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福田氏:そうはいっても、例えば1枚目を見ていただくと、ユースケースが大きく描かれていますが、これって、見る方としては結構当惑するんですね。そのユースケースでは何を伝えたいのか、どういうものを要求として考えているのか、という部分を表現していただきたい。
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斎藤氏:私の経験からいうと、情報というのは、たくさん書き過ぎると読む人が非常に混乱してしまう。必要最低限の部分が明確になっている方が、読みやすいのではないかと思います。とにかくたくさん書かれていると、どこから見ていいのか分からない。そして、本当にそれが資料として生きてくるのか、必要のない部分、あるいは実体と食い違っている部分はないのだろうか、と。
久保秋氏:その話はソースコードがきちんと書かれていればモデルは要らない、という話に近い気がして少し危険かなと思うんですけれども。
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中嶋氏:私はFAT派とスリム派の間ですけれども、資料というのは、複数の選択肢がある中で、これを選んだ理由がコードとして表されています。
ですから、なんだいやさんのモデルはFATはFATですけれども、複数の選択肢がある中で、こういうものを最終的に選びましたという過程が分かるので、モデルとして有効に機能していると思います。
福田氏:FAT派モデルの課題は、モデルとしては総じて良いんだけれど、逆に訴え感がない。良くできているからこそ、どこを訴えたいのかが見えない点にあります。
サヌックさんは、どういう人たちに何を訴えたいのかというメッセージが一番強く出ていました。
久保秋氏:それではサヌックさんのモデルを基に、スリム派への質問をしたいと思います。
(前ページの画像4を参照してください)全体的に表現の方法としては良いと思うんですけれども、言葉としての説明がなくて、絵だけが張ってある。UMLの記法にうるさい職場だと、こういうアプローチはどうかなという気がしますね。その辺はいかがですか?
斎藤氏:確かに突っ込まれる部分だとは思うのですが、それも含めて見せ方の1つかなと思います。見ていただくと分かるのですが、それぞれの難所に対してどういう遷移の軌跡を追っていくかまで考えて配置されています。これはある意味、見せ方によって理解性を促していると取れませんか?
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太田氏:ダラダラ書くよりも、こういう絵で示した方が分かりやすいですね。
久保秋氏:もう少し補足説明があってもいいと思うのですが、その辺はいかがですか?
太田氏:サヌックさんも、なんだいやさんのモデルも非常に良いのですが、私からするとクラス図はもう少し改良の余地があります。これは皆さん共通ですが、きれいに見せる努力だけでなく、きちんと書く労力の方に時間を費やしていただきたい。特にFAT派の方は、たくさん書く時間があるのなら、もう少しきちんとしてほしいな、というのがありますね。
渡辺氏:審査員からのコメントを見た方は覚えているかと思うのですが、コメントの中には『良いアイデアだが、このとおり走行できるかの疑問がある』とか『ツインループに関しては説明が省略されていて、十分な情報がここから読み取れない』というような指摘がありました。そういうチャレンジする要素について、少し割愛し過ぎていますね。
平鍋氏:いろいろ話が出てきましたが、この話って別に審査員にこびを売るという問題ではなくて、モデルってやはり見る人がいてなんぼの話なので、なんだいやさんとかアドミスさんとかFAT派に挙げられていましたけれども、結局はもう最後、どう見せるか、最終段階に来ていると思うんですよね。
サヌックさんのモデルが良かったと思うのは、インフォメーションデザインという分野で、例えば地下鉄のマップをどうしたらうまく見せられるか、なんてのがありますが、そうした人の視線の流れといった要素が入っているのかなと思います。
ただ、スリムの良さは、削るだけ削って、これ以上削ったら大事なことが伝わらなくなるという、そのギリギリのポイントが重要だと思うんですけれど、サヌックさんのモデルは見る側の補足を求めているんですね。そこが削るギリギリのポイントとしていいかどうかということは、ちょっと考えたいなという気はしますね。
渡辺氏:私が印象に残っているのはサヌックさんと、あと関東大会に出ていた、てまりん(富士ゼロックス)さんのモデルも、情報量は結構多いんですけど、すごく表現が洗礼されていました。先ほど平鍋さんがいわれたような要素も入っているのかなと思います。
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モデルの最終審査方法は前回もお伝えしたとおり、1次審査を通過したモデルの中から、最も多く審査員の指示を集めたモデルが選出される。今回エクセレントモデル(1位)に選ばれたサヌックのモデルは、「多くのFAT派モデルの中でひときわ個性を光らせていたスリム派モデルだった」という声も聞かれたが、同じく今回のディベート内でいわれていたように、“誰に対して”“どの図を使って”情報を伝達するか、そこに真意があるように思う。
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| 画像5 審査員の福田氏が4年前にエクセレントを取ったときのモデル 会場で紹介され2004年度のエクセレントモデル。今年度のモデルと見比べると、非常にスリムなモデルだというのが分かる |
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ETロボコン2008〜チャンピオンシップへの道〜は今回でひとまず終了。それではまた、ETロボコン2009をお楽しみに!
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