M2M増大でLTEに焦点を当てる――ST-エリクソン

LTE対応モジュールも公開

M2M増大でLTEに焦点を当てる
――ST-エリクソン

2009/10/27

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 ST-エリクソン(注)とエリクソンは2009年10月27日、都内でプレス向けのセミナーを開催。モバイルネットワーク事業に関する両社の戦略を述べた。

(注)ST-エリクソンはSTマイクロエレクトロニクスのワイヤレス半導体事業部とエリクソンのモバイル プラットフォーム事業部を統合し、両社対等出資によって2009年2月に設立された合弁企業

 現在、世界で約40億人以上もの人々が持つといわれる携帯電話(iPhone、スマートフォン含むモバイル機器)だが、その普及に伴い、無線ネットワークを介した通信容量が増大している。1億2000万人ほどの加入者がいる日本は、同社にとっても重要市場の1つとして捉えられており、本国での携帯電話利用者のほとんども、ここ数年で携帯電話からのネットワーク通信が頻繁に行われるようになったという。

 「音声のみだった携帯電話の用途はインターネットやマルチメディアが使えるようになり、ビジネス面でもハードウェア(装置)重視からソフトウェア(サービス)重視に移行した。現状で世界のPCからのネットワーク接続が約4億、モバイル機器からの接続が40億以上というように、今後もモバイル機器からの接続数(加入件数)がPCを上回り、多くなると見ている。また、ネットブックやiPhone利用者の増加、さらには自動車にも通信端末が搭載されるなど、デバイス間のネットワーク通信(M2M)がさらに増大する。2014年までにブロードバンド接続をする端末は500億を超えるだろう」(エリクソン 上級副社長兼最高技術責任者(CTO)ホーカン・エリクソン氏)

エリクソン 上級副社長兼最高技術責任者(CTO)ホーカン・エリクソン氏

M2Mコミュニケーションが増大、接続はLTEに移行していく

 こうした市場状況の中、エリクソン氏は、携帯電話の通信規格がLTE(Long Term Evolution)主導となり、同社としてもそこに注力していく考えを示した。

 「次世代の標準化通信規格として、主に次の3つが挙げられる。1つは目はGSM Track(GSM、WCDMA、HSPA、LTEの順に移行する3GPP)。中国のスタンダードTD-SCDMAもLTEに向かっている。そして2つ目がCDMA Track(3GPP2)。これはCDMAの標準化ということになる。この2つが今後99%以上を占めると予測しており、エリクソンとしてもこの2つに焦点を当てている」

 「3つ目のWiMAX Track(IEEE)については、LTEが来るまでは少し魅力的になると思うが、成長を見せている中国市場がTD-SCDMA(3GPP)へと標準化を進めているとなると、やはりLTEに移行することが、勝因になるだろう」

新しい携帯電話通信規格、標準化への道
エリクソン氏は今後の通信規格は3GPPと3GPP2で99%以上を占めると予測

 日本では3.9Gと呼ばれるLTEだが、それについてエリクソン氏は、「世界ではLTEが4Gとされている。ここではどれが3.9Gで4Gなのかについて議論する必要ないが、おそらくLTEが4Gとなるだろう」とした。

会場で公開されていたLTEモジュール(ST-エリクソン製)
会場ではLTE経由フル3GPP標準化デバイスでのデータとHDビデオストリーミングのデモンストレーションを行った

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(@IT MONOist編集部 上口翔子)

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