開催直前! DMS2009速報

CAEをもっと身近に感じて。気軽に使って

小林由美 @IT MONOist編集部 2009/6/10

2009年6月24〜26日の3日間、東京ビッグサイトで「第20回 設計・製造ソリューション展」(以下、DMS展)が開催される。ムラタソフトウェアの解析ソフトウェア「Femtet」はDMS展では初のプロモーションとなる。今回の同社の出展目的は、「まだFemtetを知らぬ人たちに、その存在を知ってもらう」こと。(編集部)

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 「去年の6月2日からムラタソフトウェアの実際的な営業が始まり、ほぼ1年が経ちました。ユーザーは着々と増えてきているものの、市場全体だと、正直、まだ製品そのものの認知度が高くありません。今回、DMS展では初めてのプロモーションになります」と出展の企画を担当するムラタソフトウェア 営業企画部 企画管理課 係長の岩崎好洋氏は述べた。「Femtet」は「テクノフロンティアで見た CAEの最新動向」でも書いたように、もともとは村田製作所で20年以上使われてきた内製CAEだ。

 「村田製作所社内では、若手からベテランまでの設計者が、みんな上手にCAEを使っています。設計の部分でCAEを“気軽に使う”ということを企業として体現できていると思いました。だから、外販にあたって不安はありませんでしたね」と同社 営業企画部 販売推進課 課長 辻 剛士氏は振り返る。

ムラタソフトウェア 営業企画部
企画管理課 係長 岩崎好洋氏

 また、辻氏はこんなことも語った。「例えば電波関連の解析なら、村田製作所社内だけで使っている時代は『指向性が見られれば十分』といわれていました。しかし実際に外販してみると、例えばアンテナメーカーのユーザーさんからは『放射効率も見たい』という要望も出てきました。つまり、汎用化させることでこれまでと開発の優先順位が変わってくるのですね」(辻氏)。つまり外の世界に出たことで、Femtetがさらに発達したわけだ。

 2009年6月8日にリリースした最新版「Femtet 8」も展示するが、その新機能紹介などは、既存の顧客のためのもの(新機能については2009年6月8日のMONOist Newsを参照のこと)。今回の同社の出展目的は、新製品のアピールよりも、まずFemtetそのもののことを知ってもらうことに集中するそうだ。

ムラタソフトウェア 営業企画部 販売推進課
課長 辻 剛士氏

Femtetのソルバ開発にも携わった

 「機能面は他社のハイエンドなソフトと見比べてしまえば、当然のことながら、見劣りします」と岩崎氏はいう。同社は高度な機能よりも、簡単にいろいろなことができ(『3次元ソリッドモデラーと併せ、応力、電磁波、熱伝導、電磁場、磁場、圧電、音波の7種類の解析の機能が付いている。それぞれの連成解析も可能』(「テクノフロンティアで見た CAEの最新動向」より))、使いやすく、廉価であることをアピールしていくという。

 「村田製作所の社内で、一気に普及をしだしたのはやはり、Windows版に以降してからです。それまではUnix版やDOS版だったせいか、やはり一部のマニアックな感じの人しか使わないイメージでした」と辻氏はいう。内製CAEを導入してから20年以上が経ち、社内には後に続く人に教えられる人も随分増えた。CAEを使い始めたばかりの人が「ちょっと、コレ教えてほしいんだけど……」と声をあげれば、近くにいる詳しい人が駆けつける。

ムラタソフトウェア 取締役
兼 営業企画部 部長 毛利 雅一氏

 しかし、社外では「はい、いますぐに!」というわけには、さすがにいかない。その代わり、ヘルプページやトレーニング教材を充実させ、操作習得やスキルアップのセミナーも無料で行っているそうだ。「(自分には解析が)できないと思い込んでほしくないです。展示会当日も、ブースにいる説明員に、お持ちの課題や疑問など、ぜひ相談してみてほしいです」(同社 取締役 兼 営業企画部 部長 毛利 雅一氏)。

 また同製品の試用版では、3カ月間、製品版相当のフル機能が使える。例えば、作成データが保管できないなどの制限もない。「機能に制限を掛けてしまうと、それが本当に使いたいソフトなのか評価ができないですし」(岩崎氏)。試用版の入手については、当日の同社ブースで尋ねてみよう。

 既存ユーザー(機械設計者)からは、アセンブリモデルの接触解析や材料の非線形解析への対応についての要望が多いという。現在、同製品の価格帯でそこまで対応する製品は世の中にないと同社はいうが、将来はそれらの要望も含め、徐々にだが、対応していきたいとのことだ。熱流体解析ソフトウェアの価格も、最近ではどんどん落ちてきている。それだけ需要もあるということ。同社製品でも、次のバージョンというわけにはいかずとも、数年後には対応したいと検討中とのことだ。

 「CAEの処理には、メッシュを切り(プリプロセッサ)、計算をする(ソルバ)という過程がありますが、大抵のベンダではどちらか片方をOEMするなど、普通は内部で一緒に開発していません。一方、当社では、メッシャーも計算アルゴリズム(連立方程式)も自社内で開発していて、そこは大きなアドバンテージだと思っています」(辻氏)。辻氏自身、Femtetのソルバ開発にも約10年間携わっていた。解析ソフトウェアの仕組みそのものにも興味があるという方がもしいるならば、当日ブースにいる辻氏に尋ねてみると、新たな発見があるかもしれない。

展示会名 第20回 設計・製造ソリューション展(DMS2009)
開催日 2009年6月24日(水)から26日(金)
会場 東京ビッグサイト
ブース番号 東2ホール 16-25



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