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ウインドリバーは2009年3月5日、同社が提供するリアルタイムOSの最新版「VxWorks 6.7(2009年2月4日発表)」に関する説明会を開催した。VxWorks 6.7では、AMP、SMPというマルチコアプロセッシングをサポートしたことで、低コストかつ消費電力を抑えたデバイス設計を可能にしたが、同社では次の取り組みとしてVxWorksをベースとした仮想化技術「Wind River Hypervisor(以下、Hypervisor)」を開発中だという。現在、開発は最終段階に入っており、詳細は夏ごろ(早ければ5月)に発表予定とのこと。
Hypervisor技術とは、シングルコアまたはマルチコア上で、複数かつ異種のOSを実行できる仮想化技術。同社 第二営業技術部 部長の大石 茂幸氏は「まさにSMPとAMPのいいとこ取りをした機能です」と説明した。Hypervisorが実際に稼働している物理層と仮想のボード層との間を取り持つことで、ソフトウェアの変更なしに、ほかのハードウェアへ移植でき、さらに用途に応じたOSの使い分けが可能だという。利点としては、システムパフォーマンスの向上、デバイスの物理的、コスト的なサイズダウンが挙げられる。
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ウインドリバー
第二営業技術部 部長 大石 茂幸氏 |
Hypervisorを使用した具体例としては、例えば既存のVxWorksのシステムをそのままにLinuxの最新グラフィックドライバを使用して3次元の表示機能を追加したい場合、VxWorksの資産をすべて生かしながら新機能の追加を独立して行うことができる。新たなドライバ開発が不要なだけでなく、コストおよび開発期間の削減につながり、その際の既存システムはシングルでもマルチコアでも、どちらでも対応するという。
また、例えばある特定の負荷がかかる機能(ネットワークの処理など)を実行しなければならない場合、Hypervisorでは、その処理を複数のコアに分散し、オフロード処理を実現。それにより、デバイスの物理的/コスト的なダウンサイズが見込めるという。
そのほか、各OSの起動/停止を即座に実装できることから、1つのOSで何か不具合があった際にも、2番目、3番目のOSが動作し続けるため、メンテナンスなども非常に楽に行えるといったメリットがある。
大石氏は、「現在は1つのCPUでVxWorksまたはLinuxどちらかの構成となっていますが、マルチコア化が進んでいることも踏まえ、将来は仮想化技術を用いて、1つのコアであっても複数を管理しながら動かす用途、あるいはマルチコアのものでも仮想化技術を用いて、より多くのアプリケーションを動かすといった形を目指しています」と今後の展開を語った。
現在は、さまざまな業種、形態に対応するような準備を着々と進めており、すでに航空宇宙関連向けにはHypervisorの認証を取得中だという。
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