農業の生産性向上や品質改善に貢献――NECとネポンが農業ICTクラウド事業で協業M2Mソリューション

NECとネポンは、農業ICTクラウドサービス事業に関する協業を発表。農業の生産性向上や農作物の品質改善などに貢献する、センサーネットワークを活用したソリューションの共同開発を行う。

» 2012年01月31日 12時20分 公開
[八木沢篤,@IT MONOist]

 NECとネポンは2012年1月31日、農業ICT(Information and Communication Technology)クラウドサービス事業に関する協業を発表した。両社は、農業の生産性向上や農作物の品質改善などに貢献する、センサーネットワークを活用したソリューションの共同開発を行う。

 温室などに利用する施設園芸向け資材の販売・保守を行うネポンと、センサーやシステムを提供するNECが協業することで、温室用暖房機をはじめとする資材と、センサーおよびクラウド技術を活用した施設園芸向けの農業ICT事業を実現する。農地データを見える化する「農業ICTソリューション」や、生産や流通過程における商材の安心安全を見える化する「安全品質トレーサビリティ」などを、NECのM2M(Machine to Machine)ソリューション「CONNEXIVE(コネクシブ)」により実現し、提供するという。

 将来的に、両社は施設園芸向けだけでなく、SNS(Social Network Service)を用いて農家同士のコミュニケーションをサポートするサービスや農産物の物流、販売を支援するサービスの開発・展開も予定している。また、農業資材メーカーや食品流通事業者など、さまざまな事業者とも広く協業を進めていくとしている。

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