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» 2013年01月23日 16時26分 UPDATE

オートモーティブワールド2013:クアルコムがEVスポーツカーを披露、効率90%のワイヤレス充電システムを搭載

スマートフォン向けプロセッサで知られるクアルコムが、「オートモーティブ ワールド2013」に初出展。同社の電気自動車(EV)向けワイヤレス充電システム「Qualcomm Halo」を搭載するEVスポーツカー「Delta E-4 Coupe」を展示した。

[朴尚洙,MONOist]
クアルコムが展示したEVスポーツカー「Delta E-4 Coupe」

 Qualcomm(クアルコム)が、自動車関連技術の展示会「オートモーティブ ワールド2013」(2013年1月16〜18日、東京ビッグサイト)に初出展した。

 クアルコムといえば、スマートフォン向けプロセッサ「Snapdragon」などで知られている。しかし、オートモーティブワールドで展示したのは、Delta Motorsportsの電気自動車(EV)スポーツカー「Delta E-4 Coupe」である。このDelta E-4 Coupeに、クアルコムが開発したワイヤレス充電システム「Qualcomm Halo」が搭載されているのだ。

クアルコムが展示した「Delta E-4 Coupe」 クアルコムが展示した「Delta E-4 Coupe」。「Sport Version」グレードであれば、時速0〜100km加速は4秒、最高時速は240kmに達する。容量48kWhの電池を搭載しており、満充電からの走行距離は320kmとなっている。(クリックで拡大)

 Qualcomm Haloには、一般乗用車向けの3.3kW、大型車や商用車向けの7kW、急速充電用の20kWという3つの出力のシステムが用意されている。Delta E-4 Coupeに搭載されているのは、3.3kW出力のシステムである。送電効率は最大90%。送電モジュールと充電モジュールの位置ずれは15〜20cmまで許容でき、このときの送電効率は80〜85%になるという。さらに大きな位置ずれがある場合には、ワイヤレス充電を行えなくなるように設定している。

「Delta E-4 Coupe」に搭載されている「Qualcomm Halo」 「Delta E-4 Coupe」に搭載されている「Qualcomm Halo」。左側が駐車場などに設置する送電モジュールで、右側が車両に搭載する受電モジュール。受電モジュールのサイズは、少し大きめのタブレット端末といった印象だ。(クリックで拡大)

 同社は、2012年からロンドン市内で行われている、50台のEVを使ったワイヤレス充電システムの実証実験にQualcomm Haloを提供している(関連記事)。出展したDelta E-4 Coupeも、この実証実験に参加している車両である。

 この実証実験でQualcomm Haloが用いている周波数は40kHzである。日本国内では、電波時計の信号周波数(40kHz)と干渉するため、実際に動作せることはできない。

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