ZMP、9軸モーションセンサー「e-nuvo IMU-Z」の自動車研究・開発向け計測シリーズを発売車両の挙動から人の動きまでを同一システムで計測

ゼットエムピーは、9軸モーションセンサー「e-nuvo IMU-Z」の自動車研究・開発向け計測シリーズとして、車両の挙動を計測する「e-nuvo IMU-Z for RoboCar」と、運転者の姿勢計測が行えるパッケージ「e-nuvo IMU-Z Driver Motion」を発売。

» 2011年06月10日 13時10分 公開
[八木沢篤,@IT MONOist]

 ゼットエムピーは2011年6月10日、9軸モーションセンサー「e-nuvo IMU-Z」の自動車研究・開発向け計測シリーズとして、車両の挙動を計測する「e-nuvo IMU-Z for RoboCar」と、運転者の姿勢計測が行える「e-nuvo IMU-Z Driver Motion」を発売。同日より受注を開始する(価格は表3を参照)。

 e-nuvo IMU-Z for RoboCarは、車両自体の挙動など比較的遅い動きの計測や車両の運動性能の解析に適しているという。一方、運転者の姿勢計測に適したe-nuvo IMU-Z Driver Motionは、e-nuvo IMU-Z(3個〜)、ソフトウェア開発環境、計測用機器、および取り付け用パーツで構成されるパッケージ製品。容易にモーションキャプチャーシステムを構築することが可能で、腕、頭、脚、つま先などにe-nuvo IMU-Zを取り付けることで、運転者の任意の動きを計測できるとのこと。

「e-nuvo IMU-Z for RoboCar」と「e-nuvo IMU-Z Driver Motion」の取り付け例 画像1(左) 「e-nuvo IMU-Z for RoboCar」の取り付け例/画像2(右) 「e-nuvo IMU-Z Driver Motion」の取り付け例(センサー17個)
センサー単体 画像3 センサー(e-nuvo IMU-Z)単体

 同シリーズにより、車両の挙動から人の動きまで、異なる速度の動きを同一システムで計測可能となり、それら情報を各種制御に生かすことができるという。また、小型でワイヤレス通信機能も備えているため設置場所を問わず、低コストで、自動車の研究・開発/実験環境を提供できるとしている。


加速度センサー 3軸、±2g、±4g、±8g(切り替え可)、12ビット
角速度(ジャイロ)センサー 3軸、12ビット 
IMU-Z for RoboCar:±30°/s、±120°/s(切り替え可) 
IMU-Z:±500°/s、±2000°/s(切り替え可)
地磁気センサー 3軸、±0.7〜4.5ガウス(7段階切り替え可)、12ビット
通信インタフェース Bluetooth、CAN(USBポート)
サンプリング 10msec〜10sec(10msec刻みで指定可能)
サイズ ケース付き:42×52.5×20.5mm 
基板のみ:32×38×10mm
重量 27g(電池、バンド含まず)、10g(基板のみ)
センサーの最大接続数 28個
電源 3.3V(入力電圧範囲:3.3〜9V) 
単3電池×4本(約2時間駆動)、ACアダプター
表1 「e-nuvo IMU-Z」および「e-nuvo IMU-Z for RoboCar」の仕様

取り付け用パーツ 肩、腕部(上腕、前腕)
ソフトウェア開発環境(e-nuvo IMU-Z SDK) アプリケーション、ライブラリ(フィルタ/姿勢推定器、運動学、3Dグラフィックス)、サンプルプログラム、ドキュメント
計測用機器 Windows PC、Bluetoothモジュール
表2 「e-nuvo IMU-Z Driver Motion」の仕様(センサー以外)

e-nuvo IMU-Z for RoboCar 一般:13万8000円、アカデミック:10万8000円
e-nuvo IMU-Z Driver Motion 
(センサー3個)
一般:87万円、アカデミック:68万円 
※センサーの追加可
表3 価格(税別)

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