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NECは全社を挙げてエンタープライズ領域でのクラウド適用の取り組みを進めている。今年のDMS展でもその一部を見ることができるだろう。オンプレミスにしたいクリティカルな情報とクラウドで運用する情報を併用する「ハイブリッドクラウド」の提案も興味深い。日本企業に信頼の厚い「Obbligato II」と「EXPLANNER/J」を中心とした同社ソリューション群はどのようなデモンストレーションを行うのだろうか。@IT MONOistではNECの出展担当者から話を聞いた。
ブーステーマは上流から下流まで「なっとく」のソリューション群
NECの今年のブースは、Obbligato IIとEXPLANNER/Jの2本を軸に展開される予定だ。
「当社では、今年のテーマを『現場指向型の“なっとく”ソリューション群』と名付けました」(担当者)
NECでは、ソリューション提供のほか、一般家電、通信モジュールなど、自社でもさまざまな機器を製造・販売している。モノづくりにかかわる企業ならではの発想で、上流である設計・開発から生産計画、製造実行といった下流までをトータルで提供できる強みがある。
「当社自身が製造業であることを踏まえ、モノづくりの上流から下流までを広くカバーするソリューションを用意しました。上流はPLM/CADソリューションとして4製品、下流はSCM/MESソリューションとして6製品を出展します。現場で鍛えられた製品群をぜひご覧ください」(担当者)
製造業が抱える特有の悩みを解決してくれるソリューション群
ブース内は2つのコーナーが用意されている。それぞれを見てみよう。
Obbligato II上で含有化学物質管理を
含有化学物質管理ソリューションコーナーでは、Obbligato IIによる物質管理ソリューションを紹介する。純国産PLM製品であるObbligato IIは、設計BOMからサービスBOMまでをきちんと関連付け、シームレスに各BOMを統合管理する。下記ニュース記事で紹介したとおり、Obbligato II上で含有化学物質管理が行えるようになった。
「REACH、RoHSのほか、さまざまな法規制に標準で対応し、さらに独自規制に柔軟な対応が可能なObbligato IIにより、環境配慮型設計を促進します」(担当者)
EXPLANNER/Jは製造形態別の課題を解決
SCM/MESソリューションゾーンでは、受注から生産、購買、原価、出荷までをフルサポートするWeb対応型基幹業務パッケージEXPLANNER/Jを出展する。製造業が持つ特有の課題を的確に解決してくれるソリューションを紹介する予定だ。
「EXPLANNER/Jは多品種少量、個別受注、部品製造といった各製造モデルの課題解決にマッチした『業務モデル』と『機能』を適用し、導入していただくこともできます。例えば、クライアントからの受注に対して技術的な打ち合わせを行い、個別仕様の製品を生産する個別受注生産の場合、出図が“さみだれ”になるため、設計完了まで待つと製品の納期に間に合いません。EXPLANNER/Jの個別受注生産向けソリューションなら、『標準部分は先行手配、個別部分は“さみだれ手配”をする仕組み』の構築ができるので、結果として、製造リードタイムの短縮が実現します」(担当者)
また、今回の出展では、時間単位の資材所要量計算(MRP)や、ペギング機能(オーダー間のひも付け機能)を実現する生産スケジューラAsprovaとの連携も紹介する。
EXPLANNER/Jがカバーする範囲
EXPLANNER/Jは、個別受注生産や多品種少量生産にも対応する。また、自動車部品製造や食品製造などの特定業種向けパッケージもラインアップしている。
さらに、EXPLANNER/Jは、複数通貨・言語(日英中)対応により、日本国内だけに留まらないグローバルな展開が可能だ。
「国内マーケット需要の低迷により、製造業の海外進出は今後も増加傾向になると予想します。当社自身がグローバルな製造業であり、成功体験も失敗体験も持っています」(担当者)
同社の製造業向けソリューション群は、日本のモノづくり産業とともに発展してきた経緯がある。ERPもPLMも、いわゆる「パッケージベンダ」的なかかわり方ではなく、共に作り上げていくスタイルで信頼を得てきた。同社では国内の拠点のみならず、現在、日系企業が多数進出している中国や東南アジア地域を筆頭に世界各地に拠点があり、日本と連携したサポートを受けられる点も特徴だ。
「当社は、パッケージを売って“おしまい”のベンダではありません。お客さまの状況を理解し、グローバルな視点での最適な導入形態を提案します。サポートに関しても、中国、東南アジアをはじめ世界のさまざまな地域で多くのお客さまにご利用いただいております」(担当者)
ハイブリッド型ERPの利点を知るブース内セミナーにも注目
冒頭で語った通り、NECではクラウドコンピューティングによる業務システム改革を推進している。今回のDMS展でも、クラウドコンピューティングを活用したシステムを紹介する予定だ。
「今回の出展では、オープンセミナーにて当社の『製造業向けクラウドへの取り組み』や、業務領域に応じてSI型(導入型)/SaaS型(クラウド)型を組み合わせて実現する、新たな導入形態『ハイブリッド型ERPソリューション』をご紹介いたします」(担当者)
徹底した対話でニーズを理解したい
「当社では、展示内容をこちらから一方的に紹介するだけでなく、お客さまとの対話を重視します。お客さまのニーズを把握し、効果的な実現方法を提案します。仮にすぐに実現できない事項があったとしても、今後の製品強化計画の検討材料とさせていただきます。多くのお客さまの来場と、当社への忌憚(きたん)のないご意見、ご要望をお待ちしております」(担当者)
なお、NECでは、関心ある来場者に対して後日フォローアップする体制も用意しているという。
「限られた時間で、すべての展示をご覧になるのは至難の業です。十分にご説明できなかった場合、当社メンバーが訪問してのご説明やデモも承っております」(担当者)
後日詳細の説明を受けたい場合は、ブース内の説明員にその旨を伝えてほしい、とのことだ。どういったことができるか、どうしたいかをじっくり詰めたい場合は、ぜひ検討してほしい。
| 展示会名 | 第21回 設計・製造ソリューション展(DMS2010) |
|---|---|
| 開催日 | 2010年6月23日(水)から25日(金) |
| 会場 | 東京ビッグサイト |
| ブース番号 | 東ホール 14-14 |
※本稿は事前アンケート形式で回答を得た内容を基にしています。
第21回 設計・製造ソリューション展(DMS2010)取材レポート
第21回 設計・製造ソリューション展(DMS2010)の見どころ
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