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2010年9月1日、ウインドリバーはソフトウェア開発向けシミュレーション開発環境「Wind River Simics」の説明会を開催した。
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| 画像1 ウインドリバー 営業技術本部 本部長 志方 公一氏 |
説明会に登壇した同社 営業技術本部 本部長 志方 公一氏は、はじめに近年の組み込みソフトウェア開発の課題について、「かつての組み込みシステムは1つのCPUで単一の機能を実現するようなものだったが、近年、機能の高度化が進んだほか、セキュリティやネットワークのサポートなどの必要性も出てきた。また、こうしたシステムの複雑化によりマルチコア、マルチプロセッサへの移行が進み、これまでの設計・開発手法に限界が生じてきた」と説明。複雑化する組み込みシステムの設計・開発において、システム全体を把握することの難しさ、複雑化による反復開発コスト、問題発生時の原因特定の困難さなどの課題も挙げた。
同社は、こうした複雑化する組み込みシステムの開発の初期段階から運用&保守までを広範にカバーできるツールとして、同製品の提供を開始。同製品はもともと米バーチャテックが開発したもので、2010年2月のインテルによる買収を機に、インテル子会社である同社の製品ラインアップに加えられた。
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| 図1 Wind River製品ポートフォリオ |
同製品は、ソフトウェア開発に特化した高速シミュレータとして位置付けられ、「LinuxをはじめとするさまざまなOSの高速ブートが可能で、マルチコアに対応したデバッグ機能、実機と同一のバイナリを実行できる点が特長」(志方氏)。ハードウェア環境の動作をシミュレーションでき、システムレベルのデバッグなどが行えるという。
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| 図2 システムレベルでのデバッグ機能 |
その中で、最も特長的な機能が「逆実行」によるデバッグだ。プログラムの実行で不具合が起きた場合、その問題を特定するためにプログラムを再実行をすることになるが、「問題によって2回目、3回目の実行ではうまく動作してしまい、なかなか問題にたどり着けないといったことがよく起こる」(志方氏)。同製品の場合、問題が発生した段階で時間軸を逆方向に進めることができるため、「不具合が発生した時点からさかのぼり、何度でも状況を確認できる」(志方氏)という。
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| 図3 機能ハイライト:逆実行 |
また、説明会では最新バージョンの「Wind River Simics 4.4」(米国で2010年5月に発表)の主な新機能についても紹介された。
1つ目の新機能は「Wind River Simics Analyzer」。これは、どのプロセスがいつどこで動作しているか、その実行状況の詳細を可視化する機能だ。「VxWorksのほか、Linuxなど複数のOSに対応している」と志方氏。また、2つ目の新機能として紹介されたのは「Wind River Simics Extension Builder」。同機能を活用することで、ほかのシミュレータと接続して同製品の機能拡張を行ったり、サードパーティの命令セットシミュレータを同製品から利用することができるという。
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| 画像2 Wind River Simics Analyzerの画面イメージ |
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| 図4 Wind River Simics製品ファミリ |
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