組み込みイベントレポート

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モデル駆動型開発にSysML対応ツール登場!

八木沢 篤 @IT編集部 2007/5/25

2007年5月16日から18日までの3日間、東京ビッグサイトにて「第10回 組込みシステム開発技術展(以下、ESEC)」が開催された。今回のESECでは、電力線通信(PLC)ゾーン、テスト・検証ゾーンが新設、「組込みボード・コンピュータEXPO」が新規開催され、多くの来場者でにぎわっていた。

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モデル駆動型開発ツールの動向

 組み込みシステムの大規模化、多機能化、それに伴う複雑化が急速に進む中、開発生産性や品質への要求はこれまで以上にシビアに求められている。そこで注目されているのがモデル駆動型開発である。

 日本テレロジックは、UML(Unified Modeling Language) 2.1およびSysML(Systems Modeling Language) 1.0に準拠したモデル駆動型組み込み開発環境「Telelogic Rhapsody 7.1」を出展した。同製品は、SysML 1.0(SysMLは航空・軍事産業など、比較的大規模な組み込み開発で特に注目されている)にいち早く対応し、標準化をサポートしているという。また、アジャイル開発向けのサポートやテレコム開発向けのパッケージなども提供。要求分析からテストまでのソフトウェア開発工程すべてをサポートするのが特長だ。

関連リンク:
連載記事「組み込み開発にUMLを活用しよう」
http://www.atmarkit.co.jp/fembedded/index/uml01.html
連載記事「SoC設計にモデリング手法を導入する」
http://www.atmarkit.co.jp/fembedded/index/soc.html
5分で絶対に分かるUML
http://www.atmarkit.co.jp/im/carc/serial/01fivemin/fivemin00.html

 UMLやSysMLで作成したモデルからコードを自動生成することが可能。また、ドキュメントの生成も可能で、HTMLやMicrosoft Word、PowerPointなど複数のファイル形式に対応しているという。

Rhapsodyの画面とロボットアームを制御している様子

 ちなみに、同社は要件管理ソリューション「Telelogic DOORS Fastrak」やプロジェクトマネージャ向けのWebベース製品管理ソリューション「Telelogic Focal Point Focus on Product Management」なども同時期に発表している。

関連リンク:
日本テレロジック
http://www.telelogic.co.jp/
Telelogic Rhapsody 7.1
http://www.telelogic.com/products/rhapsody/
汎用グラフィカルモデリング言語「SysML」 パート1
http://www.atmarkit.co.jp/im/carc/serial/redge49/redge49a.html

 キャッツは、「IBM Rational Rose」「Enterprise Architect」「Elapiz」などの他社製UMLモデリングツールと連動して、組み込みシステム開発を行う統合開発環境「ZIPC++」を出展。同製品は、UMLモデリングツールで作成したステートチャート図から状態遷移表(State Transition Matrix)を自動生成し、ステートチャート図では網羅し切れない「漏れ」や「抜け」を補完する。また、UMLのクラス図と状態遷移表からC++コードを自動生成できるという。

関連リンク:
キャッツ
http://www.zipc.com/
ZIPC++
http://www.zipc.com/product/zipcpp/
「品質100%保証」を実現するCASEツールへ
http://www.atmarkit.co.jp/fembedded/02cats/cats01.html

遊びから実用まで ZigBeeの守備範囲

 ZigBeeは短距離無線通信規格の1つで、赤外線とは異なり見通しの悪い空間でも信号を送ることが可能だ。また、乾電池で長期間動作可能でビルや工場、家庭内など、あらゆる分野(範囲)での利用が期待されている(注)

注:ZigBeeの詳細については、ZigbeeとBluetooth、UWBをめぐる動きを参照のこと。

 NECエレクトロニクスは、開発プラットフォームとソフトウェア開発キットを提供することでZigBeeネットワークの構築をサポートする「ZigBeeネットワーク開発プラットフォーム」を出展し、ホテル内での温度管理デモを行った。USBメモリ型の「78K0 UZ Stick」を部屋に見立てた複数のボックスにそれぞれ配置し、内蔵の温度センサで室温を計測し、ZigBeeネットワークで管理センターまで情報を伝達するというものだ。

 ちなみに、78K0 UZ Stickは、8bitCPU「78K0/KE2」を搭載、RF通信チップにはUBEC製2.4GHz帯RF無線通信チップ「UZ2400」、USB接続でフラッシュメモリの書き換えも容易に行うことができる。標準価格で1万5750円。

温度管理のデモの様子と78K0 UZ Stick

 また、ソフトウェア開発キット「ZigBee SDK」を利用することでZigBeeのフル仕様に対応できるという。同製品は、ZigBee Allianceが公開するZigBee 2006 Standardに適合(2007年第2四半期予定)したプロトコルスタックライブラリを同梱。PC上のGUIからMeshネットの構築や診断、デバッグが可能とのこと。

関連リンク:
NECエレクトロニクス
http://www.necel.com/
78K0 UZ Stick
http://www.apply.co.jp/jp/startkit/78k0uzstick.html
ZigBee SDK
http://www.necel.com/micro/ja/technology/zigbee/sdk.html
半導体メーカーだからできるSIソリューションを
http://www.atmarkit.co.jp/fembedded/05necel/necel01.html

 ZigBeeに関する面白い展示をしていたのは、フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンだ。同社は、ZigBeeネットワークでマルチ・チャットを楽しむことができる「ワイヤレス・ガジェット機器リファレンスボード」を初出展した。同製品は、無線(MC13202)、マイコン、センサ(MMA7260Q)を内蔵し、LCDとブザー、キーボードも搭載。電源は、コインバッテリーを使用している。説明員は「子供向けの電子玩具に搭載される可能性がある」と語った。

実際に手に取りチャットを行うことができた

関連リンク:
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン
http://www.freescale.co.jp/
車載用半導体トップメーカーの強みとは?
http://www.atmarkit.co.jp/fembedded/17freescale/freescale01.html

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