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» 2013年01月23日 16時43分 UPDATE

米ソリッドワークスのプライベートイベントより:007のテーマを演奏する小型ロボット、救助現場でも活躍 (1/2)

米ソリッドワークスのプライベートイベント「SolidWorks World 2013」2日目の基調講演では、ロボット技術に携わるユーザーたちが登場し、事例を披露した。まるで生き物のように動く小型飛行ロボットは、演奏会もできるし、危険な場所の調査もできる。

[小林由美,MONOist]

 米ダッソー・システムズ・ソリッドワークス(以下、ソリッドワークス)は、2013年1月21日(現地時間)より米国フロリダ州オーランドで同社のプライベートイベント「SolidWorks World 2013」を開催中だ。今回は2日目(1月22日)の基調講演で紹介されたロボティクス関連のユーザー事例を紹介する。SolidWorksは、ロボット開発の現場で多く採用されている。

 登場したユーザーたちに見られた設計の1つの傾向が、「生物の動きや習性から学ぶこと」だった。

 会場では、空気圧機器メーカーの独フェスト(FESTO) エリアス・クヌッベン(Elias Knubben)氏による「スマートバード(SmartBird)」のデモも実施された。広い会場内をロボットの鳥が伸び伸びと飛び回った。同社は、自社の技術力PRの一環として、主力の空気圧機器とは関係のないユニークなロボット開発に取り組んでいる。こちらも鳥の羽ばたきの動作を詳細に解析し、ロボット設計に反映したものだ。


人命救助から演奏まで、多芸な小型飛行ロボット

 米ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania) 技術・応用科学部教授 ビジェイ・クマール(Vijay Kumar)氏は、小型飛行ロボットの事例を紹介した。登場時には、「ほとんど学生たちにやらせていて、私はそれを傍から見ているだけですけど(笑)」と冗談も飛び出した。

yk_sww20132_kuma.jpg 米ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania) 技術・応用科学部教授 ビジェイ・クマール(Vijay Kumar)氏

 大学の工学系の授業はとかく退屈になりがちだ。それはアメリカにおいても同じ状況だという。学生自らが1つのプロジェクトに取り組む「楽しむモノづくり」は、同氏の授業でも実践しているようだ。

yk_sww20132_1.jpg 小型飛行ロボットの3次元モデル

 クマール氏は楽しいことがお好きなようで、最後の最後まで、小型飛行ロボットの見ごたえあるデモをどんどん紹介した。「時間が押しているけれど、最後にこれだけ、いいですか?」と紹介されたのが、映画「007」の「ジェームズ・ボンドのテーマ」を演奏する小型飛行ロボット群だった。


 この小さなロボットたちは、実に多芸で、まるで生き物のような振る舞いをする。以下の画像のように、集団で8の字を描いて飛行することもできる。

yk_sww20132_2.jpg 8の字飛行

 人が障害物に向かってロボットを投げたとしても、逆にロボットに向かって何か障害物を投げ付けたとしても、ロボットは自発的にそれを察知して避けることも可能だ。

yk_sww20132_3.jpg 投げ込まれたフラフープを器用に避ける
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