村田製作所のロータリポジションセンサー、使用材料の見直しで製造原価を最大30%低減

» 2011年07月08日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 村田製作所は2011年6月、面実装型のロータリポジションセンサーの新製品「SV03シリーズ」を発表した。従来品の「SV01シリーズ」と比べて、使用材料を見直すことによって低価格化を実現している。サンプル価格は非公開。2011年7月から量産を開始する。

 SV03シリーズは、外形寸法が幅11mm×長さ12mm×高さ2.1mm、重量が0.4gという、小型/軽量のロータリポジションセンサーである。主に、ロボットなどのフィードバック制御装置や、カーエアコンの風量調整スイッチなどのような電子式回転スイッチ装置の用途に向ける。


 SV03シリーズの最大の特徴は、使用材料の見直しによる製品価格の低減である。具体的には、回転角度を検知する摺動部について、抵抗体の材料や接点形状が変更されている。これによって、SV01シリーズと比べて製造原価を最大で30%低減することができた(製造原価の低減比率は品種によって異なる)。一方、回転寿命(保証値)については、SV01シリーズの100万サイクルから30万サイクルに減少している。村田製作所は、「顧客の要求を分析したところ、SV03シリーズの主な用途において、ロータリポジションセンサーの回転寿命は30万サイクルで十分だということがわかった」としている。また、動作温度範囲については、SV01シリーズの−40〜85℃から−40〜125℃に広がった。

 そのほかの仕様は以下のとおり。定格電圧はDC5V±0.5V。電気的有効回転角度は333.3度。全抵抗値は10kΩで、出力電圧の直線性は±2%となっている。

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