富士通、RAIDディスクストレージシステムにウインドリバーの製品群を採用採用事例

ウインドリバーは、富士通が提供するETERNUS RAIDディスクストレージシステム製品の開発に、「Wind River VxWorks」「Wind River Linux」および「Wind River Hypervisor」が採用されたことを発表した。

» 2012年12月11日 16時53分 公開
[八木沢篤,MONOist]
ウインドリバー

 ウインドリバーは2012年12月11日、富士通が提供するストレージシステム「ETERNUS(エターナス)」における、新しいRAIDディスクストレージシステム製品の開発に、同社のリアルタイムOS「Wind River VxWorks」、商用Linux OS「Wind River Linux」、および組み込み向け仮想化ソリューション「Wind River Hypervisor」が採用されたことを発表した。

 富士通は、Wind River Hypervisorによる仮想化技術により、インテルマルチコアプロセッサのパーティショニングを行い、64ビット処理をサポートするWind River VxWorksとWind River Linuxの両製品を利用して、RAIDディスクストレージシステム製品を開発。ウインドリバーの複数ソリューションを併用すると同時に、グローバルなカスタマーサポートを使用することで効率的な開発・コスト削減を達成できた他、将来の拡張に対応したスケーラブルなアーキテクチャの提供が可能になったという。

 富士通 ストレージシステム事業本部 ストレージシステム事業部 事業部長の金野茂生氏は、今回の発表を受け次のように語る。

 「マルチコアの採用により複雑さが増すソフトウェアを管理し、機器の性能を確保するためには、柔軟かつ信頼できる開発環境が必要でした。ウインドリバーが提供する包括的な製品群と深い専門性を活用することで、マルチコアの能力を引き出すことが可能となり、開発期間とコストを大幅に圧縮できました」(プレスリリースより抜粋)。

 なお、ウインドリバーの複数ソリューションを採用した、富士通の新しいRAIDディスクストレージシステム製品ファミリーは2014年に発売予定である。

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