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■携帯電話向けに拡張されたモバイルFeliCa
非接触ICチップを使ったサービスを携帯電話で利用できるようにした「おサイフケータイ」や「モバイルSuica」などのサービスを利用している読者も多くなってきたのではないでしょうか。この仕組みを支えているのが「モバイルFeliCa」です。
モバイルFeliCaとは、ソニーが開発した非接触ICカード技術「FeliCa」を携帯端末で使えるように拡張したものです。そのため、FeliCaの基本的な仕組みを受け継いでいます。
モバイルFeliCaに対応した携帯電話の中には、「モバイルFeliCa ICチップ」とアンテナが組み込まれています。FeliCaカードは、受信した電波を利用して起電力を得ますが、モバイルFeliCaは携帯電話のバッテリーを流用します(携帯電話の電源をオフにしていても、バッテリーが残っていればモバイルFeliCaアプリケーションが利用できます)。
まずは、FeliCaとモバイルFeliCaの違いから見ていきましょう。
【関連記事】 Bluetoothとの連携も――さらなる進化を見せるFeliCa技術(@IT MONOist) |
■1分 - FeliCaとモバイルFeliCaの違い
モバイルFeliCaでは、ユーザーが使いたいと思う「モバイルFeliCaアプリケーション」をダウンロードします(携帯電話にプリインストールされているアプリケーションもあります)。1台の携帯電話で、複数のサービスを使えます。また、不要になったアプリケーションは削除できます。FeliCaカードに比べると、自分好みにカスタマイズしやすいのが特徴です。
携帯電話回線を経由してネットワークに接続できることで、コンテンツのダウンロードや電子マネーのオンラインチャージ、アプリケーションやサービスのアップグレードなどが行えます。
さらに、モバイルFeliCa独自の「Viewer機能」を利用することで、携帯電話のディスプレイにモバイルFeliCa ICチップ内に蓄積したデータを表示させることができます。この機能を利用することで、電子マネーの残金や利用履歴が確認できます。
このほか、利用するサービスごとに「PIN(暗証番号)」を設定してアクセス制限を行ったり、携帯電話をリーダ/ライタにかざすだけで必要なアプリケーションが自動的に起動したりといった機能拡張がされています。
■2分 - 利用シーンは「リアル」「サイバー」「スタンドアロン」
モバイルFeliCaの使われ方は、3種類に分類できます。「リアル」「サイバー」「スタンドアロン」です。利用シーンといってもよいでしょう。
リアルは、リーダ/ライタにかざして使うFeliCaカードと同じ方法です。携帯電話とリーダ/ライタが無線通信を行い、相互認証を行います。店頭での電子マネーによる決済や電子チケットといった利用法が考えられます。
サイバーは、携帯電話回線を利用してサーバとデータをやり取りさせる使い方です。ネットワーク経由でモバイルFeliCaのメモリ領域内にデータを配信したり、モバイルFeliCaアプリケーションをサービス事業者のサーバ側のアプリケーションと連動させるサービスなどが考えられます。
スタンドアロンとは、文字通り単体で完結する使い方です。モバイルFeliCa ICチップに用意されているシリアル通信インターフェイスを使って、チップ内のデータをディスプレイに表示するアプリケーションが考えられます(Viewer機能)。
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