開催直前! DMS2009速報

統合操作環境でCAEの業務効率化をバックアップ

小林由美 @IT MONOist編集部 2009/6/9

2009年6月24〜26日の3日間、東京ビッグサイトで「第20回 設計・製造ソリューション展」(以下、DMS展)が開催される。今回のサイバネットシステムのブースは、CAE版PDMともいえるデータマネジメントシステムなど、CAE業務を効率化するためのさまざまなツールを展示する。(編集部)

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 「ステージプレゼンテーションをたくさん行い、ANSYSの最新バージョン『ANSYS 12.0』についてガンガン紹介します。1日中、15分おきに何かしらのプレゼンテーションを行うというのを、3日間続けます」とサイバネットシステム メカニカルCAE事業部 マーケティング室 販売促進グループの宮本 千恵氏は話した。 DMS展の同社ブースでは、解析システム『ANSYS 12.0』の全体概要に関するトピックだけでも、プレゼンテーション15分、デモンストレーション15分、合計30分のセットを4回行う予定だとのことだ。そのほかにもトピックが複数予定されている。

 「かなりハードですが、せっかくなので一人でも多くの方に最新のANSYSを見ていただきたいと思います」(宮本氏)。

 「このような景気ですから、市場競争がますます激しくなってきています。(私どもがそれに応えるには)1つ目は解析機能の進化、2つ目に解析作業の効率化だと考えます」と宮本氏は説明した。

 「設計者でCAEを使っている方は増えていますし、用途も多様化していますね。CADに付属しているCAEで手早くできればそれでいい、あるいはこれから始めますという方も当然います。しかしその一方で、もっと凝った、高度な解析をしている方もいます」(宮本氏)。

 ユーザーの中には、基本的な構造解析だけではなく、構造と熱流体の連成など高度な解析がしたいという設計者も増えてきているという。経費節減やそのほかのさまざまな事情で、設計者が解析に、今まで以上に真剣に取り掛からなければいけない場面が出てきているそうだ。

 解析の初心者から上級者まで、さまざまな環境のすべての人が対応できる仕組みということで考えられたのがANSYSの設計者向け操作環境、「ANSYS Workbench」(以下、Workbench)だ。

 最新バージョンのWorkbenchではUIが刷新され、ファイルを開いた時に「どのモデルを使用したか?」「どんな種類の解析を組み合わせたか?」などを画面1つで確認できるようになった。また、解析に慣れていない設計者でも、スムーズに作業が進められるよう配慮されており、解析に必要なフロー(するべき作業)を一覧で表示してくれる。実行された作業には随時チェックが入るため、解析者がいまどこの段階にいるか確認することも可能だ。解析フローはあらかじめいくつかセットになっているが、解析の上級者が納得のいくようにカスタマイズすることもできる。

 また、対応する解析機能が大幅に増えた。「その目玉の1つとしては、流体解析への対応が挙げられますね。今回のバージョンから、ANSYS FLUENTがWorkbench環境に対応しました。*2006年に開発元の米アンシス(ANSYS)は米フルーエント(Fluent)社を買収している」(宮本氏)。ほか衝突解析がWorkbenchに対応したことも特徴だとのことだ。

図1 ANSYS Workbenchのトップ画面 解析フローの確認が可能
※画像をクリックすると拡大します。

 同社のPRセミナーでもANSYSシリーズを中心に紹介していく。「『ANSYS EKM(Engineering Knowledge Manager)』(以下、EKM)は、市場に出たばかりで普及はまだまだこれからですし、皆さんにはあまりなじみがないものだと思います」と同社 メカニカルCAE事業部 マーケティング室 戦略企画グループ 浅見 久恵氏はいう。同製品について、PRセミナーでデモンストレーションも交え、じっくり説明していくという。

 「昔作ったデータが、どこにあるか分からない。例えば、古い版のデータを上司が持っているが、実は自分が最新版を持っていた……などデータ管理は悩ましいですね。それを効率的に、システマチックに管理していく製品を紹介します。ANSYS全体もほかのツールも『効率化しましょう』というキーワードは同じです」(宮本氏)。

 EKMは、「CAE版PDMのような感じ」だと宮本氏は表現する。PDMはCADの設計データを管理するが、同製品ではCAEの解析結果データを管理していくというわけだ。同製品では、レポートの自動作成のほか、解析ワークフローの管理もできる。例えば、解析になれない設計者が熟練した解析専任者の承認をもらいつつ作業を進めていくフローを作ることが可能だ。ほかさまざまな機能や活用法があるそうなので、当日にブースで尋ねてみよう。

図2 ANSYS EKMによる解析データの検索

 形状を簡略化する、あるいは必要のない詳細な形状をある程度無視して解析する機能など、解析そのものではなく解析を補助するようなツールも充実しているとのこと。 「CADとCAEとの作業連携に関する機能リクエストは多いと思います。3次元CADのデータは、解析では不要な部分まで作り込みます。ANSYSには専用の形状修正ツール『ANSYS DesignModeler』があり、解析モデルの修正がより楽に行えます」(浅見氏)。

 ほかにも最適設計支援ツール「OPTIMUS」、3次元ダイレクトモデラー「SpaceClaim Engineer 2009」、大規模音響解析や公差解析など、多数の製品を展示する。

展示会名 第20回 設計・製造ソリューション展(DMS2009)
開催日 2009年6月24日(水)から26日(金)
会場 東京ビッグサイト
ブース番号 東2ホール 14−48、12-30(2カ所)


 今回ご対応いただいた宮本氏の属する部署のリーダー 新留 正俊氏がCAE導入の現状について執筆してくださった『CAEの理想と現実(上)(下)』も、ぜひ併せてご覧ください。(編集部)


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