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■コンテキストアウェアネスを実現するユビキタスIDアーキテクチャ
ユビキタス社会とは、誰でも、いつでも、どこででも情報ネットワークを利用できる社会です。また、ユーザーが情報を意識せずにやり取りできるということも重要な要素の1つに挙げられます。その狙いは、人間の生活の支援です。
このような社会を実現するためには、生活空間のさまざまなモノが計算能力や通信能力を持つことが必要になります。また、それらを識別するためのIDが割り当てられる必要もあります。こうすることで、モノによる自律的な協調が実現できます。
ただし、モノ自身が状況(コンテキスト)を把握することは困難です。コンテキストは、モノの識別だけでなく、位置や空間の把握、関係性や概念の整理などによって導き出されます。
ユビキタスIDセンターが推進する「ユビキタスIDアーキテクチャ」は、コンテキストを認識する(コンテキストアウェアネス)ための仕組みを提供します。
■1分 - ユビキタスIDアーキテクチャの構成要素
まずは、ユビキタスIDアーキテクチャの構成要素を見ていきましょう。
モノを識別するために、それぞれがユニークとなるような識別子として「ucode」を付与します。ucodeはモノだけでなく、空間や概念にも付けられるほか、それらの関係に対しても与えられます。
ucodeを格納する媒体が「ucodeタグ」です。また、ucodeを読み取り、コンテキストに応じてさまざまなサービスを提供するための端末が「ユビキタス・コミュニケータ(UC)」です。
ユビキタスIDアーキテクチャは、ネットワークを利用することが前提になっており、情報はネットワーク上に置くことが基本となります。ucode同士の関係情報のほか、ucodeの振られたモノの説明(コンテンツ)やそれがどこに格納されているかといった情報は「ucode関係データベース」という広域分散データベース上で管理されます。
読み取ったucodeからコンテキストに応じて提供されるサービスは「ucode情報サービス」と呼ばれます。場所情報システムやトレーサビリティシステムなどが考えられます。
■2分 - ucodeはどのように世界を表現するのか
ucodeを付与されたモノの情報を、ucodeとucodeの関係で表現する枠組みを「UCR Framework」と呼びます。基本単位は、主体となるucodeと対象となるucode、そしてその関係を表すucodeの3つを1組にした「UCR unit」です。このとき、主体となるucodeは、ucodeが振られていない情報(atomと呼ばれます)も対象にできます。
ucode(主体) |
⇒ |
関係を表すucode |
⇒ |
ucode(対象) atom |
| UCR unitの構造 | ||||
あるペットボトル飲料に振られたucodeを基点に考えてみましょう。「どこにあるのか」を表現するには、対象となる場所のucodeと「置いてある」という関係を示すucodeを組み合わせます。また、「何という商品なのか」を表現するには、商品名(atom)と「名前」という関係を示すucodeを組み合わせます。
複数のUCR unitを組み合わせることで、あるucodeに関係するさまざまな情報を表現できます。この組み合わせを「UCR graph」と呼びます。UCR graphの記述方法は「UCR Format」として規定されており、用途に応じてXMLやHTML、SVG、バイナリデータを使い分けることが検討されています。
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