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» 2012年06月14日 10時00分 UPDATE

面談不要の加工・成形屋さん(1):MONOistの記者が、プロトラブズで見積もりしまくってみた【切削加工編】

MONOistの記者が、iPadスタンド作りにチャレンジ! Web上の加工・成形屋 プロトラブズの見積もりサービスで、自分が作ってみた、ちょっといいかげん(?)なモデルが切削加工でいくらになるのか試してみた。

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 読者の皆さんは、Web上の加工・成形屋 プロトラブズの見積もりサービスを試したことがあるだろうか? Web上のサービスで3次元モデルをアップロードすると、早くて数時間、時間がかかっても1日ほどで加工見積もりが届く。見積もり額に納得がいけば、即注文することも可能だし、逆に、断ることも可能だ。しかも見積もりは、何回依頼しても無料だ。

 同社が提供するサービスは、以下の2種だ。材質は、金属と樹脂が選べる。

  • Firstcut:切削加工
  • Protomold:射出成形

「毎日、何回も見積もり依頼を送っていいのか」

「加工知識を欠いた人が作ったモデルでも、迷惑ではないのか」

 そのプロトラブズの答えは、「心配無用!」。同社の見積もりは、社内にあるコンピュータが自動で作成しているので、1日に何回も送ったからといって、同社の誰かに多大な負荷が掛かるわけではないようだ。

 「これなら、私でも何とかなる気がする……」と、調子に乗った記者は、自身の勉強も兼ねて、何か3次元モデルを作り、プロトラブズの見積もりを試してみることにした。

「見積もり額が現実的であれば、実物も作ってみよう」

「それなら、自分がいま欲しい物で、かつあまり設計が難しくない物にしよう」

 設計は至らないところだらけかもしれないが、どうかひとつ、温かい目で見守っていただければと思う。

お題は、こちら!

 記者もiPadを持っているが、PCのディスプレイの脇に置いてオペレーションでき、かつスタイラスペンが置けるようなスタンドがあれば便利だと考えた。

 そこで、今回のお題はこちらとなった。iPadスタンドだ。

yk_proto01_01.jpg このようなiPadスタンドが欲しい

 ごく単純な構造でいいが、なるべくすっきりした形状にしたい。後、組み立て式は面倒なので、なるべく一体にしたい。ひとまず予算や加工性のことは深く考えず、とにかく自分がほしい形、かつそんなにややこしくない物を考えてみた。

こんなモデルを送ってみた

 ひとまずできたモデルは、以下だ。

yk_proto01_02.jpg こんな形

 多分、使える形にはなっている、と思う……。切削が難しい箇所は、ないはず。取りあえず、これでFirstcutの見積もりを出してみた。

yk_proto01_03.jpg メールアドレスを入力し、パーツをアップロードする

 わくわくして待つこと半日……。記者の元に、プロトラブズの担当営業の個人名で、1通のメールが届いた。

 しかしそこには、「加工できない」との回答が……。そんなに複雑な形状ではないのに、なぜなのか。

誠に残念ながらお見積りをご依頼いただきました下記のパーツは、深すぎるため、弊社の切削加工サービス Firstcut では加工できません。現在対応出来る深さは最大 94mmです。(原文ママ)

 プロトラブズの回答に、「深過ぎる」と書いてある。この「深い」というのは、つまり「部品の背が高過ぎる」ということだ。この部品の高さは、99mm。

yk_proto01_04.jpg

 「94mm」というのは、同社が対応できる材料の標準サイズの最大寸法。ちなみに、この高さまで対応できるのは、アルミのA6061やABS、PP、PVCだ。


 そうというのであれば、とにかくその問題を解消するしかない。気を取り直して、部品を修正して送ってみることにした。

ここがポイント!

実際、見積もりが届くと、プロトラブズの営業担当から電話がくる。見積もりに不明な点があれば、尋ねることができる。部品加工の基礎知識も親切に教えてくれる。今回のようなケースなら、「『深過ぎる』って、どういう意味?」と素直に尋ねてみても大丈夫!



