う展示会、第6回 国際フラットパネルディスプレイ展「Display 2009」が開催された。

 本稿では、21インチの有機ELディスプレイを出展したソニー、3次元ディスプレイを展示したNEC液晶テクノロジー、ニューサイトジャパンの展示内容を紹介する。

厚さ1.4mm、21型有機ELディスプレイ

 Display 2009で最も多くの人だかりを作っていたのが、ソニーのブースではないだろうか。同社は、今年1月に米国で開催された展示会「International CES(Consumer Electronics Show)」に展示した21インチの有機ELディスプレイを国内初出展した(ただし、あくまでも量産のためのプラットフォームとして展示)。

 有機ELディスプレイは、電流を流すと自ら発光する有機材料(赤、緑、青、それぞれに光る)を2枚のガラス板に挟み、パネル化している。同社では、パネル内に中空部分のない完全個体構造を採用しており、すでに商品化している11インチの有機ELテレビの厚さがわずか0.3mmというように、非常に薄型というのが特徴だ。

画像1 展示されていた21インチ有機ELディスプレイ(左)と11インチ有機ELディスプレイ(右)
21インチの解像度はWXGA(1366×768ドット)、厚さは1.4mmなど、スペックは今年1月に米国で開催された「International CES(Consumer Electronics Show)」で展示されたものと同様だという

 さらに同社の有機ELディスプレイは“スーパートップエミッション”と呼ばれる方法で、赤、青、緑それぞれの有機材料の厚さを変えて、波長に即した厚みを作ることで、色の純度を上げているという。

 今後も液晶の次にくるディスプレイの有力候補の1つとして、有機ELディスプレイの研究開発を進めていくとのこと。

関連リンク:
ソニー  (http://www.sony.co.jp/ )

2次元/3次元の混在映像を違和感なく表示する、小型液晶ディスプレイ

 NEC液晶テクノロジーは、専用のメガネを使わずに裸眼で3次元映像を閲覧できる小型液晶ディスプレイを展示していた。独自のHDDP方式を採用しており、2次元と3次元が混在する映像でも違和感なく視聴できるのが特徴だという。

 2次元と3次元の混在映像を表示する際、従来の3次元ディスプレイでは、右眼用のデータと左眼用のデータを分けて表示するため、3次元の解像度が2次元に比べて半分に落ちてしまっていた。HDDP方式では、画素配列を従来の縦型から横型に変え、各画素を縦に2分割にして画像を表示しているため、水平方向の画素密度が2倍となり、3次元表示時も2次元と同じ解像度を出せるという。

画像2 12.1型 3次元ディスプレイ

 同社では、小型の3次元ディスプレイに特化した商品開発を進めており、ブースでは、12.1型、3.1型、2.7型に加え、1.0型の小型3次元液晶ディスプレイを展示していた。量産については教育や医療分野への利用を考えているものの、グループ内での商品化のめどは立っていないという。ただ、「相談をいただければ、最短で半年以内には実用化できる」(会場の説明員)とのこと。

関連リンク:
NEC液晶テクノロジー  (http://www.nec-lcd.com/jp/index.html )


商品化が実現した3次元ディスプレイも

 ニューサイトジャパンのブースでは、パララックスバリア方式による3次元ディスプレイの展示が行われていた。

 パララックスバリア方式は、3次元ディスプレイの表示方法の中でも3次元メガネを必要とせずに裸眼で見られる点が特徴であり、ディスプレイの前にスリット状のフィルタを設置することで、左右の目に見える画像を交互に配置し、3次元表示を可能にしている。

 従来のパララックスバリア方式は、ディスプレイの前にフィルタを置くため「視野角が狭くなること」「解像度が劣化すること」の2点が問題視されていた。同社では、視差を8つに増やすことで、120度の視野角を持ち、幅広い角度からの視聴を可能にしたという。また、ディスプレイの性能が向上することで解像度の問題も解決した。

画像3 42インチ3次元ディスプレイ

 ブース内では、すでに販売中の42インチ、24インチのディスプレイが展示されており、中でも、42インチの大画面3次元ディスプレイが、多くの人の関心を集めていた。

 また、今回は展示されていなかったが、同社はLCDだけでなく、LEDを使用したディスプレイの実用化にも着手しているという。「42インチのディスプレイを4枚並べた180インチ(3840mm×2600mm)ディスプレイを使用し、3次元デジタルサイネージなど、広告分野への訴求を行っていきたい」(会場の説明員)とのこと。

関連リンク:
ニューサイトジャパン  (http://newsightjapan.jp/)

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