鏡に映し出されたトレーナーと筋トレ!!――リハビリ・ナビ「デジタルミラー」受注開始ヘルスケア/医療機器

パナソニック ヘルスケアは、病院/介護施設向けリハビリ・ナビゲーションシステム「デジタルミラー」の受注を2012年7月20日から開始する。ミラーに映るお手本映像と自分の動きをリアルタイムに比較できるのでトレーニングやリハビリの質の向上に期待できる。

» 2012年07月17日 17時21分 公開
[八木沢篤,@IT MONOist]

 パナソニック ヘルスケアは2012年7月17日、病院/介護施設向けリハビリ・ナビゲーションシステム「デジタルミラー」の受注を7月20日から開始すると発表した。販売価格は280万円(税別)。当面は、近畿エリアの病院や介護施設への販売を対象とし、順次全国へ展開する計画だという。

 デジタルミラーは、「本体(PN-S3010010)」「立位バランス計(PN-S3010020)」「座位バランス計(PN-S3010030)」で構成される。

 本体に内蔵された画面(ミラー)と、そこに映し出される映像を組み合わせたシステムで、医療機関や介護施設などで行われるリハビリのトレーニングや計測、データ記録などを行えるのが特徴である。

デジタルミラー イメージ画像(※出典:パナソニック ヘルスケア)

 ミラーに映るお手本映像と自分の動きをリアルタイムに比較できるため、正確なトレーニング、リハビリの質の向上に貢献できる。「ストレッチ」「筋力」「上肢可動域」「バランス」の4つのメニューを搭載し、利用者の状態や目的に合わせたトレーニング(立位/座位で選択可能)が行える。

立位トレーニングイメージ座位トレーニングイメージ 「デジタルミラー」の利用イメージ。左は立位トレーニング、右は座位トレーニングである。利用者の状態に応じて、立位/座位でのメニューが選択できる(※出典:パナソニック ヘルスケア)

 さらに、「開眼片足立ち」「ファンクショナルリーチ」「Timed Up&Go」「重心軌跡長」「可動域測定」「傾き測定(水平・垂直)」など、リハビリ現場で使用される6つの測定項目の計測が可能で、計測結果や内蔵カメラで撮影した映像(オプションのカメラを追加することで正面と側面などの2方向での撮影にも対応)を個人別に記録・管理できる。記録データは、市販のUSBデバイスに出力可能で、リハビリ前後の状態をグラフ表示や画像で視覚的に比較したり、分析したりできるため、スタッフの業務効率化にも貢献できるとする。

リハビリ向けの測定項目 リハビリ向けの測定項目(※出典:パナソニック ヘルスケア)
リハビリ前後の画像比較測定記録をグラフで表示個人別に測定データを記録・管理 左はリハビリ前後の画像比較、中央は測定記録をグラフで表示、右は測定データの記録・管理のイメージである(※出典:パナソニック ヘルスケア)

デジタルミラー本体 デジタルミラー本体(※出典:パナソニック ヘルスケア)
品名 デジタルミラー
種類 本体 立位バランス計 座位バランス計
品番 PN-S3010010 PN-S3010020 PN-S3010030
幅×奥行×高さ(cm) 70×60×185 53.6×43.6×3 40×37×3
質量(kg) 約100kg 約6.6kg 約4.6kg
電源 AC100V 
50Hz/60Hz
消費電力 約310W(最大)/待機電力 7W
同梱品 リモコン(受信機付き)、取っ手付き赤玉・取っ手付き緑玉、ストッパー(2個)、転倒防止用ワイヤーロープ(留め具2個付き)2セット、カメラ三脚固定用ジョイント、アース線付き変換プラグ、有線マウス
使用者最大体重 100kg(積載量も含む) 100kg(積載量も含む)
表1 仕様一覧(※2方向撮影用の専用カメラと三脚はオプション品となる)

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