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» 2012年06月21日 15時30分 UPDATE

製造マネジメントニュース:NECがサプライチェーン運営を受託、「ものづくり革新人材」によるノウハウ提供で「ムダ取り」も

NECが自社で培ったモノづくりノウハウやサプライチェーン構築のノウハウを外部に提供する。日本のモノづくり支援に大手メーカーが乗り出した。

[原田美穂,@IT MONOist]

 NECは業務プロセスや情報システム、物流ネットワークを含む包括的なコンサルティングサービスを実施する。NECが自社で実践しているプロセスや方法論が盛り込まれたものになるという。同社は2012年6月19日、建機メーカーである竹内製作所が同サービスを採用したと発表。採用事例の第一弾となる。竹内製作所では、生産リードタイム短縮、在庫削減、業務効率化・標準化を目指した業務見直しをNECと共に進める。

 NECでは、竹内製作所の改革に際して、まず、自社グループ企業の工場に所属する生産革新室長などの幹部人材(「ものづくり革新人材」)が生産現場の「ムダ取り」や業務プロセスの標準化を支援し、並行して基幹業務システムを「IFS Applications」に移行するとしている。この他、PLMシステムや製造実行システムを使った業務プロセスもモデル化して提供していく予定だという。

 IFS Applicationsはスウェーデンを拠点とするIndustrial and Financial Systemsが開発しているERPパッケージ。業務プロセスごとに機能モジュールが独立しており、個別の機能ごとに採用できる利点を持っている。海外での導入事例も多数あることや、SaaS型の利用形態にも対応することから、グローバル経営の基盤として機能するとしている。

fig IFS Applicationsの機能モジュール一覧(出典:NEC)

 竹内製作所の場合は基幹システムを中心とした改革だが、NECが提供するサービスは、この他にも多数用意されている。サービスの主要な内容は次の通り。

顧客に最適なサプライチェーン改革を提案 NECが自社で持っている携帯電話機などの量産品、PCなどのBTO製品、個別受注で製造する人工衛星などの実際の工場や物流拠点のノウハウを紹介。各モデルを基に、企業ごとに最適なサプライチェーンのデザインを提案する

「ものづくり革新人材」による支援 NECグループで活動する各工場の生産革新室長などの幹部人材が直接、各企業の在庫や管理プロセスを評価、現場改善活動を推進する

生産管理、製品ライフサイクル管理プロセスなどの標準化支援 クラウドを活用した生産管理システム構築に向けて、業務プロセスの標準化を進める。計画・指示・出庫などのプロセスをテンプレート化するなど、NECグループ内での標準化の経験を基にした支援を行う。また、生産管理システムやPLMシステム(Obbligato III)、製造実行システム(GdFrame、e-F@ctory)なども組み合わせてモデル化して提供する

生産革新研究会の設立 メンバー企業同士の交流・情報共有の場として、地域ごとに「NEC生産システム研究会」を組織する。メンバー同士の工場見学の機会を設けるなどして、参加各社の改善活動の参考となる活動を進める

メンバー向けにNECが機器製造や部材調達、物流、設備管理を受託 NECグループの技術力や選定・調達力を使って組み込み機器向けの部品や製品を提供し、最終製品の競争力強化を支援する。また物流網も提供し、最適化を推進する。インフラ設備の設計・運用・保守などを受託するサービスも併せて提供する

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