光れ、LED!! それがマイクロマウスの第一歩マイクロマウスで始める組み込み開発入門(3)(3/4 ページ)

» 2012年07月09日 09時30分 公開
[三月兎MONOist]

 素でボケたのを必死でごまかそうとするえみちゃんをスルーして、北上くんは、いそいそと開発用PCの準備を始めました。北上くんだって、早くPi:Co Classicを動かしたいんです。

 さて、Pi:Co Classicの開発には、ルネサス エレクトロニクスの統合開発環境「HEW(High-performance Embedded Workshop)」と、「フラッシュ開発ツールキットFDT:Flash Development Toolkit)」が必要になります。HEWとFDT、そしてサンプルプログラムやデータシートは、Pi:Co Classic購入後にメーカーからダウンロード先の連絡がきます。各自、指定されたURLからダウンロードしてください。

 開発に使用するツール自体の説明は割愛することにし、今回はダウンロードしたファイルをインストールして、開発環境を構築し、サンプルプログラムを実行してみます。

HEWのインストール

 ダウンロードしてきたファイルを解凍し、「Software_Driver」ディレクトリに入っている「shv9400_ev.exe」を実行します。インストールマネジャーの指示に従って、“標準インストール”をすればOKです。

 「インストール製品の選択」ダイアログでは、「SuperHファミリ用 C/C++コンパイラパッケージV.9.04 Release00」を選択します(画像9)。

HEWのインストール 画像9 ルネサス エレクトロニクスの統合開発環境「HEW」のインストール

FDTのインストール

 続いて、FDTをインストールします。こちらも先ほどと同じディレクトリにインストーラーが入っています。「fdtv407r00.exe」を実行し、インストールします。最初に英文で「無償評価版のため、FDT自体のサポートを受けられない」とメッセージが表示されます。[OK]ボタンをクリックし、インストールを開始します。

 使用する言語で「Asia(Japanese)」を選択し、後は画面の指示に従って、[Next]ボタンをクリックしていけばインストールが完了します(画像10)。

FDTのインストール 画像10 FDTのインストール。言語指定以外はデフォルトのままでOK

シリアルポート(COM)の確認

 USBケーブルでPi:Co ClassicとPCを接続し、ドライバをインストールします。ドライバがインストールされたら、シリアルポートを確認します。

 Windows PCの[コントロールパネル]−[ハードウェアとサウンド]を開き、デバイスとプリンタ欄にある[デバイスマネジャー]を開きます。「ポート(COMとLPT)」の中に「USB Serial Port(COMx)」があるので、ポート番号を控えます。画像11の例では、「COM4」になります。

 FDTは、ポート1〜8までしかサポートしていないため、COM9以降が割り振られている場合は、COMxをダブルクリックし、「プロパティ」ダイアログを開き、[ポートの設定]タブの[詳細設定]ボタンでCOMポート番号を変更します。

ポート番号を確認 画像11 マイコンにプログラムを書き込む際に必要なので、ポート番号を確認しておく。COM9以上の場合は、手動でCOMを変更する

サンプルプログラムを実行し、LEDを光らせよう!

北上

よしっ。

これで開発環境はバッチリだ。


えみ

センパーイ! 早く動かしましょうよ〜(ワクワク)。


北上

うん。

まずは、サンプルプログラムでLEDを光らせて、基板がちゃんとできているかを確認しよう。


えみ

ハイッ!(ドキドキ)



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.