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今年も、ビッグサイトの全館(東館/西館)を使った大規模なIT専門展群が同時開催される。今回は、“環境とIT”の専門展としては日本初の開催となる「グリーンIT EXPO」が新たに加わり、合計9つのIT専門展が春のビッグサイトに集結、最新IT製品/技術が一堂に会する一大イベントとなっている。
その中でも最大規模を誇る展示会が、今回で12回目の開催となる「組込みシステム開発技術展」(以下、ESEC)だ。東館の3ホール分を使って催されるこの“組み込み技術の見本市”は年々盛り上がりを見せており、今年も500数十社の出展が見込まれている。
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リード エグジビション ジャパン ESEC担当取締役 土居 史和氏 |
「音声認識や解析、音声合成技術に関するソフトウェアのニーズが高まっているほか、スイッチング電源やカスタム電源など電源システムにも注目が集まっている。また、組み込み技術者の育成には各メーカーも苦労している。今回新設された3つの特設ゾーンは、いずれも出展社からの要望によるもの」(土居氏)
また、昨年同様に「組込みボード・コンピュータEXPO」も会場内に設置。「組み込みボード関連でも国内最大級の展示会に成長している」(土居氏)だけに、この特設エリアも見逃せない。
組み込み業界期待のテーマ「電気自動車」が基調講演に登場
毎年、時代を反映したテーマのキーノートスピーチが用意されると評判のESEC基調講演。注目の今回の題目は「新世代電気自動車『i MiEV(アイ ミーブ)』の開発と将来展望」で、登壇するのは三菱自動車工業 開発本部 副本部長(MiEV開発担当)の早舩 一弥氏だ。
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三菱自動車工業の新世代電気自動車 「i MiEV(アイ ミーブ)」 |
組み込み業界でも脚光を浴びる電気自動車、中でもi MiEVは今年7月に法人向け販売が予定されるなど“いま一番実用化に近い電気自動車”として話題となっている。今回の基調講演では、このi MiEVの開発概要を組み込みの観点で掘り下げるという興味深い内容となっている。さらに、電気自動車の出現によってもたらされるビジネス変革についても語られる予定で、自動車系の組み込み開発者でなくとも必聴の内容だ。
自動車の環境対策が社会の大きな関心となっている現在、ハイブリッド車に続く“究極のエコカー”として電気自動車への期待は大きい。内燃機関の長い歴史に終止符を打ち、エレクトロニクスが主役に躍り出る電気自動車では、組み込み開発の重要性がより高まっている。その電気自動車で業界をリードする三菱自動車工業の基調講演には、今後の業界の指針が見い出せるかもしれない。とにかく、ESEC基調講演は今回も絶対に見逃せないだろう。講演日程は、ESEC初日の5月13日午後3時30分からだ。
そのほか、会期2日目(5月14日)に用意されている特別講演では、富士通研究所 取締役 内山 隆氏による「サービスロボット『enon』の開発と、組込み技術への期待」や、電気通信大学 電気通信学部 システム工学科 新 誠一教授による「ロボット用ソフトウェアの標準化動向と組込みシステム」など、市場発展の大きな可能性を秘めている「ロボット」分野の第一人者によるスピーチが控えている。
ロボットは家電や自動車に続く組み込み系の1つと位置付けられており、業界の期待も高まっている。サービスロボットの将来像とそこで求められる組み込み技術、そして市場発展/拡大には欠かせないロボット組み込みミドルウェアの標準化動向など、ロボット組み込み市場の将来を担う技術者には必聴の講演になるだろう。
ESECを効率よく活用――知ってもらいたい「会場の賢いまわり方」
最近、大規模な複合展示会への来場者数が減少傾向にあるというニュースを目にする。理由はさまざまだが、昨今の不景気の影響で展示会への交通費までもコスト削減の対象となっているという意見も聞かれるほか、規模ばかり大きくなって具体的な商談はしづらくなったという声もある。厳しい経済環境下でわざわざ来場するのだから、できるだけ効率よくブースをまわり、具体的な提案を得られる商談を1つでも多く受けたいというニーズはいままで以上に高まってきているだろう。
こうした課題のソリューションとしてESECが今年新たに導入するのが、SODECなど同時開催の展示会でこれまで好評だった「事前アポイントシステム」だ。これは簡単にいうと「Webで事前に課題の提案が受けられ、来場当日のアポイントまで予約できるサービス」。あらかじめ課題をWebで登録すると、その課題に答えられる出展企業から提案メールが届き、その中から興味のある企業へ返信することで事前に課題のやりとりが行えるシステムだ。
「目を付けた企業と事前にコンタクトでき、さらに自分が抱えている課題まで伝えてあるので、当日の商談が非常にスムーズに進むと来場者からも出展企業からも好評のシステム。アポイントも事前に取れるので、広い会場を効率よくまわることができる。昨年の例でいうと、1人で5〜6件のアポイントを事前に取って商談成功に結び付いたケースも多かった。ESECに来場予定の方は、ぜひこの事前アポイントシステムを活用してもらいたい」(土居氏)
もともとESECは「商談をしっかり行ってもらえること」をコンセプトに掲げていたため、ブース内に商談用のスペースを設置してテーブルやイスを用意するなど、具体的な商談ができるよう工夫が施されていた。今回の事前アポイントシステム導入で、ESECがより効率よく活用できそうだ。
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景気低迷で製造業には厳しい市場が続く中、それでも日本を元気にしていくのは“モノづくり”の現場だろう。ESECには、そのヒントとなる技術やソリューションが多数紹介されている。MONOistでは「ESEC2009特集ページ」を設けて出展予定企業への事前インタビューや製品情報ニュース、イベントレポート記事を随時掲載していくので、ぜひ情報収集に役立ててほしい。
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