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マイクロソフトは5月31日、組み込み開発者向けのイベント「Microsoft Mobile & Embedded DevCon 2006」(MEDC)を開催。同日、Windows CE次期バージョン「Windows CE 6」ベータ版の日本での提供を開始した。
同イベントの基調講演やテクニカルセッションに登壇した米国MicrosoftのSenior Technical Product ManagerであるMike Hall氏に、Windows CE 6の開発経緯や今後の展望について話を伺った。
「想像もつかなかった」Windows CE事例
──マイクロソフトでのあなたの仕事について教えてください。
Hall:まず、Windows Embedded製品(注)の開発です。OSやツールのあらゆる部分を検証し、毎日のようにコードを書いています。
| 注:マイクロソフトのWindows系組み込みOSには、2つの製品体系がある。 1つは「Windows Mobile」で、携帯電話やPDAなど特定のハードウェア向けにOSを含むプラットフォームとして提供される。 もう1つはデバイスメーカーがカスタマイズして利用できる「Windows Embedded」で、リアルタイムOSの「Windows CE」、Windows XPの必要なコンポーネントを組み合わせて使う「Windows XP Embedded」、POS端末用に最適化された「Windows Embedded for Point of Service」(WEPOS)が含まれる。なお、Windows Mobile 5.0はWindows CE 5.0がベースである。 |
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| 写真1 米国Microsoft Mobile and Embedded Devices Group Senior Technical Product Manager Mike Hall氏 |
また、デベロッパーエバンジェリストとしての活動も重要な仕事です。例えば、MEDCの基調講演では、RFID対応のPOS端末用アプリケーションを5分程度で作るデモをお見せしました。Windows Embedded for Point of Service(WEPOS)のテクノロジーを使うことによって、POSシステムを非常に簡単に作れることがお分かりいただけたと思います。このように、マイクロソフトの組み込みシステム技術を広く伝え、すべての開発者がそれを簡単に使えるようにすることが、私のミッションです。
今回のMEDCのワールドツアーはアメリカのラスベガスで始まり、オーストラリアを経ていまこうして日本に来ました。次はヨーロッパを回ることになっています。世界各国でプレゼンテーションを行っているので、私は世界中の開発者と会うことができるわけです。これは大変素晴らしい経験であり、多くのことを学べます。さまざまな開発者から質問や問題点を聞くことで、そこから共通のテーマが見えてくるのです。そのテーマについて調査・研究をして、その答えをマイクロソフトのWebサイトなどに記事として載せたり、ラーニング用のビデオコンテンツにしたり、あるいは自分のブログに書いて公開したりしています。
| 関連リンク: | |
| Mikehall's Embedded WEblog http://blogs.msdn.com/mikehall/ |
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──Windows CEの開発には、いつごろからかかわっているのですか?
Hall:1996年、つまりWindows CEの最初のバージョンからです。Windows CEが誕生してから今年でちょうど10周年を迎えますが、私自身もWindows CEの開発に10年間携わってきたことになります。
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| 写真2 Michele Freed氏による基調講演にも登壇し、ユニークなデモで会場を沸かせた |
この10年間を振り返ってみると、Windows CEおよび組み込みシステムを取り巻く環境は大きく変化してきました。当初、組み込みOSはスタンドアロンのデバイス向けであり、通信機能やグラフィックスの機能が求められることは、ほとんどありませんでした。しかし現在では、車載機器、携帯機器、家庭内で使われるメディアデバイス、産業用制御デバイスや医療機器システムなど、ほとんどの組み込みデバイスにおいて、アプリケーションやサービスのネットワーク化が必要になってきています。
また、Windows CEを搭載するデバイスも多様化してきました。Handheld PCやPDAといった定番のデバイスで使われる一方で、10年前にはまったく想像もつかなかったような機器にWindows CEが使われていて、われわれも驚かされることがあります。
──「想像もつかなかった」というのは、例えばどのような機器ですか?
Hall:「乳牛の搾乳機」や「ソーセージを作るマシン」にも使われているのです(笑)。
それから、ドイツの世界的な産業ロボットメーカーであるKuka Robotグループが作った遊園地用ロボット「Robocoaster」も、Windows CEを搭載しています。Robocoasterは、プログラムされたとおりにアームを動かして座席を揺らしたり回転させるアトラクションで、LEGOLANDなどの遊園地に設置されています。こうした遊具は非常に信頼性が高くなければなりません。リアルタイム性が求められる組み込みシステムにWindows CEが使用されている良い例ではないかと思います。
| 関連リンク: | |
| Robocoaster http://www.robocoaster.com/ |
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