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■黒と白のシマシマの謎
お店で何かを買うとき、コンビニエンスストアで公共料金を支払うときなど、バーコードは日常生活から切っても切れないものとなっています。黒と白の模様の中には、どのような情報が詰まっているのでしょうか。
日本においてバーコードが一般的になったのは、1982年にセブンイレブンが全店舗にPOSレジを導入し、JANコードの利用が普及したからといわれています(JANコードは1978年にJIS化)。今日では小売流通分野だけでなく、物流分野や産業分野、アミューズメント分野などでも広く利用されています。
バーコードは1960年代後半に米国で開発されました。米国食品チェーン協会が中心となって値札の新しい形を模索したのが始まりで、1973年3月に共通商品コードUPC(Universal Product Code)が策定されました。翌年から欧州でも国際コード管理を行う機関の設立が検討され、1977年にEAN(European Article Number)協会が発足し、UPCと互換性を持つEANシンボルが策定されました。JANコードは、国番号49を取得したEANコードです。
それでは、黒と白のシマシマの謎に迫ってみましょう。
■バーコードが普及した3つの理由
バーコードが普及した理由の1つとして安価だったことが挙げられます。RFIDタグなどと違って主要なメディアは紙です。パッケージのデザインの一部として印刷(ソースマーキング)してしまえば、コストはほとんど掛かりません。バーコードプリンタを利用して個別に印刷してもラベルとインク代程度です。
また、運用面での柔軟性が高いのも特徴です。紙メディアで利用されることが多いバーコードですが、実際には印刷対象を選びません。プラスチックや金属などにも印刷可能ですし、二次元バーコードをディスプレイに表示してユーザーに読み取らせるシーンも一般的になってきました。読み取りは光学式であるため、接触でも非接触でも可能ですし、二次元バーコードではどのような向きからでも読み取れます。
読み取りの信頼性の高さではどうでしょうか。バーコードは、一部が欠けていたり汚れていたりしても、バーコードを横切るようにスキャンできれば情報を取得できます。二次元バーコードでは一部が欠けていても誤り訂正機能で情報を復元することが可能です(QRコードの場合、最大で30%程度が復元できます)。それでも読み取りができない場合は、セルフチェック機能により「読み取り不可」を返すため、誤読率は非常に小さくなっています。
今後、RFIDなどの新しいコードキャリアが登場しても、バーコードは併用され続ける可能性が高いでしょう。
■バーコードは愛称に過ぎない
バーコードの正しい呼称はバーコードシンボルです。いわゆるバーコードと呼ばれるものは横方向にのみ情報を持つので一次元シンボルと呼びます。また、一次元シンボルを何段にも重ねたような縦横方向にも情報があるものを二次元シンボルと呼びます。
JIS X 0500ではバーコードシンボルを、「光学的反射率の高い部分と低い部分の組み合わせで情報を表示し、機械読取り可能とした情報担体の総称。1次元シンボル及び2次元シンボルが含まれる」と定義されています。
一次元シンボルの構成要素は、黒いバーと白いスペースだけかと思われがちですが、ほかにもさまざまな必須要素があります。例えば、左右の余白であるクワイエットゾーンを規定どおりに設けないとシンボルが認識できません。
バーとスペースにも太さが一定のタイプと異なるタイプが存在し、これらを組み合わせることでデータキャラクタを構成します。さらに、一元シンボルは連続型と独立型の2種類に分類できます。これは、データキャラクタが連続しているか、キャラクタ間ギャップによって分けられているかの違いです。
データキャラクタの左右には、スタートパターン(キャラクタ)とストップパターン(キャラクタ)が存在し、一次元シンボルが天地逆に読まれても正しい情報を読み出せます。また、シンボルチェックキャラクタは、データが正しく読み取られたかどうかを検証するときに利用されます。
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