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前回に引き続き、、産業機械をコストダウンする手法の1つであるVA(価値分析)およびVE(価値工学)を仮想ユニットの設計事例を通して紹介します。
今回は、要求仕様に基づいて適切な切削加工を見極めつつ、1つの部品を複数に分割するか、もしくは複数の部品を一体化するかを検討していきます。
【設計課題3】一体構造から分割構造にする
図1-1・2は、マグネットチャックにセットする治具プレートです。最大限の軽量化を図るためにT字溝を構築しました。「ベースの重量を軽くする」という目的において、理想的な形状にできたのはいいけれど、加工工数が大幅に増えてしまいました。
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| 図1-1 設計課題3の治具プレート |
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| 図1-2 設計課題3の治具プレートのマグネット接地面 |
T字溝を加工するにはT字スロッターカッターでの加工が必須となり、加工工数削減に有効な重切削によるラフ加工が不可能となります。だから軽量化はできても、加工工数が増えてしまうことになるのです。
以下では、重量を軽減しつつも加工工数を削減し、コストダウンを図る方法がないか検討します。
設計課題3のVA・VE
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| 図2-1 溝形状の変更 |
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| 図2-2 重切削におけるツールの軌道 |
上記問題の解決策として、まず図2-1のような形状の溝に変更しました。軽量化に関しては要求仕様通りとなり、かつ重切削も可能な形状(図2-2)となりました。これは、まずまずの結果でしょう。
しかし、これではマグネットチャックへの設地面積が減り、磁力が弱ってしまいます。すなわち「マグネットチャックにセットする治具」としての要求性能を満たしてないということになります。これでは合格点とはいえません。
そこで、マグネットの接地面積を増やしながらも軽量化をさらに行い、かつ加工工数も削減できる手段を検討しました。
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| 図3-1 分割してネジ止めユニット構造にする >> クリックで、Acrobat 3D(pdf) のデータが別窓展開します 編集部注*pdfデータを閲覧するには「Adobe Reader」の「7.0」以降のバージョンのインストール(無償)が必要 です |
一体構造だと要求仕様を満たすのは、どうやら難しそうです。分割してネジ止めによるユニット構造にします(図3-1・2)。
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| 図3-2 重切削におけるツールの軌道 |
これで、軽量化と加工工数削減、両方の要求を満たしました。強度面の問題が懸念されますが、一般的にこのような部品では、優れた強度を要求されるということはないでしょう。それゆえのVAと解釈してください。
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