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きゃどりる(6)

【解説2-1】R20のフィレット部はどうなってるの?

みやしろ 資料協力:社団法人コンピュータソフトウェア協会 2010/8/26

あなたの3次元CADを使って、ちょっぴり頭の体操を。使いこなしているようでいて、実はそうでもないかもしれない。忙しいあなたも仕事の合間で少しずつ、負担なく取り組めるように構成しました。(編集部)

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 前回のきゃどりる(5)は、【問題2】を出題しました。今回はモデリング方法を解説していきます。またモデルを作っていただいたと思いますが、皆さんの作成方法とぜひ比較してみてください。まずは基本形状の作り方から解説していきます。

問題は、こちらをご覧ください(前回記事)
きゃどりる(5)
編集部より:3次元モデリングの作業ステップは、設計事情や加工方法の選定によりだいぶ異なります。もちろん、実際の設計においては作業の手数を減らすことが最重要であるとは限りません。本連載は、普段の設計作業とは違う視点を持つことで得られる気付きもあるかと思い、問題をお届けしています。

基本形状を作る前に考えておく

 大事なのは、「いつシェル化するか」、でしたね。ヒストリ系(パラメトリック)のCADであれば、途中で形状作成がうまくいかなくても、履歴をいじれば直ることもありますが、ノンヒストリ(ダイレクトモデリング)系だとそれはできません。

こんな形になるはずでしたよね

 まずは、上部、左右、下部などにある細部形状はすべて、シェル化した後に加工しないと作れないことに、気が付いたでしょうか?

基本形状の作成

 図面でX、Y、Z面を確認し、断面A-Aを参考にしながら、Z面にスケッチします。さらに、そのスケッチを両側に押し出しましょう(図1)。

図1 基本形状

R20フィレットの形状把握

 まずエッジにフィレットを掛けます(図2)。

図2 エッジにフィレットを掛ける

 このエッジにはR20のフィレットを掛けますが、この形状を判断するためのポイントが2カ所あります。

 1つ目は、問題2の正面図(一番上の図)の右側にある(R20)の寸法。( )寸法は参考寸法の意味ですから、ほかに求められる寸法があるということになりますね。

 2つ目は断面B-Bにあります。断面B-BにもR20の寸法が入っていますが、この寸法には( )が付いていません。この場合、断面B-Bに記入されているR20を優先して考えなければなりません。では、なぜ断面B-BにR20を記入しているのでしょうか?

 断面B-Bをよく見ると、R20と記入されている円弧が、断面A-Aに図示されたR245の円弧の最外形でもあることが分かります(図3)

図3 断面A-Aに図示された寸法

 図3の寸法を基にすることで、図2に示したエッジのR20フィレットを作成可能なことが分かります。これはちょっと分かりづらい寸法記入でしたね。

みやしろのつぶやき

 本来であれば、せめて、R245の最外形部でもう1つ断面があり、そこにR20の寸法が付いていたらもっと分かりやすいのですが……。試験問題ですから仕方ないかなぁ。

編集部より:こんな図面を出図して、加工技術者さんに頭の体操をさせないようにしたいですね。設計打ち合わせ用の図なら、何らかしらの設計意図を表わそうとして、こんな描き方をすることはあるかもしれませんが。

 次回はシェル化の作業、および細部形状の作り方について解説します。お楽しみに!


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