ルノー・日産とダイムラーがダウンサイジングエンジンを開発へ、2016年に搭載エコカー技術

ルノー・日産アライアンスとダイムラーは、燃費の向上に寄与する新型のエンジンとトランスミッションの開発プロジェクトを立ち上げると発表した。2016年に発売する車両に搭載する。

» 2012年10月01日 06時00分 公開
[朴尚洙,MONOist]
ルノー・日産アライアンスのカルロス・ゴーンCEO(左)とダイムラーのディーター・ツェッチェCEO

 Renaultと日産自動車のアライアンス(ルノー・日産アライアンス)とDaimler(ダイムラー)は2012年9月28日(欧州時間)、燃費の向上に寄与する新型のエンジンとトランスミッションの開発プロジェクトを立ち上げると発表した。これによって、2010年4月に締結した提携関係をさらに拡大する。

 まずエンジンでは、排気量や気筒数を減らして燃費を向上しつつ、過給器によって出力やトルクを確保する、いわゆるダウンサイジングコンセプトのガソリンエンジンを開発する。過給器としてターボチャージャを用いる4気筒の直噴エンジンで、ルノーとダイムラーが開発を主導する。生産は3社が共同して行う。2016年には、ルノー、日産自動車、ダイムラーの車両にこの新型エンジンが搭載される。

 一方、ダイムラーが中心となって開発を進めるトランスミッションは、日産自動車に技術が供与される。アイドルストップへの対応や、パークバイワイヤ、シフトバイワイヤといった電子制御技術を採用する予定。日産自動車の子会社であるジヤトコのメキシコ工場で生産し、2016年に日産自動車の車両(海外市場で展開している高級車ブランド「インフィニティ」を含む)に搭載する。

 また2010年4月に発表した施策のうち、既にいくつかは達成され、それ以外も順調に進んでいるという。燃料電池車のパワートレインの先行開発も進展しており、3社がそれぞれ開発中の小型電気自動車(EV)について、リチウムイオン電池やパワートレイン部品を相互に供給するプログラムにも取り組んでいる。

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