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» 2013年01月18日 07時00分 UPDATE

オートモーティブワールド2013:「車載情報機器もフルHD化する」、ソニーが光ケーブルを使った「GVIF」を提案

ソニーは、「オートモーティブ ワールド2013」において、自動車内部で映像や音声のデータを送受信するのに用いる高速インタフェースIC「GVIF(Gigabit Video Interface)」をアピールした。スマートフォンのフルHD化が車載情報機器にも波及するとして、伝送速度の高速化と伝送距離の拡大に対応しやすい光ケーブルを使ったデモを行った。

[朴尚洙,MONOist]
100mの光ケーブルを介してHD映像を伝送するデモ

 ソニーは、「オートモーティブ ワールド2013」(2013年1月16〜18日、東京ビッグサイト)において、自動車内部で映像や音声のデータを送受信するのに用いる高速インタフェースIC「GVIF(Gigabit Video Interface)」の提案展示を行った。ソニーの半導体部門が、単独で展示会に出展するのは極めて珍しい。

 GVIFは、ノートPCの液晶ディスプレイとパソコン本体の間で、1対のツイストペアケーブルを使って映像信号と制御信号を伝送する技術として、1996年に発表された。2002年から、国内メーカーの自動車に搭載されている純正カーナビゲーションシステム向けを中心に採用されている(関連記事)。

 2012年には、720pのHD(高品位)映像データ(60フレーム/秒)と音声データを無圧縮で10mという長距離を伝送できるとともに、HDCP(High-Bandwidth Digital Content Protection)によるコンテンツ保護機能にも対応したトランシーバチップセット「CXD4905GG/4906GG」の量産を開始している。伝送速度は最高で2.5Gビット/秒(Gbps)である。

1080pのフルHD映像データを無圧縮で伝送

 ソニーは2015年ごろをめどに、1080pのフルHD映像データ(60フレーム/秒)の無圧縮伝送に対応したGVIFのインタフェースICを開発中である。「カーナビゲーションシステムなど車載情報機器の高解像化は720pで十分だとみられていたが、フルHD映像を表示できる液晶ディスプレイを搭載するスマートフォンの登場によって、車載情報機器にも搭載したいという需要が生まれつつある」(ソニー)という。

 ただし、1080pのフルHD映像データを無圧縮で伝送するためには、4Gbps以上の伝送速度が必要になる。ソニーは、従来の銅線を使った電気配線では、このような高い伝送速度と車載用途で求められる10mの長距離伝送を実現するのは難しいと見ており、光ケーブルの採用を検討している。

銅線の限界に近付きつつある高速インタフェースの伝送速度 伝送速度と伝送距離をプロットしたグラフ。左下側の領域は銅線の利用が、右上側の領域は光ケーブルの利用が適している。1080pのフルHD映像データ(60フレーム/秒)に対応する4Gbps以上という伝送速度と10mという伝送距離は、銅線と光ケーブルの境界に位置している。(クリックで拡大) 出典:ソニー

 今回の展示では、伝送距離が100mの場合でも、光ケーブルとGVIFのインタフェースICを用いれば問題なくHD映像を伝送できることを示した。

100mの光ケーブルを介してHD映像を伝送するデモ 100mの光ケーブルを介してHD映像を伝送するデモ。写真の左側に巻いてあるのが100mの光ケーブルである。デモ映像としてハリウッド映画「グリーン・ホ―ネット」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが配給)を使えるのは、ソニーならでは。(クリックで拡大)

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