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» 2011年04月06日 21時33分 UPDATE

電気自動車:電気自動車や家庭用バックアップ電源向けの大容量リチウムイオン二次電池が発売

二次電池は充放電時の動作制御によって寿命などが大きく変わる。ゼットエムピーは小型電気自動車に採用したリチウムイオン二次電池モジュールを単体で製品化した。特長はプログラムによる充放電制御が可能なことだ。

[畑陽一郎,@IT MONOist]

 ゼットエムピーは、容量3.1kWhの大容量リチウムイオン二次電池モジュール「e-nuvo BMS-L」2品種の出荷を開始した(図1)。電気自動車(EV)や家庭用発電システムの研究用に向けた製品である。

 容量が3.1kWhと大きいため、電池の動作モードを検証するだけでなく、例えば消費電力100Wの電気こたつを夜間に9時間ずつ利用した場合、約4日間動作するという。


プログラムによる充放電制御が可能

 二次電池は充放電時の電圧や電流、容量に対する充放電の量(充放電深度:SoC/DoD)によって、充放電できる回数(サイクル寿命)などが変化するため、機器設計に際しては、充放電制御が欠かせない。

 e-nuvo BMS-Lには、充電器や電源ケーブルの他、通信プロトコルを利用してBMS(バッテリーマネジメントシステム)を動作させるするためのソフトウェアが付属する。PCと接続して充放電の制御プログラムを記述できる。通信プロトコルはRS232C/485、またはCAN。

ALT 図1 電気自動車などに向けたリチウムイオン二次電池モジュール「e-nuvo BMS-L」 端子間電圧3.7Vのリチウムイオンポリマー二次電池を21直列4並列に接続し、出力電圧を77.7Vに高めている。充電時間は約12時間。電池の製造国や通信インタフェースによって2品種に分かれる。「e-nuvo BMS-L/J」(左)は日本製電池を搭載する。通信インタフェースはRS232C/485。寸法は315mm×200mm×350mm、重量は32.2kg。価格は236万円。「e-nuvo BMS-L/K」(右)は韓国製電池を搭載する。通信インタフェースはCAN。価格は193万円

 同社は、科学技術振興機構(JST)の研究成果である人型二足歩行ロボット「PINO」の技術移転を受け設立した企業。次世代ロボット電気自動車である「RoboCar 1/10」や「RoboCar MEV」(図2)の他、ロボット関連技術としてモーションセンサー「IMU-Z」をこれまで製品化している。

ALT 図2 同社の超小型電気自動車RoboCar MEV e-nuvo BMS-Lを搭載する。

 e-nuvo BMS-Lは、自動運転も可能な超小型電気自動車RoboCar MEVに搭載する電池モジュールを単体で製品化したもの。実車用のリチウムイオン二次電池を実験で使いたいというニーズに応えたという。電圧や容量のカスタマイズや、100Vまたは200Vのインバータと組み合わせた形での提供も可能。

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