特集
» 2013年05月01日 10時00分 UPDATE

先行体験会リポート:発売前の「教育版レゴ マインドストーム EV3」を一足お先に触ってきた! (1/4)

教育版レゴ マインドストームの国内正規代理店を務めるアフレルは、メディア向けに「教育版レゴ マインドストーム EV3 記者体験会」を開催。9月上旬の発売に先駆け、より進化した教育版レゴ マインドストーム EV3による“ロボット開発”を体験してきた。本稿では多数の画像と動画を交えて、その魅力を紹介する。

[八木沢篤,MONOist]
教育版レゴ マインドストーム EV3

 マイクロプロセッサを搭載した四角いボックスに、センサーやモーターを接続したり、パーツを駆使して外観をデザインしたり、さまざまな動きを演出したりできる「レゴ マインドストームLEGO MINDSTORMS)」をご存じでしょうか。「考え」「作る」というレゴブロックのエッセンスを生かし、レゴと米マサチューセッツ工科大学の共同研究により誕生したロボット教材です。専用ツールで開発したソフトウェアプログラムを転送することで、自分で考え、作ったロボットを「動かす」ことができます。もちろん、“レゴブロック”ですから壊して(バラして)、また組み立てるといったことも簡単に行えます。

2013年9月上旬、ついに新モデルが登場!!

 レゴ マインドストームは、量販店などで購入できる小売り版と、学校の授業・研究や企業の研修などで利用される教育版の2つのバージョンが存在します。特に、教育版はロボット教材として広く活用されているようで、現在、全世界60カ国、200万台の販売実績があるそうです。その歴史をさかのぼると、今から15年前の1998年に初代「レゴ マインドストーム RCX」が世に送り出され、2006年に2代目「レゴ マインドストーム NXT」が登場しました。日本でもさまざまな企業・教育機関などに導入されたそうです。また、MONOistで何度も取り上げている「ETソフトウェアデザインロボットコンテスト(ETロボコン)」の走行体としてもおなじみです。

教育機関企業 教育版レゴ マインドストームの国内導入について。左の図からも分かる通り、全国に51校ある国立の高等専門学校(高専)全てに導入されているとのこと(提供:アフレル)

 そして、今年、2013年9月上旬――。ついに、新モデルが登場します。その名は「レゴ マインドストーム EV3」です。

レゴ マインドストーム EV3 レゴ マインドストーム EV3
レゴ マインドストームの歴史 レゴ マインドストームの歴史(提供:アフレル)

 EV3のインテリジェントブロック(マイクロプロセッサを搭載した心臓部)は、一世代前のNXTと比較して、処理性能がおよそ6倍に向上(ARM7/48MHz→ARM9/300MHz)し、RAMも1000倍(64Kバイト→64Mバイト)になりました。しかも、SDメモリーカードも使用可能です。さらに、出力ポートも旧来の3つから4つに増設されたことで、設計の幅が広がりました。その他、PCレスでプログラムできるオンボードプログラム機能の充実や、Bluetooth/Wi-Fiによる通信機能の強化、スマートデバイス(iOS/Android)連携に対応するなどの進化を遂げています。

 以下に、歴代レゴ マインドストームのハードウェア性能を示します(表1)。

項目 EV3 NXT RCX
プロセッサ ARM9 300MHz ARM7 48MHz H8/300
メモリ 16Mバイト Flash 
64Mバイト RAM
256Kバイト(0.256Mバイト) Flash 
64Kバイト(0.064Mバイト) RAM
16Kバイト(0.016Mバイト) Flash 
32Kバイト(0.032Mバイト) RAM
動力 単3電池 6本 
リチャージブルバッテリー
単3電池 6本 
リチャージブルバッテリー
単3電池 6本
通信 USB 
Bluetooth 
Wi-Fi
USB 
Bluetooth
赤外線
入力ポート 入力ポート×4 
アナログ 
デジタル 460.8Kビット/s
入力ポート×4 
アナログ 
デジタル 9.6Kビット/s
入力ポート×3
出力ポート 出力ポート×4 出力ポート×3 出力ポート×3
表1 インテリジェントブロックの性能比較:左からEV3、NXT、RCX(提供:アフレル)

発売前のEV3に触ってきた!

 教育版 レゴ マインドストームの日本での販売は、複数の正規代理店が行っています。その中の1社、アフレルが教育版 EV3の発売に先駆けて、メディア向けに「教育版レゴ マインドストーム EV3 記者体験会」を開催してくれました(開催日:2013年4月25日)。以降で、その模様をお届けしていきたいと思います。ちなみに、開催場所はJR品川駅近くにある「CO☆PIT(こぴっと) 〜フューチャーセンター〜」。富士通ラーニングメディアが提供する「相互研鑽(さん)」を目的とした交流型研修スペースです。

 体験会の模様を紹介する前に、教室内の様子と会場(教室の外)に展示されていた作例などを紹介したいと思います。

教室ノートPC教育版 EV3 体験会が実施された教室。1人1台ずつノートPCと教育版 EV3が用意されていた

RCX教育版 NXTNXTを用いた作例 教室の外には歴代の教育版 レゴ マインドストームなどが(1)。左からRCX、NXT、NXTを用いた作例

教育版 EV3(1)教育版 EV3(2)ドロイド ディベロッパーキット 教室の外には歴代の教育版 レゴ マインドストームなどが(2)。左から教育版 EV3、教育版 EV3+拡張セットによる作例、ドロイド ディベロッパーキット(こちらは関係者の私物)

基本セット拡張セット (左)教育版 EV3の基本セット/(右)教育版 EV3の拡張セット

 では、次ページから体験会の模様を多数の画像と動画を交えて紹介していきたいと思います。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.