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» 2012年11月05日 16時45分 UPDATE

顔検出専用アプリが付属:「撮る・考える」を実現するインテリジェントカメラ向けプラットフォーム「Armadillo-810」発表

アットマークテクノは、カメラ本体にプロセッサを搭載し、撮影から一定の画像処理までをカメラ本体側で行うことができる、“インテリジェントカメラ”向け組み込みプラットフォーム「Armadillo-810」を発表。開発セットを2013年1月に発売する。

[八木沢篤,MONOist]
Armadillo-810

 アットマークテクノは2012年11月5日、カメラ本体にプロセッサを搭載し、撮影から一定の画像処理までをカメラ本体側で行うことができる、“インテリジェントカメラ”向け組み込みプラットフォーム「Armadillo-810」を発表した。

 Armadillo-810は、各種ミドルウェアに対応しており、アプリケーションの設計開発に掛かるユーザー負担を軽減し、試作から量産まで幅広く応用できるのが特徴。試作開発用の「Armadillo-810カメラモデル開発セット(型番:A8101-D00Z)」には、沖電気工業(以下、OKI)製の顔認識ミドルウェア「FSE(Face Sensing Engine)」を使用した専用アプリケーションが付属する。

 Armadillo-810は、ルネサス エレクトロニクス製アプリケーションプロセッサ「R-Mobile A1」(ARM Cortex-A9)を搭載した省電力・ファンレスの組み込みCPUボードである。50×50mmの小型設計で、同サイズのCMOSカメラモジュール(シキノハイテック製)と接続して、インテリジェントカメラ向け組み込みプラットフォームとして利用可能だ。これにより、例えば、撮影画像をリアルタイムに解析し、特定物の数量や座標を抽出するなど、カメラモジュール単体では困難だった高度な処理機能を実現できるようになる。なお、CPUボードとCMOSカメラモジュールは、−20〜+70℃の範囲で動作可能なため、屋内外で使用する産業機器などにも適しているという。

Armadillo-810カメラモデル開発セットArmadillo-810 (左)Armadillo-810カメラモデル開発セット。CMOSカメラモジュールはシキノハイテック製/(右)Armadillo-810のCPUモジュール単体 (出典:アットマークテクノ)

 Armadillo-810カメラモデル開発セットには、顔特徴点から個人を識別するログイン認証システムや、デジタルカメラのオートフォーカスなどにも採用されている顔認識ミドルウェア(FSE)をベースに開発された専用アプリケーションが付属する。そのため、ユーザーはArmadillo-810カメラモデル開発セットを購入後すぐに、CMOSカメラモジュールで撮影した顔画像から目・鼻・口などの位置を検出するアプリケーションや、瞬き回数をカウントするアプリケーションなどを動作させることができる()。

 その他、Armadillo-810には、H.264やJPEGなどの動画・静止画の圧縮を行うミドルウェアも標準添付されており、Full HDサイズ(1920×1080ピクセル)でのH.264動画配信装置や監視カメラのプラットフォームとしても利用できるという。

インテリジェントカメラ向け組み込みプラットフォーム インテリジェントカメラ向け組み込みプラットフォーム (出典:アットマークテクノ)
※注:Armadillo-810カメラモデル開発セットに含まれるアプリケーションには使用制限がある。また、FSE本体のAPIはアクセス不可。FSEをベースとしたユーザーオリジナルの機能を開発・実装したい場合は、OKIが提供する開発用ライセンスを購入する必要がある。なお、Armadillo-810の量産にFSEを利用する場合は、別途量産用ライセンス料が発生する。


 Armadillo-810カメラモデル開発セットの発売は2013年1月で、価格は5万2500円(税込)。以降、量産ボード(型番:A8100-U00Z)やオプション品が順次発売される予定だ。なお、同社は、2012年11月14〜16日の3日間、パシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2012/組込み総合技術展」に出展(ブース:F-16)し、Armadillo-810を参考展示するという。

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