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今回お集まりいただいたのは、あなたもきっとよく知っているベンダさんばかりでしょう。ダッソー・システムズ、ソリッドワークス・ジャパン、シーメンスPLMソフトウェア、そして前回も登場いただいたオートデスクにPTCジャパンと、錚々(そうそう)たるメンバーが一堂に集まり、正直トークを繰り広げました。
- オートデスク 長谷川 英紀氏(Autodesk Algor Simulation:構造解析)
- PTCジャパン 芸林 盾氏(Pro/ENGINEER Mechanica:構造解析)
- シーメンスPLMソフトウェア 千葉 誠司氏(NXおよびSolidEdgeに絡むCAE全般)
- ダッソー・システムズ 何 文軍(ホー・ウェンジュン)氏(SIMULIA:構造解析)
- ソリッドワークス・ジャパン 大澤 美保氏(SolidWorks Simulation:構造解析)
*順序不同
議論の取りまとめは、今回もまたキャドラボの栗崎 彰氏にご協力いただきました。同氏は、CADやCAEの導入コンサルティングに携わっていらっしゃいます。
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| 今回の参加者さん |
本稿では残念ながら、その議論の内容のすべてをご紹介することはできませんが、読者さまに有意義だろう情報をなるべくピックアップして、お届けしていきます。
>>前回の座談会については、こちらからご覧ください。
「使い勝手がよい」って、何ぞや
――CAD・CAEベンダ各社さんの製品紹介、特に設計者向けとうたうものでは、よく「使い勝手がよい」という表現が見受けられます。この表現、少々抽象的にも感じられませんか? もう少し具体的にいうと、どういったことが「使い勝手がよい」ということになるのでしょう。
栗崎:「使い勝手がよい」とはどういうことか、私どものお客さんからもよく聞かれますが、私も逆に聞き返してしまいます。それは例えば、アイコン少ないことなのか、もしくはプロンプトが日本語化されていることなのか……。私自身も含めてですが、いう側もそれが具体的に定義できておらず、あやふやにしている場面が実は多いのではないでしょうか。
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| ソリッドワークス・ジャパン 大澤 美保氏 |
大澤:3次元CADとUIがまったく同じなことが使いやすいポイントだと思います。それから、右クリックに、現時点の作業に関連した機能があらかじめ出てくることなども。当社製品では、さまざまなファイルがインポートでき、ハブCADといって使っているユーザーさんも多くいらっしゃいますが、そのような機能も使い勝手のよさにつながると思います。
解析機能としては、線形解析をした際、荷重を掛けて大変形になると、非線形(大変位)解析をするかどうかを確認するダイアログが出ます。そういう部分も、ユーザーにとって使いやすいポイントではないかと思います。
また、解析結果を3次元CADにマッピングできる機能や、変形形状を3次元CADに取り込むことができる機能なども使い勝手がよい部分かと思います。
長谷川:オートデスク(CAD全般)の開発では、マウスの移動距離やクリック回数を調査しています。やはり、ユーザーが望むワークフローにおいて、クリック回数が少ないこと、マウスの移動距離が少ないことが「使いやすい」につながると思います。また当社の全製品はUIを統一するようにしています。しかしCAEの場合だと、UIの手数が少ないからといって、出た答えが間違ってしまっては意味がないのですが。
千葉:ユーザーにとっての操作性のよさは、少々乱暴な表現をするなら、「楽なこと」に尽きると思います。 先に自動化や操作性、UIの話が出ましたが、当社も同様の考えです。CADの使い勝手に慣れていれば、それと同じ感覚だと違和感なく使えます。
CAEで多大な手間がかかるのは、3次元モデル形状を解析に適したものにクリーンアップする作業です。そういった作業の自動化は、操作性のよさへと大きく寄与するのではと思います。
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| ダッソー・システムズ 何 文軍(ホー・ウェンジュン)氏 |
何:自分の設計対象に対する理解が一番深い設計者が、自ら設計コンセプトを理解しながら解析ができる仕組みとなっているとより効果的です。基本的に、設計者が設計の過程に遭遇する重要な問題に対して、線形・非線形、構造・流体にかかわらず、ツール側は全部対応すべきと考えております。設計者向けだからといって、機能・対応できる物理現象を限定するのではなく、より簡単な操作で複雑な現象を解明できるツールが求められていると考えています。これらのニーズを念頭に、当社の次世代製品(CATIA V6)では、なるべくメニューの数を少なく、アイコンも画面の1ケ所にまとまるようになっています。
それから、非線形まで対応し、大規模なモデルを解く際の負荷分散の仕組みもそうですね。さらに、アダプティブメッシュのような自動メッシュの機能も内蔵することが、使い勝手のよさにつながると思います。
芸林:ユーザーの操作の時間が減る、教育の時間が減る。そうしたことを結果的に導けるような機能が、「使い勝手がよい」ということにつながるのではないでしょうか。もちろん、それがすべてではないでしょうけれど。当社が米ラズナ社を買収した理由は、P法の技術にありました。P法は、解析に明るくない設計者でも自動で簡単に高品質なメッシュが切れる技術です。高度な技術が楽に使えるようになったことは、「使い勝手のよさ」の大きなポイントかと。
栗崎:さて、ここで皆さんからお伺いした「使いやすさ」について、まとめてみます。
- 人間との対話性に優れたUI。クリック回数や移動距離が少ない、あるいは3次元CADとの連動性が優れている。
- 難しい解析分野の自動化。例えば計算が非線形の範囲に及べば、自動的にコンピュータが判断し、非線形の計算へ導く。逆に塑(そ)性の範囲ならば、塑性の範囲の計算に留めてくれる。
栗崎:ちなみに私どものお客さんからのCAEに関する問い合わせで、一番多いのは「どのCADとつながるのか」です。
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