先取り突撃! DMS2010

2種類の材料でリアルな試作ができる3Dプリンタ

小林 由美 @IT MONOist編集部 2010/5/26

2010年6月23〜25日の3日間、東京ビッグサイトで「第21回 設計・製造ソリューション展」(以下、DMS展)が開催される。今回はファソテックのブースを紹介する。(編集部)

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 @IT MONOistの「第21回 設計・製造ソリューション展 特集」では、同展示会開催直前まで、出展企業ブースの見どころをいち早く紹介していく。

 最近、ようやく「3次元プリンタ」という言葉が浸透してきたころか。新しい機種や機能も活発に開発され、装置価格もどんどん落ちてきた。今年も、3次元プリンタ関連の出展が多数あるので、ぜひじっくり見て回りたいところ。各社で個性的な装置から生まれる造形サンプルたちは、仕事のことを忘れるほど見入ってしまう、かも!?

 今回紹介するのは、ユニークな機能を搭載した3次元プリンタを販売するファソテックだ。

 今年の同社の展示テーマは「ストーリーを語る試作モデル」。展示ブースでは、同社製品を実際に導入しているユーザーが日々、どのように3次元プリンタを活用しているのか、あるいは彼らがどう変化しているのか、事例(モデル)を通して体験ができるとのことだ。

 「DMSは当社のラピッドプロトタイピング(RP)ソリューションをご来場者の方たちにアピールできる絶好の機会であると同時に、当社がお客さまと直接対話できるチャンス。実際に皆さまがどのような課題を持ち、どのようなソリューションを期待されているのか、会話を通じてお客さまとの交流を深めたいです」(同社)。

  従来の3次元プリンタの目的は「形状確認」。滑らかな形状や細かいパーツまできちんと表現のできる精度の高いモデルが、デザイナーや設計者が求める3次元プリンタの条件だった。しかし、それだけでは完成品の触感や「使ってみた感じ」を想像するのは困難であり、見当違いの製品ができ上がってしまうことがある。

 ファソテックの販売する「CONNEX」シリーズを始めとしたObjet社製3次元プリンタは、形状だけでなく、製品の物性、質感、触感、使用感、など実際の製品に近い試作品が製作できる。「当社の3次元プリンタを利用すれば、製品化の決定権を持つキーマンやデザインおよび設計業務に携わらない人を設計初期段階から巻き込むことができます」(同社)。

 CONNEXは、2種類のモデル樹脂の同時噴射技術「PolyJet Matrix」を搭載した3次元プリンタ。この技術により、アクリル系の硬い樹脂とゴム系の柔らかい樹脂とを組み合わせて造形することが可能で、複数の物理・機能的物性(硬度など)を持つ製品モデルを低コストで製作できる。例えば、柔らかいグリップ部分とそのほかの硬いパーツでできた髭剃り(ひげそり)の試作モデル(以下の写真)を、型レスで、一度の造形で作れる。さらに、この2種類の樹脂材料を混ぜ合わせ、パーツごとの物性を自由に選択可能だ。

CONNEXの造形サンプル 当日は、ぜひ実際に触ってみよう

 近年では、製造業以外にも病院などの医療業界やそのほかの研究機関でも3次元プリンタの利用が進んでいるという。「例えば、X線CTやMRIでスキャンした人体のデータを3次元プリンタで造形し、手術のシミュレーションやインプラントに活用されようとしています。当社でもこのような業界で数多くの実績を持ち、今後の更なる3次元プリンタの進展に期待しています」(同社)。

CONNEX

展示会名 第21回 設計・製造ソリューション展(DMS2010)
開催日 2010年6月23日(水)から25日(金)
会場 東京ビッグサイト
ブース番号 東1ホール 21-31


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第21回 設計・製造ソリューション展(DMS2010)取材レポート

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