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» 2011年10月19日 13時21分 UPDATE

圧縮・差分アップデート機能を強化:ユビキタス、Linux/Android高速起動ソリューション最新版「QuickBoot R1.2」

ユビキタスは、Linux/Androidシステムの高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot」の最新版の提供を開始。圧縮機能や差分アップデート機能の強化により、広範の組み込み機器で導入しやすくなったという。

[八木沢篤,@IT MONOist]

 ユビキタスは2011年10月19日、Linux/Androidシステムの高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot(以下、QuickBoot)」の最新SDK「Ubiquitous QuickBoot Release 1.2(以下、QuickBoot R1.2)」の提供を開始した。

 QuickBootは、同社が独自開発したシステム高速起動技術のソフトウェア製品だ。アプリケーション側で使用しているメモリ量に依存せず、電源オフの状態から数秒でシステムを高速起動できるのが特長だ。高機能・多機能化に伴うシステムサイズの増大により、Linux/Androidベースの組み込み機器の起動は遅くなる傾向にあるが、同SDKをシステムに組み込むことで、その問題を解消。ユーザーの利便性の向上や待機電力の低減など、付加価値の高い製品を実現可能にするとしている。2010年3月の発売以降、既に幾つかの量産製品での採用も決定しているとのことだ。


 最新のQuickBoot R1.2では、「スナップショットイメージの圧縮機能」や「差分アップデート機能」によって、より広範囲の組み込み機器に導入しやすくなったという。以下に主な機能強化ポイントを列挙する。

  • スナップショットイメージの圧縮機能サポート 
    QuickBootは、システムの起動に必要なメモリ領域のスナップショットイメージを不揮発性ストレージからRAMに復元することで高速起動を実現するが、従来のバージョンでは、スナップショットイメージの格納領域として搭載しているRAMと同容量の不揮発性ストレージを必要としていた。今回のQuickBoot R1.2では、スナップショットイメージの圧縮機能により必要なストレージ容量を使用メモリ量の約50%前後にまで削減。ストレージ容量の制限でQuickBootを実装できなかった機器でも、導入することが可能になった。圧縮アルゴリズムは、サンプルコードを提供する同梱のLZF、LZMAの他、ユーザー所有のアルゴリズムなどから選択可能(GPLなどが適用されたものは使用付加)。
  • 差分アップデート機能のサポート 
    QuickBoot導入の際に、Linux/Androidシステムやアプリケーションのアップデートが発生する場合、スナップショットイメージも併せてアップデートする必要がある。今回のQuickBoot R1.2でサポートする差分アップデート機能は、スナップショットイメージの全面書き換えではなく、新旧2つのスナップショットイメージの差分を抽出し、差分情報のみから新スナップショットイメージを作成する各種ユーティリティを提供する。開発者は、これを利用することでLinux/Androidシステムのアップデートに必要なバイナリサイズを大幅に削減できる。
  • Android 2.3を追加サポート 
    Android向けに最適化された起動方式(Androidモード)をサポートするオプションパッケージ「Android Pack」もQuickBoot R1.2に対応させ、同時にリリースする。これにより、Android 2.2/2.3がサポートされる。
  • オープンソースソフトウェアが活用可能 
    QuickBoot Storage BIOSモジュールのサポートにより、他のソフトウェアモジュールとストレージドライバを完全に分離し、GPLが適用されているブートローダーなどに含まれるストレージドライバコードを活用して、QuickBoot用のストレージドライバを実装できるようになった。これにより、開発工数を大幅に短縮できる。

 なお、同社は2011年11月16〜18日の3日間、パシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2011/組込み総合技術展(以下、ET2011)」に出展し、QuickBoot R1.2を使用したデモを行う予定だという。

Embedded Technology 2011/組込み総合技術展

会期 2011年11月16日(水)〜18日(金)
時間 10:00〜17:00(17日(木)は18:00に終了)
会場 パシフィコ横浜
ユビキタス・ブースNo. E-35


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