マルチサイクルシミュレーションを提唱

制御エンジニアを幸せにする!?
DELMIA V5 R19

2009/6/22

- PR -

 ダッソー・システムズは6月18日、DELMIA V5 R19についてのプレス向け説明会を開催した。R19でポイントとなるのは、GSUB、HWSBが独立した製品として導入可能になり、従来の同様のアドオン導入と比較して低価格で利用可能になった点、AutomationがDELMIAの製品群として同社のDELMIAプロダクトポートフォリオに統合された点と、新たに打ち出された「マルチサイクルシミュレーション」による、工程全体の最適化の提唱の3点だろう。

 GSUB(General Assenbly Planning & Simulation Bundle)は組立工程の検証・最適化のためのシミュレーションと、作業指示書、作業工程表の自動出力が可能な製品。この機能は従来より提供されていたものだが、より小規模な環境でも導入が可能なように、データベース接続機能を省いた低価格版が提供される。同社発表によると、従来の製品価格より40%程度安価になっており、おおよそ300万円台後半での販売を予定しているという。

 データベース接続機能は、大規模な拠点間・部門間での連携が必要な場合では有効だが、ミニマムな環境では不要なため、この機能を省いたとしている。

 同製品は、組み付け時のシミュレーションが可能なだけでなく、組立工程を時間軸を追って検証できるのが特徴。さらに、従来、同製品では作業指示書出力部分は別途アドオンとして提供されていたが、今回から標準機能として搭載される。作業指示書はExcel表に、3D CADデータのキャプチャ画像とともに展開される。設変時は自動的に指示書側にも変更が反映される。CATIAなど、他ベンダのデータフォーマットも読み込める。従来、同製品は、航空・宇宙・自動車などの産業を中心に展開していたが、今後はハイテク・消費財・建築業界への訴求を視野に入れているという。

 HWSB(Human Workplace Simulation)は、工場などでの作業者の作業環境を検証するための人体モデル。組み付け作業時の部品間・機材のスペース検証や、作業者の視野の確認、作業時の安全性確認などを、シミュレーション上で検証するもの。新調などの体格情報も含めて、パラメータでさまざまなパターンを設定できる。

 HWSBは従来、GSUBのアドオンとしてのみ提供されていたが、今回からは個別に導入が可能になる。このため、HWSBもGSUB同様、組み付け作業シミュレーション以外の分野での展開を視野に入れた販売を行っていくという。こちらの価格も、GSUB同様、300万円台後半での販売を予定している。

 Automationは、従来DELMIAとは別体系の製品であったが、R19よりDELMIA製品群の1つとして新たに加わることとなった。

 V5 R18までで同社が提唱してきた「バーチャルコミッショニング」では、仮想的に機械制御用ラダープログラムを実行、仮想環境下で制御プログラムのテストを行う環境が用意されていた。R19ではあらたにHumanのデータと連携が可能になったことで、組み付け作業時の人間の動きも合わせてシミュレーションができるようになった。

  従来、設備設計完了後に制御エンジニアがさまざまな現場レベルでの問題に対応する場面も多くあったというが、仮想環境下で事前に設備設計者と制御エンジニアの間で課題を協議、解決することも可能になるという。同社では、こうした初期段階でさまざまな要素を組み合わせたシミュレーションを行い、検証する工程を、「マルチサイクルシミュレーション」と定義し、システム全体でのスループット計測など、より全体的な計画の最適化を図るとしている。

 Automationも、従来の機能と同等(工程設計、形状・レイアウト設計、動作定義、工程検証、制御挙動定義、配線定義、工程検証、実機PLC接続)のもののほかに、一部機能(工程検証、実機PLC接続)のみを提供する廉価版のCW2というバージョンが提供される。

図 AutomationにHuman Workplace Simulationを組み合わせたシミュレーションの例

  • ニューストップ
  • MONOistトップ

(@IT MONOist編集部 原田美穂)

スキルアップ/キャリアアップ(JOB@IT)

スポンサーからのお知らせ

- PR -
@IT Sepcial

@IT MONOist 求人情報

- PR -