EVの電池パック締結用コネクタ、タイコエレが2014年をめどに開発中人とくるまのテクノロジー展2012

タイコ エレクトロニクス ジャパン(タイコエレ)は、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)の電池パック締結用コネクタを開発している。

» 2012年05月25日 22時12分 公開
[朴尚洙,@IT MONOist]

 タイコ エレクトロニクス ジャパンは、「人とくるまのテクノロジー展2012」(2012年5月23〜25日、パシフィコ横浜)において、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)の電池パックを締結するのに用いるコネクタを展示した。金属プレートとボルトを使って締結している電池パックと比べて、組み立て工程を簡略化できるとともに、軽量化も図れる。

 一般的なEVやHEVの電池パックは、複数の電池モジュールから構成されている。この電池モジュールも、複数の電池セルを組み合せたものだ。現行の電池パックでは、電池セル間や電池モジュール間を接続して締結する際に、金属プレートとボルトを使用している。この場合、電池パックの組み立て工程で、ボルトを締めるという手間のかかるプロセスが必要になる。

タイコエレが開発中のコネクタを使って締結した電池パック タイコエレが開発中のコネクタを使って締結した電池パック(クリックで拡大)

 今回タイコ エレクトロニクスは、電池セル間を接続するコネクタと、電池モジュール間を接続するコネクタの両方を展示した。これらのコネクタを使えば、ボルトを締めるプロセスが不要になるので、電池パックの組み立て工程を簡略化できる。また、金属部品である金属プレートとボルトに替えて、樹脂部品であるコネクタを使えば軽量化も可能になる。「2014年に市販される車両に搭載できるように、顧客と共同開発を進めているところだ」(同社)という。

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