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» 2013年04月11日 17時35分 UPDATE

ラティスの実機レス検証ツールの新製品:3Dのバーチャルメカがキビキビ動く! 「Vmech 6.0」

ラティス・テクノロジーの新製品「Vmech 6.0」は、マルチコア対応による大幅な性能向上をかなえた。操作性も大幅に改善。

[小林由美,MONOist]

 ラティス・テクノロジーは2013年4月11日、同社の超高速メカトロニクス・シミュレータの新製品「Vmech 6.0」を発表した。出荷開始は同日より。

 「Vmech」は、同社の軽量3次元データフォーマットXVLを利用して仮想メカを構築し、動作をシミュレーションするツール。ダイナミクス解析、キネマティクス解析に対応する。さまざまなソフトウェア(ファームウェア)とも連携でき、PLCやラダーシミュレータの接続オプションも提供する。



 新製品のVmech 6.0は、マルチコア対応による大幅な性能向上をかなえた。

yk_vmech60_01.jpg Vmech 6.0の画面

 ノートPCのユーザーが増えたことから、Intelグラフィックスチップに対応し、表示速度を向上させた。同社の計測によれば、旧バージョンの5.1と比較して5〜6倍速くなったという。

*以降の旧バージョン5.1との性能比較に関する記述も同社計測に基づく。

 機構解析についてはマルチコアに対応することで、動作速度を改善した。バージョン5.1比較で、CPUが2コアなら約2倍、4コアなら約4倍の速度になったとのこと。

 多数のワーク搬送の解析についても改善。バージョン5.1比較で、ワーク数が100個の場合で4倍、200個で約7倍の速度向上が見込める。

 インバース・キネマティクス(逆運動学:リンクの先から元にたどって運動伝達する機構)についても、バージョン5.1比較で、機構2台の場合は約10倍、6台の場合は約50倍まで速度向上がかなうという。

さらなる使いやすさを目指して

 Vmechでは3次元CADの形状データをインポートした後、機構を仮想環境で動作させるために、センサーやアクチュエータを「仮想部品」として定義する。バージョン5.1では、仮想部品の定義はユーザーによって逐一設定する必要があったが、新製品のバージョン6.0は形状を読みこんだ時点で自動的に定義される。自動定義がユーザーの意図通りではなかった場合は、後から簡単に修正できる。

 またユーザーが1つ1つ選択して作業していた入力が一括で済むように改善された。その1つは「仮想部品タイプ」(仮想部品の種類)の設定がいっぺんに複数処理できるようになったこと。バージョン5.1までは1つ1つ選択して定義する必要があった。もう1つは、仮想部品のパラメータ設定が、Excelからコピー&ペーストによって可能になったことだ。これも、前バージョンまでは1つ1つ入力していた。

 また機構の構成を表す「機構パネル」で作成したフォルダ構成は、仮想部品のツリーに自動反映できる。

複数のファームウェアに対応

 新製品では、シミュレーションを動かすためのファームウェアは、複数同時に起動できる。複数のPLC接続オプションの同時起動が試せる。

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