組み立て式にしてみた

 面倒くさいのは嫌だが、組み立て式も試してみようと考えた。個々の部品が低くなり、かつ形状も少しだが単純化されるので安くなるかもしれない。背当ての角度が調整できる形にもなる。

 ――そう考えて作ってみたのが、下記の形状だ。

yk_proto01_05.jpg 組み立てたとき
yk_proto01_06.jpgyk_proto01_07.jpg (左)部品1、(右)部品2

 背当て部(部品1)と、ベース(部品2)を分けてみた。部品1には、ねじ穴を開ける。

 これでどれくらい安くなるか? ――その結果が、以下。今回は、ちゃんと見積もられてきた。やっと、前に進みそうだ。

見積もりの見方

 見積もりは、メールに書かれたURLにアクセスすることで見られる。

yk_proto01_08.jpg 見積もりページ:さまざまな材料が選択可能。

 見積もりページでは、数量や材料、出荷日を変えながら、見積もり額を確認できる。また見積もり画面に3次元ビュワーが付いている。見積もった3次元モデルをぐるぐる回して、加工性に関するアドバイスを確認することが可能だ。

yk_proto01_09.jpg 加工性の確認

 部品1、2共に特に加工性について特に大きな指摘はなかったが、部品2については、若干の薄肉部の指摘(図、黄色)。

yk_proto01_10.jpg 肉薄部分の指摘
yk_proto01_11.jpg ねじ穴の指定方法

 ねじ穴の指定も、見積もりページ内で可能だ。ねじを指定したい場合は、モデルが下穴径になっている必要がある。下穴のサイズについても、プロトラブズのWebサイトで確認できる。


yk_proto01_12.jpg 部品1の見積もり額:黒のABS
yk_proto01_13.jpg 部品2の見積もり額:黒のABS

 部品2は単純な部品なのに、結構お金が掛かる。2部品合計で、7万6340円……。これは高過ぎる。ここでは、ねじで固定するタイプにしたのも、アダとなったようだ。それをかなえるために、2面分の加工が増えてしまうのだ。

背を低くしてみた

 部品の分割の話はひとまず脇に置いておいて、“一体モノ”でもう少し頑張れないか、考えてみた。部品の高さが、つまり材料の大きさになる。要するに、94mmに収まったとしても、高さ94mmの材料を削ることになる。つまり、それだけコストアップになるということだ。しかし、背当ての部分を低くし過ぎると、iPadが倒れてしまわないか不安だ(でも案外、倒れないのかもしれない……)。

yk_proto01_14.jpg 形状を変更。背を大幅に低くした。でもiPadが転びそう。

 少々不格好になるが背当ての後ろを埋めることで安定性を出しながら、加工面を減らす工夫をした。そして、なるべく全体の高さが低くなるよう(高さ32mm)に修正し、見積もり依頼を出した。比較のため、背当ての高さが80mmのものも依頼してみた。

yk_proto01_15.jpg 高さ32mmの部品の見積もり額:黒のABS
yk_proto01_16.jpg 高さ80mmの見積もり:黒のABS

 もう少し安くしたい……。それにこの形も、やはりいまいちだ。

 形状について、もう少し安くできるよう再検討し、かつスタンドとしての機能も損なわないようにしなければ。「とにかく安く」と言っても、格好悪いものになってしまっては、使わなくなってしまう。それだけは、何としても避けたい。

「これはもう少し、考える時間がほしい……」

 今回は、ここまで。次回は、なんと設計の助っ人登場! 形状を見直すとともに、射出成形で幾つか数を作ることで、可能な限り単価を下げiPadスタンドを作る方法を考えていく。

これの加工費だったら、いくら?

 見積もってみたい方は、ここからモデルデータをアップロードできます。

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提供:プロトラブズ合同会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2012年7月13日

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