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国内最大規模の組み込み開発イベントESECが間もなく開催される。本稿ではESEC2008開催直前情報として、ウインドリバーの出展内容やその見どころについてお伝えする。
SMP対応VxWorksの正式版が登場
「VxWorks」は高信頼性が要求される航空・宇宙、防衛、産業、自動車分野などで広く採用されている同社の代名詞といえる商用リアルタイムOSだ。このVxWorksがSMP(対称型マルチプロセッシング)に対応し、「SMP対応VxWorks 6.6」として今回のESECで初披露されるという。昨年のESECでは開発中バージョンのSMP対応VxWorksのデモが行われたが、今年のESECでは正式版(SMP対応VxWorks 6.6)に対応したパートナー企業の評価ボードによるデモが行われるそうだ。
| 関連リンク: | |
| ウインドリバー、VxWorksのSMP対応版を発表(プレスリリース) http://www.windriver.com/japan/news/press/20071107_vx_smp.html |
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| 画像1 ウインドリバー 営業技術本部 部長 堀江茂行氏 |
SMPにより、1つのOS・1つのメモリで複数のプロセッサをリソースとして利用できるようになるが、シングルコアを前提としたプログラムがそのままでは動作しなかったり、プログラムの実行順序の予測が難しく、リアルタイム性の保証が困難だったりと、SMP開発のハードルは高いといわれている。
これについて、同社 営業技術本部 部長 堀江茂行氏は「SMPを採用したからといってパフォーマンスが必ずしも向上するわけではありません。パフォーマンスを引き出すには、きちんとリソースのボトルネックを把握し、コアを最大限に活用するためのプログラムを組むことが重要なのです。弊社ではこれを支援するための視覚化ツール『Wind River System Viewer』を提供しています。このツールを使えば、割り込みやタスクの状況とCPUの使用率を容易に確認できるようになり、チューニングや設計の見直しに役立ちます。ESECではこのツールを使って、実際にSMP対応VxWorks 6.6の動作をご覧いただけます」と語る。
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| 画像2 Wind River System Viewer |
Linux製品の最新動向もチェック
一方、VxWorksと同様に同社が力を入れているのがLinuxだ。その中で、通信事業者向けネットワーク機器や各種ネットワークインフラ機器搭載のデバイスソフトウェア向け開発に最適化した「Wind River Platform for Network Equipment, Linux Edition」の展示を行うという。同製品は、The Linux Foundationが策定した“キャリア・グレードLinux4.0仕様書”に準拠した最初の商用製品として2008年2月に認定されている。展示ブースでは同製品に対応したパートナー企業のハードウェアが展示される。
| 関連リンク: | |
| ウインドリバー、ネットワーク業界向けキャリア・グレードLinux仕様書への準拠を達成(プレスリリース) http://www.windriver.com/japan/news/press/20080219_cgl4.html |
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また、携帯端末向け「Wind River Linux」の動向も忘れてはならない。NECエレクトロニクスの半導体プラットフォーム「platformOViA」へWind River Linuxを移植したことは記憶に新しい(2008年2月)が、今回のESECではリファレンスボードを使用したデモを行うという。両社は戦略的パートナーとして共同でプロモーション活動をはじめ、今後NECエレクトロニクスのほかの製品にもWind River Linuxを移植していくと報じられているだけに注目したいところだ。
| 関連リンク: | |
| ウインドリバーのLinux OSをNECエレクトロニクスのplatformOViAへ移植(プレスリリース) http://www.windriver.com/japan/news/press/20080206_necel.html |
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| ウインドリバーとNECエレクトロニクス、協業を強化−@IT MONOist News http://monoist.atmarkit.co.jp/fembedded/news/2008/02/06windrivernecel.html |
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製品出荷後の不具合をリモートで対応
前述したとおり、同社は開発支援ツールにも力を入れている。ここで紹介するのは稼働中の製品に対する遠隔モニタ、遠隔診断、遠隔管理、不具合発生時の問題解決、遠隔アプリケーションコードのアップデートなどを実現する「Wind River Device Management」だ。すでに米国では採用実績を重ねており、日本でもオフィス機器メーカーなどからの引き合いがあるという。
「例えば、出荷後の製品に不具合が発生したら……。これまでは人が現場に行ってメンテナンスを行うしかありませんでした。しかし、『Wind River Device Management』を使えばリモート(VPNやインターネット経由)でのデバッグや不具合個所の修正まで行えます。足を踏み入れるのが難しいような場所に設置されている機器や全国各地に無数に設置されているような機器のメンテナンスに有効な技術です。システムの入れ替え作業の際、すべての機器を引き上げて再設置するといった時間とコストの掛かる作業が一気に楽になりますし、“現場でしか不具合が再現しない”などといったこともよくありますので、そういったケースにも使えます」と堀江氏。
| 関連リンク: | |
| Wind River Device Management http://www.windriver.com/japan/products/management_suite/ |
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OS2本柱と開発支援ツールが主役
また、同社はテクノロジの出展だけでなく、分野別にソリューションを紹介する特設コーナーを設け、最終製品やそれに近いデバイスなどを展示・デモを行う。例えば、自動車分野向けソリューションとして展示される、Wind River Linux搭載のデモ機がそれに当たる。このデモ機は、同社「Wind River Linux 2.0」や開発環境「Wind River Workbench」などに加え、インテル社のAtomやAll Media Guide社のメディアメタデータベースなど、同社とパートナー企業のテクノロジの集結を実現させたものだという。これ以外にもコンシューマ分野やネットワーキング分野などのソリューションも多数展示・デモされる予定だ。
また、PRセミナーにおいて、SMP対応VxWorks 6.6のデモを交えながら技術的視点で同社の取り組みを紹介する「ウインドリバーの最新テクノロジについて」の講演と、デジタルリビングネットワークなどの事例を紹介しながら分野別ソリューション紹介する「最新マーケット別ソリューションのご提案」の講演も行われるそうだ。
「ウインドリバーの主力製品は“VxWorks”だけではありません。Linuxや開発支援ツールにも力を入れています。そして、実際にそれらがあらゆる分野で利用されているということを今回のESECで実感していただけると思います」とインタビューの最後に堀江氏はESECへの意気込みを語った。本稿では伝え切れない同社の取り組みをESECの現場で実際に感じてみてはいかがだろうか。
| 展示会名 | 第11回 組込みシステム開発技術展(ESEC2008) |
| 開催日 | 2008年5月14日(水)から16日(金) |
| 会場 | 東京ビッグサイト |
| ブース番号 | 東39-50 |
| PRセミナー名 | ウインドリバーの最新テクノロジについて |
| 日時 | 2008年5月15日(木) 12時45分から13時45分 |
| 会場 | 東5ホール 2階1会場 |
| 講演者 | ウインドリバー 営業技術本部 田中謙一氏 |
| PRセミナー名 | 最新マーケット別ソリューションのご提案 |
| 日時 | 2008年5月16日(金) 12時45分から13時45分 |
| 会場 | 東5ホール 2階1会場 |
| 講演者 | ウインドリバー マーケティング部 デジタルリビング 若山朱美氏 |
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