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2009年4月14日、コベリティは、新たにビルドプロセスの解析が可能となる「Coverity Build Analysis」を発表し、新解析スイート「Coverity Integrity Center」の一部として発売を開始した。
Coverity Build Analysisは、ビルドの際に発生するさまざまな問題を自動で解析して問題を検出する分析ツールで、同社の解析スイート「Coverity Integrity Center」のモジュールとして提供される。対応する言語はC/C++、プラットフォームとしてはLinux、UNIX系OS上のビルド環境に対応する。
Coverity Integrity Centerそのものは、C/C++のほか、Java、C#向けにも提供されており、今回発表されたCoverity Build Analysisのほか、静的解析ツール「Prevent」、構造解析ツール「Architecture Analysis」、動的解析「Dynamic Analysis」を含む。価格は年間ライセンスで、解析対象コード1000行につき1万2250円。
ソースコードレベルの問題解析や、生成された実行プロセスの解析は同社既存の製品群やほかのプロダクトでもすでにカバーされている範囲だが、ビルドプロセス実行中のプロセスの遅延や、ビルドエラーが出ていないにもかかわらず、不正な実行結果となるようなトラブルには対応できない場合が多かった。結果、テストフェイズにさしかかってから、膨大な工数を割いて原因究明を行わなくてはならなくなることも、開発の現場ではよくある事だった。
ビルドプロセス中で起こり得る問題は多岐にわたる。例えば、リークされたファイルが存在する場合、それ以降のプロセスで誤った値が返されるなど、予期しない結果が発生する可能性がある。また、ビルドスクリプト内でのソースコードの使い回しなどによって、重複してプロセスが起動してしまう問題や、不要なコンポーネントの読み込みによる遅延などが考えられる。このほかにも、サードパーティ製のライブラリを誤って読み込んでしまった場合には、重大なコンプライアンス上の問題に発展する危険性もある。
Coverity Build Analysisは、このような、今までブラックボックス化されていたビルドプロセスの中の不整合を検知する。まず、ビルド実行中にどのようなプロセス/システムコールが実行されているかを記録してデータベース化、SCM以外でのファイルアクセスやリークされたファイルを検出するほか、セキュリティ上問題のあるコンポーネントの読み込み、ソフトウェア著作権上問題となるコードなども検出する。同社チーフアーキテクトで共同設立者でもあるアンディ・チョウ氏によると、こうしたチェック機能について「今後より広い範囲をカバーすべく開発を進めている」と語った。
Coberity Build Analysisについて説明する
アンディ・チョウ氏
ビルドプロセス全体の挙動をデータベース化しているので、過去のビルド状況との比較や、各モジュール間の依存関係の可視化も容易なため、アジャイルな開発体制でも有効だ。
このほか、会見では最新の導入事例としてFX取り引きサイト「外為どっとコム」が紹介された。オンラインでのFX取り引きではクリティカルかつ高速な処理が求められる。ビルドを含む開発工程の効率化、精度向上が必須だ。同製品導入により、運用中のサーバダウンといった深刻な問題の多くを回避できるようになり、デバッグ作業時間そのものも30%程度削減、開発に関する人的コストの大幅な削減にも成功しているという。
コベリティ 日本アジア担当マネージングディレクター
リッチ・セルート氏
なお、同社は間もなく開催される第12回組み込みシステム開発技術展にも「Coverity Build Analysis」を出展する。このビルド解析機能は、ソースコード静的解析ツール「Prevent」、ソースコード動的解析ツール「Dynamic Analyzer」、ソフトウェア構造解析ツール「Architecture Analyzer」とともに、「Coverity Integrity Center(精密解析スイート)」として展示される。
会場では各機能のデモのほか、直接製品の挙動や詳細な機能を確認できる場も設けられているので、ぜひ足を運んで欲しい。
| 展示会名 | 第12回 組込みシステム開発技術展(ESEC2009) |
| 開催日 | 2009年5月13日(水)から15日(金) |
| 会場 | 東京ビッグサイト |
| コベリティ ブース番号 |
東4ホール 東48-30 |
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