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【問題4】 の答え合わせ
前回出題した【問題4】の解答を以下で解説していきます。JIS製図における寸法記入の作法に加えて、基準設定の仕方も習得してください。
それでは、以下の図面をご覧ください。
| 【問題4】 | |||
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| 【問題4の解答】 | |||
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【問題4】の解答解説
ポイント@
一番右端のφ4穴の位置を表す寸法線が、X(水平)方向では左上の穴から入っており、Y(垂直)方向では右から2つ目の穴から入っています。これでは、いったいどちらの穴を基準にしたいのかが不明です。穴の寸法基準の取り方がおかしいと、設計意図も分からなくなり、加工者も困惑してしまいます。ここでは同じ大きさの穴を基準とするように寸法線を変更しました。この指示によって左端の穴との関係が明確になります。
ポイントA
φ4穴が2カ所とφ3.8の穴が2カ所あります。寸法指示では、どれか代表的な穴に寸法指示するため、似たような大きさの穴が複数存在する場合、見分けがつきません。JISには特に記載がありませんが、図面の読みやすさを考慮して、同じ種類の穴に記号(*や小文字のアルファベットなど)を付与してあげることで、見間違いや勘違いを防ぐことができます。マナーとして覚えておきましょう。
ポイントB
板金部品を加工する場合、プレスによって金属の板を打ち抜きます。例えばプレスが上から下へ移動して板金を加工する場合、板金の上側は「ダレ」が発生し、滑らかな小さなRが付きます。逆に板金の下側には「カエリ」が発生し、切断面下部はバリが出て手が触れると切れるくらい危険な状態になります。板金部品を設計する際は、安全性などを考慮して抜きダレ方向を指示する場合があります。課題図のように切断面にダレを指示しても方向が分かりません。この件もJISに明確な記載がありませんが、運用面の作法として解答例のようにダレの発生してほしい面を明確に指示しましょう。
| 豆知識:バリとカエリとダレ バリとは切断面に残る金属の毛羽(けば)をいい、カエリと同じ意味で使われます。カエリの反対面をダレと呼び、丸みを持ちます。 | ![]() |
ポイントC
板厚は投影図の中に寸法線として表さず、素材がどんな厚みなのか投影図の近くに「t1.0」というように記載します。寸法線で表してしまうと、普通許容差を適用してしまい、板金素材の製造基準とつじつまが合わなくなるため、別に描く方がベターです。
ポイントD
ほとんどがDの矢印で指した赤色の面を基準として寸法線が記入されています。それを正とすると、Dで指摘した9mmの寸法はそのほかの寸法基準と反対面を指示しており適切とはいえません。寸法基準面に統一するため寸法線の位置を変えました。ただし、必ずしも基準となる面から寸法線を記入するとは限らず、設計意図によっては、基準と逆側に寸法公差を入れざるを得ない場合もあります。
ポイントE
寸法線の端末記号には、矢印のほかスラッシュや黒丸があります。寸法の領域が狭い場合に限りスラッシュや黒丸を使います。ただし1枚の図面の中で混用してはいけないため、ここではスラッシュに統一しました。端末記号のスラッシュはISOに記載されていますが、黒丸はJISだけの表記です。従って海外に図面を出す場合は、スラッシュにしておくとよいでしょう。
ポイントF
正面図において、上の端面を寸法基準として指示しています。ところが、左側面図では下の端面を寸法基準としてφ1.5mmの穴を指示しており矛盾が発生しています。設計意図を表す、あるいは寸法ばらつきを最小限に抑えるといった意味から、基準は投影図にかかわらず明確にして記入しましょう。もちろん、機能上反対面からの距離が必要な場合は、基準を変えてもかまいませんが、本例では軽量化あるいはダクト穴であるため強い設計意図はないと判断しました。
ポイントG
等間隔に配置された形態の寸法指示は、「穴間隔の数×穴間隔の距離」で表し、1つ1つ寸法線を記入しなくても省略できます。このとき端から端までの距離を参考寸法として( )で囲って表します。特に放熱用などの穴を開ける場合、100個以上の多数の穴を開けることがあります。そのような場合に使うことができるので、覚えておきましょう。
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