開催直前! DMS2009速報

不況は設計・製造を真剣に見直すチャンス

西坂 真人 @IT MONOist編集部 2009/6/2

第20回 設計・製造ソリューション展」が2009年6月24〜26日、東京ビッグサイトで開催される。製造業の最新技術動向や先進事例が一堂に会するDMS、今年はどんな見どころがあるのだろうか。主催者のリード エグジビション ジャパンでDMS担当取締役を務める土居 史和氏に、開催に先立ってお話を伺った(編集部)

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 今年も、ビッグサイト東館の全フロアを使って大規模な製造業向け専門展が3つ同時開催される。その中でも開催の歴史が古く、中心的な役割を担っているのが、今回20周年を迎える“製造系IT製品/技術の展示会”「設計・製造ソリューション展」(以下DMS)”だ。

 主催者のリード エグジビション ジャパン DMS担当取締役 土居 史和氏に、今年のDMSの見どころなどを聞いた。

 今年のDMSは昨年と同様に「機械要素技術展」「産業用バーチャル リアリティ展」という製造業向け専門展との併催で行われる。この3つの展示会を合わせると1600社以上の出展が見込まれているという。

 
 
リード エグジビション ジャパン
DMS担当取締役
土居 史和氏

 「景気に左右されやすい製造業を対象にした展示会なので、今回は昨今の不景気の影響が出るかなと思っていたが、昨年同様にビッグサイト東館会場をフルに使って開催できることとなった。1社あたりのコマ数減少などは多少みられるが『どんなに厳しい状況でも、DMSだけは出展する』という出展社の声が多い」(土居氏)。

 今年のDMS展示会場のトピックとして、「省エネ・省力化 支援ゾーン」「図面管理・文書管理ゾーン」「CAMゾーン」「3次元測定ゾーン」という4つの特設ゾーンが新たに設けられた。主な展示内容は以下のとおりだ。


◆省エネ・省力化支援ゾーン
省エネルギーでモノ作りを実現するFAシステム、省エネ支援機器、省力化機械、環境対応ソリューションなどが一堂に集結。環境、設備管理部門のみならず、生産技術、製造、総務、保守・メンテナンスの担当者も必見。
◆図面管理・文書管理ゾーン
設計・製造現場で使われる図面管理、文書管理製品が一堂に集結。増え続ける膨大な図面や文書をいかに管理するか、図面や文書を探す時間を減らして業務を効率化させたい、といった課題へのソリューションを紹介。

◆CAMゾーン
CAM、加工シミュレーションソフト、DNCなどが一堂に集結。金属・樹脂加工、試作、金型メーカー経営者をはじめ、自動車・家電・機械部品・精密機器メーカーなどの生産技術、製造、設計、試作部門の担当者は必見。
◆3次元測定ゾーン
3次元測定器、デジタイザなどを紹介。3次元測定に特化したゾーンにすることで、より充実した内容にしている。製造業の設計、開発、試作、研究、製造、生産技術、品質管理、品質保証、経営部門の担当者にとって必見の場。

 上記の新設ゾーン以外にも、展示会場内には製品カテゴリーごとに6つの特設ゾーン(技術伝承ゾーン/ラピッドプロトタイピング・3Dプリンタゾーン/CAD&PLM/PDMゾーン/SCM・ERP・生産管理システムゾーン/CAEゾーン/設計・製造アウトソーソングゾーン)が設置されている。

DMS20周年を記念した講演は必聴

 会場での展示とともに注目したいのは、毎年評価の高い「専門セミナー」だ。製造業での永遠のテーマともいえる「開発期間短縮」「コスト削減」「環境技術」といった課題解決に役立つ全12セッションが用意されている。

 DMS20周年を記念した基調講演では、三菱自動車工業の益子 修社長が「三菱自動車の環境技術への挑戦〜低炭素交通社会の実現に向けた新世代電気自動車の実用化〜」と題した講演を行う。講演日程は、会期2日目の6月25日午前10時30分から(有料登録制)。

 これまで日本の製造業を支えてきた自動車産業だが、次代を担う市場として電気自動車への期待は大きい。

 「今回の講演では、2009年夏に市場投入が予定されている新世代電気自動車『i MiEV』への取組み背景や、三菱自動車工業が目指す将来の交通社会について語られる予定。このテーマを益子氏自らが語るというところにぜひ注目してもらいたい」(土居氏)。

 特別講演もDMS20周年記念講演として位置づけられているが、今回は「パナソニックにおけるモノづくり革新の取組み」と題してパナソニック 生産革新本部 開発設計力強化センター 所長の中村 亨氏が講演する。

 パナソニックの“強いモノづくり”を実現する、製造現場を起点にしたモノづくり革新活動や、品質維持と商品競争力向上に取り組む同社の施策が分かる必聴の内容だ。講演日程は、会期初日の6月24日午前10時30分から(無料登録制)。

不況は設計・製造を真剣に見直すチャンス

 「今までは仕事が忙しすぎて、じっくりと設計環境の見直しまで手が届いていなかった製造業の方々が、不景気で仕事が落ち着いてきたことでその課題を見直す余裕が出てきて、さらに課題解決の必要性も強く感じている」と土居氏。DMSでは出展社・来場者それぞれが、今まで以上に商談を真剣に行うシーンが増えてくるのでは、と予測する。

 「しっかりと商談するため、ブースでの商談コーナーを増設したり、コンサルタントを常駐させて、来場者の真剣な思いを受け止める体制作りを行っている出展社が多い。不況のいまが、改善のいいタイミング。リードタイムの短縮やコスト削減に加え、今年は“モノづくりがいかに効率よくできるか”というテーマで、真剣で深い商談が行われていくだろう」(土居氏)。

 導入に向けての具体的な相談をじっくり行うことができ、主要製品を一堂に比較検討できるDMSは、製造業従事者が最適なソリューションを導入・比較検討する絶好の場として長い間支持されてきた。未曽有の不況に見舞われている今年に、20周年というアニバーサリーを迎えるのは、今が「改善の好機」であることを示唆しているかのようにも思える。

 DMSでは、改善のヒントとなる技術やソリューションが多数紹介されている。MONOistでは「DMS2009特集ページ」を設けて出展予定企業への事前インタビューや製品情報ニュース、イベントレポート記事を随時掲載していくので、ぜひ情報収集に役立ててほしい。


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