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» 2013年02月15日 14時17分 UPDATE

安全システム:新型「クラウン」は歩行者との衝突時も安全に配慮、新型センサーで検知精度向上

デンソーは、車両と衝突した歩行者への致命傷を軽減する衝突安全システム「ポップアップフード」向けに、新たなセンサーを開発したと発表した。トヨタ自動車の新型「クラウン」のハイブリッドモデルに搭載されている。ポップアップフードの機能説明映像と併せて紹介する。

[朴尚洙,MONOist]
「ポップアップフード」の動作イメージ

 デンソーは2013年2月15日、車両と衝突した歩行者への致命傷を軽減する衝突安全システム「ポップアップフード」向けに、新たなセンサーを開発したと発表した。2012年12月から販売を開始しているトヨタ自動車の新型「クラウン」のハイブリッドモデルに搭載されている。


 道路を横断している歩行者に対して車両が衝突する場合、車両のバンパー部と歩行者の脚部が接触した後で、歩行者の頭部が車両のボンネットにたたきつけられるケースが想定される。このボンネットにたたきつけられる際の衝撃を緩和して、歩行者への致命傷を防ぐために開発されたのがポップアップフードである。

「ポップアップフード」の動作イメージ 「ポップアップフード」の動作イメージ(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

 ポップアップフードは、バンパー部に組み込んだセンサーによって歩行者との衝突を検知し、アクチュエータを使ってボンネット後端を持ち上げる。これでボンネットとその下のエンジンルームの間に空間ができるので、歩行者の頭部に加わる衝撃を減らせるというわけだ。

 新型クラウンのハイブリッドモデルは、通常のガソリンエンジンモデルと比べて、エンジンルーム上部に搭載されている部品とボンネットの間の空間が狭い。このため、衝突時に歩行者の頭部に加わる衝撃がより大きくなってしまうため、ポップアップフードによって対応した。

中空構造体と圧力センサーの組み合わせ

 デンソーが新たに開発したセンサーは、樹脂製の中空構造体と2個の圧力センサーから構成されている。車両と歩行者が衝突した際に、バンパーが変形して中空構造体の内圧が上昇し、それを圧力センサーで検知する。歩行者とバンパーがどの部分で接触したとしても、衝突を検知することが可能だ。

 従来のポップアップフードは、バンパー内に装着した数個の加速度センサーで衝突を検知していたが、歩行者とバンパーの接触位置によっては計測値にばらつきが発生してしまう。このため、歩行者との衝突を正確に検知できないことがあるという課題があった。

デンソーが新開発した「ポップアップフード」向けセンサー デンソーが新開発した「ポップアップフード」向けセンサー(左)と従来品の比較(クリックで拡大) 出典:デンソー

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