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「Windows Vista」から大きく改善された動作・応答速度、使い勝手を向上させる「ジャンプリスト」や「スナップ」、新しいユーザーインターフェイスを提供する「Windowsタッチ」など、何かと注目を集めていたマイクロソフトの新OS「Windows 7」が2009年10月22日に発売された。“デスクトップ向けの新OS”として、各メディアで多く取り上げられていたこともあり、皆さんもよくご存じだろう。
しかし、Windows 7がもたらす新しい波は、何もデスクトップPC分野に限ったものではない。すでに@IT MONOistでも何度か取り上げてきたが、“組み込み分野”でもWindows 7の波が押し寄せようとしているのだ。
これまでもWindows NTやXPをベースとした組み込み機器向けのOSがマイクロソフトから提供されており、こうした流れは何も特別なことではない。マイクロソフトはPCやモバイル分野と同様に、組み込み分野も重要なターゲットとして位置付け、デスクトップPCやサーバ分野で培ったテクノロジ・ノウハウをあらゆる組み込みデバイスへ展開し続けている。特に、近年では『PC分野で培ったWindowsの技術・ノウハウを組み込み機器に適用し、PCや携帯電話と同じようにネットワークに接続されたシームレスな世界を実現していこう』というゴールを掲げ、新しい技術や製品のリリースを積極的に行っている。
| 特集:組み込みOSの新潮流 −Windows 7− 「組み込みで使えるWindows 7の新機能トップ7」の主な内容 ・Windows Embedded製品ラインアップを整理 ・組み込み分野におけるWindows 7の動向 ・Windows 7 for Embedded Systemsとは? ・Windows 7の“組み込みで使える”新機能トップ7 ・Windows 7新機能デモンストレーション |
本稿では2009年10月30日、マイクロソフトの販売代理店であるユニダックス主催の「組込みだってWindows 7!! 今日からすぐ使える最新機能 大活用セミナー」で講演を行ったマイクロソフトのセッション内容を基に、Windows Embeddedの製品ラインアップの概要、そして“組み込み分野で使えるWindows 7の新機能”について説明する。また本稿の後半では、Windows 7の新機能のデモンストレーションの模様もお伝えするので、最後までお付き合いいだだきたい。
まずはWindows Embedded製品ラインアップを整理
はじめに、マイクロソフトが提供する組み込み向けOS「Windows Embedded」ファミリの製品ラインアップについて整理してみよう。
PC、携帯電話のように単一のカテゴリとして扱いづらいのが組み込み分野の特徴といえるだろう。こうした多種多様な機器が存在する組み込み分野に対し、マイクロソフトは、ポータブルメディアなどのコンシューマ機器やロボットなどの特定用途向けプラットフォームとして「Windows Embedded Compact(現:CE)」を、エンターテイメントや医療機器などの汎用・標準用途向けプラットフォームとして「Windows Embedded Standard」を提供するほか、PND(Portable Navigation Device)向けの「Windows Embedded NavReady」やPOS(Point Of Service)向けの「Windows Embedded POSReady」。そして、デスクトップPC/サーバ向けに提供されているWindows製品と同一のバイナリを組み込み機器用途で利用できるライセンス形態「Windows Embedded Server」「Windows Embedded Enterprise」をラインアップしている(画像1)。
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| 画像1 Windows Embedded製品ファミリ (マイクロソフトのプレゼンスライドより) |
| 関連リンク: | |
| @IT MONOist「Windows Embedded」コーナー http://monoist.atmarkit.co.jp/fembedded/winembedded/ |
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デスクトップ向けWindows OSと異なる点
各Windows Embeddedファミリの特長を挙げていくと切りがないので詳細は割愛する(詳しくは、「Windows Embedded」コーナーで)が、デスクトップPC向けのWindowsとは異なり、さまざまな組み込み用途向けに機能を追加したり、コンポーネント化することで柔軟なカスタマイズを可能にしたり、また、組み込み機器向けCPU(x86以外に、ARM、MIPS、SH4)に対応したりするなどの最適化が行われている。
さらにもう1つ、デスクトップPC向けのWindowsとWindows Embeddedとの違いとして挙げられるのが、提供・サポート期間だ。マイクロソフトは一般的なPCよりも耐用年数がはるかに長い組み込み機器の安定供給・稼働などを実現するために、「リリース開始から15年間の製品供給と10年間のサポート」を保証している。
| 関連リンク: | |
| “サポート15年”Windows Embeddedの開発テク http://monoist.atmarkit.co.jp/fembedded/articles/special/esec2009/ms/ms01.html |
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組み込み分野におけるWindows 7の動向
Windows Embeddedファミリの中で、デスクトップPC向けのWindows 7の発売と同時に提供が開始された“組み込み向けのWindows 7”製品は、「Windows 7 Professional for Embedded Systems」と「Windows 7 Ultimate for Embedded Systems」の2つ。
そのほか今後のラインアップとして、現在CTP(Communication Technology Preview)版が公開されている「Windows Embedded Standard 2011」(詳しくは、「Windows Embedded Standard “Quebec”とは?」を参照してほしい)や、Windows Embedded POSReadyの最新版もWindows 7ベースの組み込みOSとして順次リリースされる予定だ(画像2)。
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| 画像2 Product Roadmap 2009-2011 (マイクロソフトのプレゼンスライドより)※画像をクリックすると拡大表示します |
このようにWindows 7のリリースにあわせ、組み込み機器向けOSとして提供されているWindows Embeddedファミリも“Windows 7化”が進んでいるのだ。
| 関連リンク: | |
| Windows 7、Silverlightのテクノロジが組み込みに http://monoist.atmarkit.co.jp/fembedded/news/2009/10/05ms.html |
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>>Windows 7 for Embedded Systemsとは?
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