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» 2011年10月04日 17時09分 UPDATE

FindBugsおよびJenkinsとの統合・連携も可能に:解析速度が最大10倍に向上!! 「Coverity 5.5」を発表、コベリティ

静的解析/ソースコード解析ツールを開発・販売するコベリティは、デベロップメントテストプラットフォーム「Coverity 5.5」を発表。ソフトウェアコードの品質リスクを早期かつ確実に軽減させるという。

[八木沢篤,@IT MONOist]

 ソフトウェアの静的解析/ソースコード解析ツールを開発・販売するコベリティは2011年10月4日、主力製品の最新版「Coverity 5.5」を発表した。

 同社は、オープンソースなどの第三者が介在したソフトウェアの利用(オープンソースソフトウェアの品質責任)、製品投入までの時間的制約、ソフトウェアの複雑化・大規模化といった、昨今の“ソフトウェア品質リスク”の増加を背景に、静的解析をコア技術とした“デベロップメントテスト(注1)”の考え方を導入。同製品を、このデベロップメントテストを実現するプラットフォームとして位置付けている。


※注1:デベロップメントテストとは、開発サイクルにおける早期段階(コーディング段階)で、より多くの品質問題の検出・修正を容易に行うことを支援するための、ソフトウェア開発プロセス、および静的解析などのソフトウェア技術を含む、ソフトウェアテストにおける新たな概念のこと。


コベリティ 日本支社 ビジネスデベロップメントマネジャー 安竹由起夫氏 画像1 コベリティ 日本支社 ビジネスデベロップメントマネジャー 安竹由起夫氏

 新バージョンのCoverity 5.5では、同社の中核技術「Coverity Static Analysis」でマルチコアによる並列処理を可能にし、大幅な解析速度の向上を実現している。「平均5〜6倍、最大で10倍程度、解析速度が向上している。ネットワーク機器に含まれるソースコード2800万行を全パス解析した場合、従来のバージョン(5.5以前)だと5時間かかっていたところ、最新版だと約45分で完了。ストレージ関連のソースコード150万行では、従来3.5時間かかっていたものが、約12分で完了する」(コベリティ 日本支社 ビジネスデベロップメントマネジャー 安竹由起夫氏)とのこと。

 さらに、開発者自身のデスクトップ上での解析(プライベート解析)も強化され、Eclipse 3.7およびMicrosoft Visual Studio 2010上で、直接ソースコードの不具合を検出・検証・修正することが可能になった。また、継続的インテグレーション(CI)ツールであるJenkins向けに「Coverity Static Analysisプラグイン」が用意され、継続的インテグレーション+静的解析によるコード品質維持サイクルを容易に実現できるという。

継続的インテグレーション+静的解析Jenkins用のCoverity Static Analysisプラグインのデモ 画像2(左) 継続的インテグレーション+静的解析/画像3(右) Jenkins用のCoverity Static Analysisプラグインのデモ

 オープンソース解析ツールとの併用にも対応する。今回、Java解析強化のため、オープンソースのソースコード静的解析ツール「FindBugs」をCoverity Static Analysisに統合。これに併せ「FindBugsのメッセージをあらためて見直し、全面的に再翻訳している」(安竹氏)という。Coverity Static AnalysisおよびFindBugsで検出したそれぞれの不具合情報は、「Coverity Integrity Manager」で一元管理される(重複して検出された不具合は排除される)。その他、医療機器向けのFDA(Food and Drug Administration)など、各コンプライアンスに対する支援として「Coverity Integrity Control 2.0」に事前設定済みポリシーテンプレートが搭載されている。

 また同日、同社は「Coverity Connector For HP ALM」を発表し、デベロップメントテストを実現するCoverity 5.5を、アプリケーションライフサイクル管理のプラットフォームであるHPの「HP Application Lifecycle Management(ALM)」に統合することを可能にした。

 これにより、企業ユーザーは、Coverity Static AnalysisおよびFindBugsで検出した不具合を、既存のALMや「HP Quality Center」のワークフロー上で直接確認できるようになるという。その結果、開発部門と品質保証(QA)部門が開発に関連する不具合や品質上の問題を容易に共有でき、両部門の連携がより強化されるとしている。

Coverity 5.5が統合された「HP Application Lifecycle Management」 画像4 Coverity 5.5が統合された「HP Application Lifecycle Management」

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