乗れちゃう4mロボット「クラタス」がワンフェス会場に立つ!! 〜100万ドルで購入も〜こいつ、動くぞ!

幕張メッセで開催される「ワンダーフェスティバル 2012[夏]」に、実際に乗って動かせる4mロボット「クラタス」が登場し、武器(空砲)を手にデモを行う! 実際に購入することもできるため、パイロットを希望する諸君は必見だ!!

» 2012年07月25日 08時45分 公開
[八木沢篤,@IT MONOist]
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 2012年7月29日に開催される造形の祭典「ワンダーフェスティバル 2012[夏]」(場所:幕張メッセ)に、あの搭乗可能な4mロボットが出撃する!

――その名は「クラタス(KURATAS)」。

 動画サイトにその映像が公開されるやいなや大反響を巻き起こした、あのロボットである(記事末に動画を掲載)。

 クラタスの生みの親は、鍛冶師・造形作家(鉄鋼アーティスト)として知られる倉田光吾郎氏。実物大「スコープドッグ(TVアニメ『装甲騎兵ボトムズ(©サンライズ)』に登場する2足歩行ロボット)」の製作などでも話題となった人物だ。そんな彼が次に考えたのが、“実際に人間が搭乗し、操縦できるロボット”の製作である。

 これを実現すべく、倉田氏は「水道橋重工プロジェクト」を立ち上げ、2010年1月から構想・製作に着手。途中、ロボット操作用ソフトウェア「V-Sido(ブシドー)」の開発者である吉崎航氏の協力を得て、約2年半を費やし、実際に乗り込み、操縦できるロボットとしての完成度を高めていった。

――そして、この夏。ついに販売がスタートする。そう、誰もが子どものころに夢見たロボットのパイロットになれるのだ(ただし、お金さえあれば)。

「クラタス」の外観 「クラタス」の外観。造形のプロである倉田氏の機体製作技術と、ロボット制御のプロである吉崎氏のソフトウェア技術のコラボレーションにより誕生! 鉄製の装甲をまとい存在感も抜群だ
実物大「スコープドッグ」クラタスの操縦席 (左)以前、倉田氏が手掛けた実物大「スコープドッグ(©サンライズ)」/(右)こちらは実際に乗り込んで操作できる「クラタス」の操縦席

 クラタスは頭部、ボディ、2本の腕、車輪付きの4本の足からなる全身鉄製のロボットだ。高さ約4m、幅約3m、重量約4.5t(移動速度は未計測)。ボディ部分にあるコックピットに搭乗可能(定員1人)で、トランスフォームオペレーションデバイス(TOD)と呼ばれるロボットと同じ形をしたデバイスを動かすことで、操縦できる(また、タッチパネルモニターによる操縦も可能)。クラタスの頭部には、メインカメラが搭載されており、外の様子をコックピット内のモニターに表示。動力は、ディーゼルエンジンによる油圧駆動である(ワンダーフェスティバル 2012[夏]の会場では、エンジンを使用することができないため、外部電源を接続し、油圧を駆動する)。

クラタスの腕クラタスの拳クラタスの足 (左)クラタスの腕/(中央)クラタスの拳(5本指)/(右)クラタスの足(足先は車輪が付いている)

 今回のワンダーフェスティバル 2012[夏]では、パイロットが実際に乗って、操縦するデモンストレーションを予定しているという(安全を考慮し上半身のみのデモ)。武器パーツとして用意されている模擬武器(空砲)を装備した迫力のある動きを見ることができる。デモが行われるのは、午後1時と午後3時の2回。興味のある方は、この2回のチャンスを逃さないように注意してほしい。

クラタスの背中ツインガトリング (左)クラタスの背中/(右)ツインガトリング

 さらに、イベント開催同日(7月29日)より、水道橋重工のWebサイトにてクラタスの販売が開始される予定だ。さまざまなパーツや色などをカスタマイズして注文するBTO形式で注文することができる。価格は100万ドルからを予定しているとのことだ。

YouTubeに公開された「クラタス」の動作テストの映像

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