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2009年11月10日、ユビキタスは組み込みシステムの起動時間を短縮する新製品「Ubiquitous QuickBoot(クイックブート)」を発表した。
同製品は、システム起動に必要なメモリ領域を優先的に不揮発性ストレージからRAMに復元することで、システム起動時間を大幅に短縮するというもの。同社が行ったAndroidを用いた実装試験では、電源投入からおよそ1秒でアプリケーション実行状態まで復元可能となったという(注)。
動画1 Ubiquitous QuickBootのデモンストレーション |
| 注:同社調べ(ストップウオッチによる測定)。測定環境:Android/Armadillo-500FX、使用RAMサイズ:105〜110Mバイト、RAMイメージサイズ:128Mバイト(イメージ非圧縮、XIP未使用)。 |
デモ内容 |
起動時間 |
| GlobalTime | 約1.3秒 |
| GLSurfaceView | 約1.4秒 |
| AnimateDrawables | 約1.4秒 |
同製品により、ユーザーの操作性を損なわず、待機電力をほぼゼロにした状態からシステムを瞬間起動できるデジタル家電や携帯機器、ネットブックなどの製品を開発することが可能になるという。
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図1 ハイバネーション方式とクイックブートの動作原理の違い |
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図2 システム状態のメモリ・サイズと起動時間の関係模式図 |
システム起動時間を短縮する方法としては、一般的に動作時のRAMに展開されたシステム状態をフラッシュメモリのような不揮発性ストレージに保存し、電源投入後、RAMに復元する「ハイバネーション方式」が用いられるが、システムやアプリケーションが使用するメモリ空間が大きくなればなるほど、ストレージからRAMへ読み出して、展開する時間が増大していき、起動時間が遅くなってしまうといった欠点があった。
これに対し、同製品に採用されている同社独自開発の方式では、起動に必要なメモリ領域を優先的にRAMに読み出して復帰させるため、アプリケーション側で使用しているメモリ量に依存せずに、瞬間的な起動が可能になるとのこと。残りのメモリ領域は、起動後に順次読み込みを行い、ユーザーの操作にほとんど影響を与えないという。また、CPUやDRAMを通電したままのスタンバイ状態とは異なり、家電製品の待機電力削減や携帯機器のバッテリー駆動時間延長に寄与し、地球環境にやさしい製品作りに貢献できるとしている。なお、同製品の発売開始は来年を予定しているとのこと。
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